海外ボランティア ネパール
学校で教育ボランティア
カトマンズの市内、村の学校など
ネパールの学校は、都市部と村落部によって異なります。都市部では設備の充実した私立学校も多く見られますが、村落部では、校舎そのものの設備が十分でなかったり、地震の影響で使えない教室があったり、先生の数が不足しています。子供たちは何時間も歩いて通学することもあります。
ネパールの教育事情
ネパールの多くの私立学校では国語(ネパール語)以外の全ての授業が英語で行われ、質の良い教育が行われています。国の貧困度を下げるために政府が教育に力を入れていることがよくわかります。ただ1~8年生までが義務教育で、ほとんどの小学校1年生は小学校に入学しますが、貧困などの理由で、義務教育終了まで継続して学校へ通う子どもの数は67.5%という現状です。(2012年外務省調査データ)
パシュパティナート寺院はカトマンズにあるシヴァ神を祭るネパール最大のヒンドゥー教寺院。バグマティ川の川岸に建ち、1979年世界遺産に登録された「カトマンズ盆地」を構成する要素の一つになります。寺院の裏側にはバグマティ川が流れており、この川はカトマンズ盆地を通って、やがて母なる大河ガンガー(ガンジス川)に合流するため、ネパールではとても神聖な場所とされています。
ボランティア活動内容
ネパールの学校はどこも勉強することが主体です。そこでの活動は子供たちの学力を伸ばすことに貢献できるかどうか。先生たちはいつもボランティアの受け入れを検討してくれますので、なにか教えることができるものを準備していくことが望まれます。下記の感想を参考にしてください。
先生の数が足りなかった頃、村の学校で
授業形態ですが、同時期に参加者が二名いた場合は基本的にティームティーチングをしておりました。 理由は、子どもたちがパワフルすぎて1人では手に余る場合があること(自己主張の強さは日本の子どもの比ではないです 笑)、特に日本文化紹介を織り込んだ授業にすると盛り上がりすぎてしまいますので、二人がベターでしょう。
基本的に日本語は通常の他の科目の時間を削ってもらってやらせていただくため、日本語の授業をあまり増やすことはできません。逆に、当日、病気や 家の事情で先生が欠勤することも多いのですが、その際は急遽その空きコマに日本語の授業を依頼されることもあります。
その際は、ティー ムティーチングの予定であったとしても、臨機応変に予定を変えて対応していました。依頼されるときは、『it's up to you』と添えてくれますが、そこで断るとその時間、そのクラスの子どもたちは教室に先生がいないで、何もない40分を過ごすことになってしまいます。日本だったら、保護者が怒鳴り込んできますね!
28歳の若さで村に私立の学校を建てた校長先生です。私立ですがここの子供たちはカトマンズ市内の裕福な家庭の子供たちではありません。親がいない子供たちもいます。でも授業内容は質が高く、将来が楽しみな子供たちが育っています。
そんなわけで、活動当初一日5コマだった授業も、四週目には一日8コマになっていたり、断れない日本人っぷりを炸裂していました。 また、どのクラスをどの時間割で持つのかも、正直言って決まっているようで、あまり決まっていませんでした。
理由は、先生方の欠勤や生徒の大量欠席、他の科目のテストなど、あくまで 「today is today. Tomorrow is another day.」 そして、「Nothing is impossible」 なので(笑) 前日に、どのクラスになりそうか聞いても、『明日にならないと、わからないわね』と余裕の笑顔で言われてしまうので、ネパールの時間に合わせて、 そして、どこになったとしても大丈夫なように(心の)準備して臨んでいました。
沢山の参加者のみなさんが学校でボランティアしていただきました。
以上のようなことから、日本の学校と同じように指導案と指導計画を考えて、教材を入念に準備して、発問はこれで~・・・と頭からお尻までカチカチで固めてしまうよりも、あくまで学校とネパールの事情(ストライキの多発で、ゴールデンウイーク並みの連休に突然なったりします 笑)に合わせ、『臨機応変』にやることが必至になると思います。
やってみたいこと、できそうなこと、歌や踊り、簡単で道具がいらないゲーム、工作、日本語など、いろいろ引き出しを準備して、それらのアイデアを 持ち寄り、子どもたちにとって心に残るジャパニの時間を一緒に楽しんでください。
授業の進め方は学校や先生の数、先生の考えによりことなりますので、柔軟に対応する心づもりで参加ください。
首都カトマンズの私立学校。経済力のある層が通える私立学校の生徒たちは、卒業後はその多くがアメリカやオーストラリアなどの海外に留学します。