海外ボランティア活動支援のCEC

海外ボランティア セブ島

孤児院周辺の様子

マザーテレサ修道院の周辺

私たちが活動するセブの孤児院はパシルという地区にあります。この地区は1920年代に開設された魚市場が有名で現在まで長く魚のトレードが行われてきました。

時代とともに、セブ市内でも一番人口が密集する場所となり、周辺の衛生環境が悪化してきました。この地区の海では水質汚染がひどく、魚釣りはできなくなりましたが魚市場での水産物卸売は今も続いています。

この魚市場の近くには野菜やフルーツ、米、衣服などを扱うカルボンマーケットがあり、セブ市の台所と呼ばれています。観光客にも人気あるのですが、スリが多いので十分気を付けるようにしてください。孤児院での活動はこちら

セブ海外ボランティア

セブの馬車 tartanillas

私たちがボランティア活動先として親しくしているマザーテレサ孤児院があるパシル地区にはいまも馬車が走っています。

観光客用としての利用、また、地元の人たちの足として、荷物の運搬用にも使われています。 馬車は市内でも古くからの中心街や下町(スラム地区なども含む)3つの地区のみで利用されています。

セブの馬車 tartanillas

馬車の運用はフィリピンがスペインの植民地だった頃から使われているものです。

セブ海外ボランティア
セブ海外ボランティア

コロナの影響で馬車を利用する人たちも減っています。

現在残る30名の馬車の御者(ぎょしゃ 馬車を運転するドライバーのこと)の中で唯一の女性御者Julieta さん、コロナ前は毎日およそ1500ペソほど稼いでいたのですが、コロナ禍では観光客も減り、1日8時間働き500ペソ(1300円程度)稼げればラッキーです。 馬車を維持するには馬のエサ代、厩舎(きゅうしゃ)の費用などがかかります。

Julieta さんの息子は違法薬物を売買したとして刑務所に入っています。コロナ禍では規制の為息子に会いに刑務所に行くことがとても難しいそうです。

セブでは一時コロナ感染がひどく、街はロックダウンとなり、まったく仕事をすることができない日々が続きました。 御者の仕事だけでは家族を養えない人たちは仕事を変えました。セブの都市化の波でいつかはこの馬車も姿を消すことになるでしょう。

もう60歳に近いJulieta さんは御者としての仕事以外にできることはありません。 家族の一員である馬(馬の名前はコロナを忘れないためAvatarからCOVIDに変えました。)と一緒にいつまでも頑張ってほしいです。

Julieta さんのストーリー(動画)