参加者レポート
インド・コルカタホームスティ
参加期間 2018年 3 月14 日 ~2018 年 3 月 22 日まで ( 1 週間)
参加の動機
・今まで日本国内でのボランティア活動経験はあるが、海外ではしたことがなかったため。
・休暇を利用して海外にいきたいと考えたが、中でも旅行ではなくボランティアもしくはインターンシップという形での参加を検討していたため。
・英語がある程度通じる環境かつ全く異なる文化の中での経験をしたいと思ったため。
・学生時代にマザーテレサについての文献を読み、インドを訪れてみたいと考えていたため。
ホームステイ滞在に関して
家族構成:お父さん お母さん 子供( 1 )人
食事:おいしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
・水道水は飲めないので、カフェ、レストランでのアイスを含め、注意して注文したり、自分で常日頃からミネラルウォーターを準備しておく。歯磨きの際もペットボトルのお水を使用した方が良い。ちなみに、1ℓでは1日もたなかったので、2ℓ(30ルピー程度)のものを購入していた。
・虫除けスプレーは絶対に持って行った方が良い。ホームステイ先にはモスキート除けコンセントタイプのお薬があり、それをonにしていたり、日本から自分で持って行った虫除けプレート、虫除けスプレーを使用していたりした。しかし、一度屋外に出るや否や至る所に虫がいるため刺されやすかった。
・日差しがとても強いため、日焼け止めは必ず常備した方が良い。
・日本でしている服装はインドではしない方が良い。ヒンドゥー教の女性は下半身の肌の露出を極端に避けているファッションだった。肩やお腹は出していても絶対に下半身の体のラインがわかるようなファッションはしないし、脚を出していなかった。日本人というだけで珍しがられ、良くも悪くも目立つので、現地の女性の服装(肌や体のラインをあまり出さない服装)をするよう心がけた方が良いと感じた。ちなみに、私は長袖、長ズボン(ユニクロ等で調達)、ストール着用。現地のサダルストリート近くの露店で200ルピー/着 でクルティという現地女性が着ている膝丈程のワンピースのようなものに薄めのデニムを履いて過ごしたりもしました。
・お金について、2000ルピーはほとんど使う場面がなかったので、可能ならば大きくても1000ルピー程のお金をバラで持っておいたり、小銭はバスや地下鉄に乗る際重宝するので多めに所持しておいたりした方が良いと感じた。
・バスではできるだけ前方に乗っておいた方が良いのではと感じた。理由は2つあり、1つは安全確保のため、もう1つは降車場所を間違えないようにするため。朝はまだ良いが、ボランティア後など帰宅する際薄暗くなると特に後ろの方では何かあっても気づいてもらいにくいだろうと思えたので、できるだけ運転手のすぐそばに座っておくなど自身でも配慮が必要だと感じた。また、日本のようにバス停のマークはないため、人が集まっている場所がバス停だということが主のようだった。日中でも非常にバスは混んでいるし、後部座席では何かのアトラクションかのように揺れてしまい、また降りるのも一苦労なので前方もしくはドア近くに移動するようにするなどの工夫が必要だと思った。
・道路を横断する際は、現地人の渡るタイミングと合わせた方が無難かと思う。私自身、この道路の横断については慣れることがなかったし、日本のように整備されていないため、危険を感じるとともに道を渡ることに緊張することすらあった。車がきていても、急いで走っていくのではなく、むしろ立ち止まる方が良いと聞き実践していたら止まってくれていた。
・タクシーを使う際は、黄色のタクシーではなくUberを使うと良いと思う。アプリケーションをダウンロードしておく。
・道を歩く際、日中ならばまだ良いが、暗くなってきて止むを得ず歩かなければならないというときには、できるだけ車道側を歩いたり、同時に手を掲げて人がいるというアピールをしながら歩くぐらいの方が良いなと思った。普段は和やかな雰囲気である街並みも、夕方になるとやはり多少危険性を感じてしまったので、防犯ブザーをポケットに忍ばせて歩いていました。
・とても乾燥しているので、化粧水や乳液はたっぷり準備して行った方が良いと感じた。一方で、乾燥しているために洗濯物やシャワー後の髪の毛は2時間もあればすぐに乾いてしまうため、ドライヤーはほとんど必要なかった(最後の1日はホストマザーにドライヤーを借りた)。
・とても埃っぽく、排気ガスの量も多いのか空気もあまり綺麗ではなかったり、独特のニオイも1日過ごせばついてしまうので、場合によってはマスクをしたり、汚れたりニオイがついても良いお洋服を持っていくと良いと思った。
・前半はシャワーがちょろちょろとしか流れないことがあり、それをホストファザーに伝えたところ、バケツにお水を溜めて対応することがあった。その際は、お水のみとなったので水浴びに近い状態だった。また、日本ではこんなことはないと思うが、夜中の時間帯に水が止まっていた。その際、手を洗いたいときなどはミネラルウォーターで対応した。
・トイレットペーパーがないので自身で用意することと、便器が汚れていたことに対し私自身は殺菌作用のある便器クリーナーを利用して対応した。
感想:総合的に考えて、非常に過ごしやすい環境でとても恵まれていた。インド料理は予想以上にスパイスが多く使われており私にとっては辛すぎたことも多々あったが、ホストマザーはいつもそれを気にしてくれ「今日のカレーの辛さはどうだったか」「このくらいの辛さなら大丈夫か」など積極的に聞き、希望を汲んでくれた。お夕食は必ずカレーが出てきたが、その種類も豊富で全く飽きることなく美味しくいただけた。
また、どんなに早い時間にホストファミリー宅を出発しなければいけないときであっても、必ずホストマザーかホストファザーが朝食を用意してくれたり、夜中にコルカタに到着した時などにも遅い時間にも拘らず起きて待ってくれていたりと至れり尽せりで非常に嬉しかったし、有難かった。朝食や帰宅してすぐ、お夕食を準備してくれる前には、チャイもしくはティーとビスケット、バナナなどを出してくれたが、その時間にその日あったことをたくさん話していると英会話にも都度付き合ってくれ、とても楽しい時間が過ごせた。さらに、私がお世話になったホストファミリー宅には男の子が一人いたことも非常にプラスだったと思う。10歳ほどだったので時にはいたずらをしたり、いきすぎたことをしてしまったりすることもあるのだが、とても人懐こく日本人が大好きでたくさんのコミュニケーションを取り、一緒に遊んだり本当の家族のように接してくれたことが嬉しかった。
ボランティア活動に関して
活動先施設: カリガート(死を待つ人々の家)、シャンティダン(子供、精神障害者)
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
活動期間・回数:マザーハウスの登録に行った翌日から計4日間活動した(前半2日は午前のシャンティダンのみ、後半2日間は午前シャンティダン、午後カリガートというスケジュール)。
時間等:朝はまず7時にマザーハウスに到着し、朝食をいただき、その後7時半過ぎから移動。シャンティダンでは、8時すぎ〜12時半頃まで活動。カリガートでは15時〜17時頃まで活動。
ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段は?
ホームステイ先→2分ほど歩いたところにある白い銅像前で待ち合わせ→バス停まで10分弱歩く→バスに乗る→マザーハウス近くのバス停で降車→マザーハウスにて朝食とミーティング後、バス停まで5ふんほど歩く→バスに乗る(20分ほど)→5分ほど歩く→シャンティダン着
ランチ(パークストリート付近)後、最寄駅から電車で15分ほど→駅から徒歩10分ほど→カリガート着
カリガート→駅まで徒歩10分ほど→8つほど駅を通り過ぎ、電車を降りる→地下から地上に出、徒歩1分ほどのところにあるバス停からバス乗車→終点で降りる→徒歩10分ほど→帰宅
Cultural activitesに関して *受講された項目のお値段、感想をお聞かせ下さい
日本人シスターのお話を聴く:無料・当日は日本人シスターが不在だったため、日本人牧師からお話を伺った。各国グループに分かれており、日本の参加者は10人ほどだったと記憶している。「あなたたちはインドに呼ばれて来た人」で「インドには呼ばれた人が実際に訪れることができる」、「日々の生活の中に祈りの時間を」など印象的なお言葉を多数お伺いすることができた。また、ご自身もマザーテレサと同じ時をそこで過ごされたことがあるということで、詳しくその時のことやマザー本人のことも教えてくださり、鮮明に情景を描くことができ、非常に貴重な機会だった。そのお話の後はより一層、マザーテレサへの想いも強くなり、そこにその時いられることの奇跡や、何かの意味があってここに呼ばれてきたのだという不思議かつ神聖な気持ちになることができた。ここで感じた気持ちにより、私はその後の2日間の活動をより積極的かつ内容の濃いものにしたいという思いが強くなり、午前の活動に加えて午後カリガートでの活動を申し出た。
マザーハウスのミサへ参加する:無料(早朝だったため、カロルさんの車に乗せていただきました)
人生2度目に参加したミサがインド・マザーハウスでのものであり、非常に光栄に思った。無宗教である私は、周りのキリスト教徒に合わせて対応するくらいしかできずにもどかしくもあったが、同時に、話す言葉も肌の色も体格も目の色も出身国も違う人々が同じ1つのもの(宗教)を通じて同じ方向をみてそれぞれ祈りを込めていることがとても胸が熱くなる気持ちになった。
市内徒歩散策:無料
コルカタ到着翌日に参加した。カロルさんの案内で、ワゴン車にて様々な場所をまわって見せていただいた。全て興味深かったが、その多くがその後のボランティア活動が始まってからはなかなか個人的にまわることができない場所ばかりで貴重な時間だと思った。言うまでもなくヴィクトリア記念堂は美しく、インドにいることを忘れそうになるほどだったが、他にも訪れるべきところがたくさんあった。特にジャイナ教寺院の豪華絢爛な装飾、立派な庭園、地元の人々が粘土で像を作っている姿の見学や実際にそこに一筆書かせていただいたり、川で水浴びをする人々を目の当たりにしたりした経験は、またとない機会だったなと思った。
持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは?
・トイレットペーパー・手ピカジェルまたはそれに準ずるもの/ウェットティッシュ・ストール・虫除けスプレー・ホストファミリー宅で履くスリッパ・便座クリーナー・小分けになっているキャンディ(日本のお菓子はその他おせんべいなどもとても人気だった)・防犯ブザー・長袖、長ズボン・日焼け止め・化粧水、乳液(乾燥対策)・Wi-Fi
その他、便利だと思うものは?
異なる環境での生活なので、想定外の生理対策もしておくと無難かと思った。生理用品を多めに持っておくなどをしておくと、いざという時に困らない。
コルカタ市に関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
観光スポット:前述にもある通り、ヴィクトリア記念堂、ジャイナ教寺院
レストラン、カフェ:HOTEL HEAVEN (マザーハウスのすぐ近く)、Scoop (パークストリート周辺)
反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい:
特にありませんでした。
コルカタ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
→今回の訪問はコルカタのみでした
どちらに行かれましたか?
交通手段、かかった時間、費用は?
感想:
ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか?
基本的に毎日晴れていて、外はむしむしと暑く、日差しも強かった。常に35度を超えていたと思う。1〜2回、夜雷が鳴り響き大雨が降ったこともあった。その際はもっと湿度が高くなった。
服装は?
【生活形態に関して】で書かせていただいたものに同じです。
インドの物価に関して
ご参加時のレートは? 1ルピー=約( 1.6 )円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
(例:ミネラルウォーター1L 12ルピー(約24円)、焼き飯30ルピー(約60円)等)
ミネラルウォーター1ℓ:20ルピー程、2ℓ:30ルピー、クルティ(現地女性がよく着ている衣装):200ルピー
お小遣いはどのくらい用意されて、どのくらい使いましたか。
日本円7000円+カード支払い:7000円両替し、コルカタ滞在では1500ルピー程余った。残りはムンバイ乗り換えの際に空港でお土産を購入する際に使用し、カードで1000〜1500ルピーほどプラスで使った。
レンタル携帯に関して
滞在期間中チャージをいくらしましたか:初めにお支払いした100ルピーのみ。
通話料を覚えている範囲でお知らせください:申し訳ございません。詳しいことを覚えていません。
予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか? はい
はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい:A型肝炎、腸チフスの予防接種を打っていただきました。10日弱だったので受けるが迷ったものの、トラベルクリニックにてインドで病気にかかるリスクの高さを知ったことや、これからもまた様々な国に行くことは容易に予想できたため、このタイミングで決断しました。結果的に非常に良い安心材料となり、気持ちとしても安定しましたし、今回インドを訪れてみて、私自身途上国の魅力にはまるだろうなと感じたので受けて正解だったと思います。
今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。*インドで撮られた写真をお貼り頂く際は、説明のコメントもお願いします
帰国して早1か月が経ちました。日本では、日々慌ただしく時間が過ぎ、まるでコルカタに滞在したのがずいぶんと前のことに感じられる程です。
今回の参加を通じ、最も印象に残っていることは大きく分けて2点あります。1点目は、インド、とりわけ非常に生活感の溢れるコルカタでの生活を通じてインド社会にまだまだ残る生活格差を目の当たりにしたことです。私が滞在させていただいたホストファミリー宅ではとても恵まれた環境にあり、英語をツールとしてコミュニケーションをたくさんとりながら、非常に快適な生活を送ることができました。彼らと過ごす時間はかけがえのないもので、異文化の交流ということを超え、毎日温かい空気感の中で心地よく生活することができ、本当に感謝しております。一方で、ひとたび街中に出ると様々な異なる状況の中で生活している人々の光景がありました。中でも印象的だったのは、両替とマザーハウスでのボランティア登録を終え、ホストファミリー宅への帰路につく途中に通りがかったスラム街。それまで、日常生活や学生時代の授業等で読んだ本やテレビ、インターネットでは見たことがあり知ってはいたけれども、どこか遠い存在のように感じてしまっていたことは事実です。実際に目の当たりにし、毎朝マザーハウスに通う途中にもバスから、そして街を歩きながら人々の日々の生活を見ていると、皆それぞれが一生懸命に自分に必要とされている役割、仕事に向き合っている様子が感じられるように思いました。日本で報じられているインドのニュースは限られたものでしかないとも思い、自分の目で見て感じることの重要性を改めて感じました。
また、そうしたコルカタという地でのマザーハウスの活動は大変興味深いものでした。ひとたびマザーハウスの入り口を入ると、そこでは街の喧騒から離れ、静寂な空間が広がり、マザーテレサのお墓の前で跪き涙しながら祈る人々、早朝からのミサ、毎朝ボランティアの集う地下へと続く階段があります。ボランティアの中には、リピーターも多く、毎年参加していたり、数十年前に一度参加しもう一度今回来ている、という人もいて驚きました。メンバーは世界中から集まっており、他の発展途上国でも積極的に活動していたり、これから出かけに行くという人もいたりと非常に刺激を受けました。そして、ボランティア先では言語(ほとんどの場合ベンガル語を使用している)が通じない中で、いかにしてそこで自分のできることを見つけ、施設のマーシーともコミュニケーションをとり活動していくのかということが大事だと学びました。限られた時間の中で自分のできる限りのことをしていこうと思っていましたし、「人の役に立ちたい」という精神で行ったボランティアでしたが、実際に活動してみると、シャンティダンやカリガートで生活している人たちから学ぶこと、与えられたものの方が多かったように思います。
このように大変貴重な経験をし、気づきを得ることができましたが、これを単なる一時の体験として終わらせるのではなく、しっかりと今後に活かせるように努めたいと思います。
最後に、今回このボランティア参加にあたりお力添えいただきましたCECジャパンの皆さまをはじめ、現地コーディネーター・カロルさん、ホストファミリー、マザーハウスで一緒に活動をした方々、その他関わってくださった全ての皆さまにこの場をお借りして感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
お写真のデータの容量が大きくなる場合は圧縮して頂くか何度か分けてメール添付でお送り下さい。
最後に、あなたのことをお知らせ下さい
お名前(イニシャル、ニックネーム可):Y
性別:女性 ご年齢:20代
ご協力有難うございました。今後のプログラム運営に役立てさせていただきます。