設立以来30年を超えました!
2006年 セブ・子どもたちと初めての出会いからNGO活動へ
この子が初めてあったストリートの子供でした。教会の前で、まだ小さな妹を抱いて、ロウソク売りをしていたのです。その姿に驚き、私は思わず「写真を取らせてほしい」と子どもたちに頼みました。
ロウソクは教会で礼拝する人達に売っています。妹や弟の世話をしながら、必死にロウソクを売っていました。わたしにも売りつけにきたのですが、これがその時の写真です。お姉さんに住所を聞いて、セブ市内でプリントした写真を送ったのですが、結局わたしが送った写真はこの姉弟には配達されませんでした。
もともと住所など持っていなかったのです。書いてくれた住所らしきものは、なんだったのでしょう。
小学校の年齢なのに、教会の周辺で物売りをして家計を助ける子どもたちがいます。この子たちは貧困層の子供たち、学校に行かずに物売りや、観光客にお金を無心するなどして、家族のために働らいています。
山の集落に家があるのですが、そこまで帰る交通費がないので、路上生活をしています。その子どもたちをなんとかしたい。そう思って個人的にストリートチルドレンをサポートする日本人の主婦たちがいました。
2008年 NPO設立
2年の時を経て、この教会の周辺で暮らす貧困層の子どもたが、少しでも良い将来を夢見ることができるように、志をともにする主婦のさんと一緒にNPO法人を設立し、活動を続けています。
子どもたちを学校に行かせるために、親と交渉し、文具などの学校費用を提供する。
学校期間中は、その子どもたちの昼食を提供する。
クリスマス、遠足などのイベントを通じて情操教育を提供する。
私達の活動を支えているのが、このNPOのスポンサーとして参加していただいている方々からのサポート費用です。
会員様のお陰で、毎日昼ごはんを食べることができています。昼食支給を行なうまでは、学校に行っても水を飲んで我慢していた子供たちもいたのです。 このセブでのNPO活動に関しての詳しい情報はNPO法人EMSのWEBを御覧ください。
2015年 セブでNGOで法人を設立
現在私(池頭)が個人的にハマっているのがセブでの活動です。2006年から一緒に活動する現地のフィリピン人スタッフと一緒にセブ発のNGOを2015年に設立しました。これは、格差社会を無くすために、貧困層の人々に機会を提供するのは外国人ではなく、現地の人たちの努力によるべきものであるとの理念から作った団体です。
格差社会は、無知が招いたものだと思います。普通の生活をしている人は、スラムには立ち入りません。危ないと思っています。実際に危険な人もいるかもしれませんが、ほとんどの人が、一般の人たちと同じ、陽気で真面目で、家族のことを大事にする人たちです。 現地に住む一般の人がそのことを理解し、隣人としてスラムに住む人達を支えていければ、セブの社会は大きく前に進めると信じています。そのために設立したのが NGOのSLPCです。(現地法人) セブでボランティアNGO開始