海外ボランティア バリ島
文化体験と観光
伝統文化と観光地としての魅力
インドネシアのモットーは「多様の中の統一」と言われています。古くから多民族、多文化社会で、植民地支配や独立運動など様々な影響を受けながら各々独自の文化を尊重し、発展させてきました。
バリ島も他のインドネシアの島々にはない独自の文化を培ってきました。植民地時代にヨーロッパ諸国に観光地として注目され始めたのをきっかけに観光地化が進みました。今では、世界中から観光客が集まり、バリ島独自の伝統文化は魅惑の観光資源としてどんどん進化し、広く評価されています。
バリ島のプログラムでは、「ボランティア×文化体験」の体感をコンセプトに企画しています。せっかくバリ島までいくのだから、ならではの文化体験も楽しんで頂きながら、バリ島について学んで頂きたいと考えています。滞在にあたっては相手の文化を知り、尊重することが大切です。
具体的にどのようなことができるのか、過去の参加者やスタッフの体験をもとに、いくつか紹介させて頂きます。
各文化体験は、オプションとして気軽に参加し、体験して頂くことができるようになっています。観光産業としてバリ島の経済も支えています。
参加されたい方は、現地到着後に、現地スタッフに相談して、スケジュール調整をされて下さい。現地コーディネーターは観光業にも精通していますので、手配や予約のお手伝いもしてくれます。
バリ島の多くの方が信仰しているバリヒンドゥー教。生活や思考、教育などの基盤です。
1日2回はお祈り、そしてお供え物を置くのがこの島のシキタリ。お祈りを終えた人は頭や耳に花をのせて(?)います。
(左)たくさんのバリヒンドゥー教の神々の石像、寺院があり、毎日どこかでお祭りが行われている印象です。満月の日には特に多くの人が寺院を訪れます。タイミングがあえばお祭りへ参加することができます。宗教儀礼は教えてもらえます。貴重な体験になりますよ。
(右)バリ彫刻体験。
シルバーアクセサリー作りの様子。機械を使って作ります。好きなものを作ることができ、作ったものは記念として持って帰れます。
右はガムランボール。ガムランとは、打楽器、笛、太鼓などを使ったバリ島の代表的な音楽のことです。バリ島の街を歩けばどこからか聞こえてき、異次元へと誘われる音色です。
(左)伝統舞踊の1つケチャ。伝統舞踊もガムランです。
(右)ヨガ体験。深い緑に囲まれたオープンな場所でのヨガはバリ島ならではです。
(左)バリ島の絵画体験。描いた絵は記念に持って帰れます。
(右)絵画の歴史は深く、各美術館で存分に感じることができます。ちなみに、バリ島担当のお勧めは、バリのダリとも言われるアントニオ・ブランコ美術館。
(左)アタのつる工房での工芸体験。1~2時間かけてコースターなどを作る体験を企画しています。細かい作業が必要になり、なかなか大変ですが、出来上がった時は感動です。記念に持って帰れます。
(右)バリ料理教室。皆さまのリクエストに応じて、一緒に調理し、作り方を学びます。必要があれば買い出しにも行きます。インドネシアの代表的な料理には、ナシゴレン、ミーゴレン、サテなどがあります。
はた織り体験。完成に1年かかることもあるそうです。バティックをはじめ刺繍や織物などもまた1つの文化として存在し、独自の作品を展開しています。
伝統衣装の試着。左はバリ舞踊スタイル、真ん中は正装。右は寺院参拝の時に腰にまくサロンで、寺院は神聖な場所であり、観光客であっても最低限のマナーとして腰にまきます。
コーヒーの文化も独自に発展してきました。コーヒー豆作りの第1段階から見学、体験することができ、試飲や購入することもできます。バリコーヒーは、コーヒーの粉がカップの下に沈んでいるので、上澄みだけを飲みます。
世界最高級のルアックコーヒー(コピ・ルアック)は、実はインドネシアが原産。ジャコウネコの糞からとれるコーヒーです。日本では一杯数千円するそうです。
多くの方が体験されるマリンスポーツ。バナナボート、パラセーリングなど多くのメニューが用意されています。バリ島の海を楽しみましょう!
アグン山麓のクサンバ村。大粒で、ミネラル豊富な天然塩が昔ながらの方法で作られています。街中ではなかなか手に入りませんので、是非、クサンバまで足を運んでみてはいかがでしょうか。隠れ名物と言われているとかいないとか。
(左)自転車を借りることもできます。街の散策にも最適です。
(右)田園風景がカフェの一部。ゆったりした時間を過ごすことができます。
キンタマーニ高原。標高が高いところにあるので、バリ島とは思えない涼しさです。アグン山や湖を眺めることもできるので、この景色を見ながらランチをするのが定番です。さらに足をのばすと、バリヒンドゥー教の総本山と言われるブサキ寺院があります。神聖で、神秘的な場所で、何か不思議なパワーを感じるところです。
(左)夕陽をみながら海鮮ディナー。
(左)定番の棚田。お米文化でもあるバリ島には、スバック(水利組織)など独自のお米作りの文化があります。また、インドネシアはお米の生産量が世界的にも上位なんです。
(左)ラフティングはスリルまんてん。緑生い茂るバリ島ならではの自然を体感しながら下ります。
(右)バリ島らしい緑の風景を存分に体感しながら進むトレッキング。写真にある今にも壊れそうな橋(?)は危ないので渡りませんよ。
時間に余裕がある方は、バリ島以外の島を訪問するのもお勧めです。約17000以上の島々から成るインドネシア。島や地域ごとに文化や景色が変わることもあります。バリ島から日帰りでいけるツアーも多いです。写真はジャワ島ジョグジャカルタにある世界最大級の仏教寺院・ボロブドゥール遺跡。ユネスコの世界遺産に登録されています。
エコな生活を通じてボランティアに結びつける
バリ島の人たちの環境に配慮した生活を見ていただきたいと思います。たとえば、年中暑いバリ島ですが、現地の人たちは日本ほどエアコンを使いません。それは家の作りや、衣服などの工夫でできるだけ涼しくすごせるスタイルを変えていないからです。
日本でも数十年前にはごく普通に行われていたものですが、今はかなり生活スタイルが変わってきています。バリ島の人たちの生活をみながら、日本の昔のよさを再認識していただく機会もあると思います。帰国後、バリ島の人たちの生活の仕方を周りのひとに伝えましょう。環境のための小さなボランティアになるでしょう。