ネパールへの想い、人々の力になりたいから
プログラム採用の経緯
コーディネーターの小林氏は、初めてネパールの貧困地域を訪れた際、まず日本との住環境の違いに、大きな衝撃を受けたと言います。 錆びたトタン作りの小さな家に、身を寄せ合って生きる家族。シャワーはお湯が出ないのが普通で、それどころか生活水の供給も不安定。収入も日本人の10分の1以下で、見るからに生活は大変そうに見えるのに、家族や友人と過ごす日常の時間を大切にし、笑顔も多く彼らの心の豊かさが垣間見える。
貧困とのギャップに大きな驚きを覚えると共に、彼らの温かい心に触れ、深い感動を受けたと言います。弊社CECとしては彼らのために何か役に立ちたいとの小林氏の希望を形にすることでネパールの人たちの支援につながると考えました。
ツアーでは、普通の観光ツアーには含まれないような場所も訪れます。宿舎へ戻り、自分見たこと、感じたこと、学んだことを現地のコーディネーターや他の参加者と振り帰りを行い、多様な視点からも学びます。みなさんにとって、自分の視野広げ、価値観や人生観をアップデートするチャンスなるでしょう。
日本語を話せる現地コーディネーターも同行致しますので、語学に自信がない、海外が初めてといった方も、安心してご参加頂けます。
個別にZOOMでのオンライン相談会を受け付けていますので、お気軽にフォームからお申込みください。このプロジェクトへの想い
本ツアーのコーディネート、ツアーに同行する小林です!
私が途上国を初めて訪問したのは、社会人になってからです。CECのセブ島でのプログラムに参加し、セブ島内の様々な貧困地域を訪れました。当事者とインタビューを重ねる中、生活水準の低さなど、日本と比較すれば大変そうに見える状況下でも、陽気に明るく生きる彼らの姿を見て「本当の貧困とは何なのだろうか?」と考えるようになりました。
そんな中、ネパールの出稼ぎ労働者の問題に出会いました。中東へ働きに出た多くの若者が過酷な労働環境下で亡くなる事例が相次いでいました。(ネパールでは、経済の発展が乏しく、大学を卒業しても、平均月収も2万円ほどと低水準で、年間100万人以上がより良い仕事の機会を求め、海外へ出稼ぎに出ます。)
また貧困による人身売買や児童労働などの問題もあり、これらの問題についてもっと知りたいと思い、現地を訪れました。現地での調査を続ける中で出会ったのが、身体障がい者とその子供達でした。彼らが仕事の機会を見つけることはとても困難で、日本のような社会保障も受けることができません。
そんな状況下でも「本当は物乞いをせずに働きたい」「同じように困難を抱える仲間の力になりたい」という熱い思いを彼らは持っています。私は彼らの力になりたいと、大学卒業後に10年務めた総合商社を退職し、この課題をソーシャルビジネスを立ち上げることで、みんなの希望に変えたいと日々奮闘しています。
私自身が現地の人との交流・対話を通して、貧困問題のリアルを知るだけでなく、自身の人生観をアップデートすることができました。現地にいるからこそ見て、感じるものがあります。このツアーでは、日本では体験することができない現地のリアルを肌で感じることができます。
夕食時には、その日の振り返りを行うだけでなく、学生の皆さんの人生相談や、私が10年間商社勤務してきた経験談などお話ししたいので、気兼ねなくご質問ください。 ツアーを通し、参加者の人生を豊かにするお手伝いができれば嬉しく思います。
ネパールの魅力
カトマンズの住民は親切で、訪れる人々を歓迎してくれます。地元の文化を学び、彼らとの交流を楽しむことで、より深いカトマンズの魅力を感じることができます。 過去と現代が共存する街であり、歴史や文化、宗教のエッセンスが詰まった特別な場所です。訪れるたびに新しい発見があり、心に残る旅の思い出を作れるでしょう。
ナガルコットのホテルの屋上から、日の出とヒマラヤ山脈を眺めることできます。朝日に輝くヒマラヤ山脈と一杯のコーヒーは最高の組み合わせです!
パタン旧王宮 16~18世紀に建てられたとされる、寺院や旧王宮が並んでいます。
パタン旧王宮 中世の建物を装飾する彫刻物の繊細さ、緻密さに圧倒されます。
タメル地区 観光客を迎えるカトマンズの繁華街です(中国人、ヨーロッパ系の人を多く見かけます)。
街中を歩くと、祈りの鐘の音やマントラが流れる音が響き、寺院ではお香が焚かれています。スパイスや食べ物の香りが漂い、地元の人々や観光客の活気が街全体を包み込んでいます。
パシュパティナート寺院 ネパール最大のヒンドゥー教寺院です。ここでは、ヒンドゥー教徒の火葬が行われており、対岸から見学することができます。遺灰はガンジス川に繋がるバグマティ川に流すことで、この世での罪を消滅し、来世も人間で生まれてくると信じられています。
タメルの近くには、世界遺産に登録されている「スワヤンブナート寺院」があります。ネパール最古の仏教寺院です。 地上から350段以上の階段を登り切ると、カトマンズ市内を一望できるロケーションが目の前に広がります。その横には、15mを超える黄金のストゥーパ(仏塔)が市内を見下ろすように、天空にそびえ立ちます。
スワヤンブナート寺院 別名「モンキーテンプル」と言われるこのお寺には、たくさんの野生の猿が住み着いています。
ネパールの食文化
ネパールの食文化は、多様性と家庭的な温かさが魅力です。シンプルな料理にも地元の人々の生活や信仰が反映されており、食事を通じて文化の深さを感じることができます。
その地理的多様性や多民族社会を反映したユニークなものです。隣国であるインド、中国、チベットからの影響を受けつつも、独自の食材や調理法が特徴です。
ダルバート(Dal Bhat): ネパールの代表的な食事で、レンズ豆のスープ(ダル)と炊いた白米(バート)が基本です。これに野菜カレー(タルカリ)、漬物(アチャール)、時にはヨーグルトや肉料理が添えられます。栄養バランスが良く、日常的に食べられる家庭料理です。
モモ(Momo): チベット由来の蒸し餃子で、肉や野菜を詰めたものが主流です。揚げモモやスープモモなど、バリエーションも豊富です。ピリ辛のトマトソースと一緒に食べるのが一般的です。