参加者レポート
【インド】挑戦してよかったと何度も思いました。
【参加期間】
2019年2月26日~3月27日(約4週間)
【参加動機】
・発展途上国で国の分化や考え方など生活をともにしながら理解を深めたいと思った。
・マザーテレサの行いに感銘を受け、マザーテレサが築いた施設でボランティアをして人々に寄り添う看護を追究したいと思った。
【ホームステイ滞在に関して】
《家族構成》
お父さん、お母さん、金魚
《食事》
非常においしかった
《生活形態について》
洗濯機が無くて毎日手洗いで洗濯していました。部屋干しでしたが、しっかり水を絞ってから干さないと水滴が落ちてびちょびちょになります。ドライヤーを持ってきておらず、ホストマザーに借りましたがあまり使われた形跡が無くほこりっぽかったので持参した方がいいかもしれません。
また、お母さんは綺麗好きで、部屋を毎日お掃除をしてくれますが見られて恥ずかしいものなどは晩に片づけておくといいと思います。
《感想》
2週間ずつ異なるご家庭に滞在しました。
前半2週間
ホストファミリーは今まで100人ほど日本人を受け入れていて、本当に親切にしてくれました。部屋が二つあり、私の滞在中はもう一人ボランティアで来ているIさんと一緒でした。Iさんは英語がペラペラなのに対し、私は英語が苦手でしたので積極的に話しかけることが出来なかった気がしますが、Iさんに助けられつつ、お母さんも私の気持ちを読み取ってくれ英語が出てこなくて困っていても「OK,OK」と言いたいことを分かってくれました。
料理も日本人の味付けの好みにしてくれていて、量もちょうど良く豆を使ったもの、野菜、肉とバランスも良くて体にいいものばかりでした。外で食べるものより美味しかったです。インド人は夜遅くに食べる習慣なのでお母さん、お父さんとは一緒に食べませんでしたが夕食は7時30分から8時くらいまでには用意してくれました。
「先にお風呂に入って」と言われることが多くお風呂に入ってからご飯を食べる流れなので、家に帰る時間が遅くならないようにボランティアの場所等を調整した方がいいと思います。ちなみに私はシュシュババンという障害孤児の施設でボランティアして片道1時間弱でした。
手土産に迷う方もいると思いますが、ヘルシーなもの(体にいいもの)が好きと言っていました。日本食だとそばが好きと言っていました。そばを持って行って最終日にそばを作ってあげると喜ばれるかもしれませんね。(インドには醤油はないので注意)
後半2週間<ひまわりホーム>
ひまわりホームは、経済的な理由で育てられなくなった子どもを引き取り、社会で自立させることを目的とした施設です。日本人のすみ子さん(インドで何十年もボランティアをされている方)が経営しており5人の女の子を育てていました。
すみ子さんは午前中カリガートにボランティアへ行って午後は家でひまわりホームのことや買い物、カリガートのことなどされていました。すみこさんは重症患者さんの食事や事務的なことを任されていたので、朝6時にカリガートに行っていました。私もすみ子さんのお手伝いをしたかったので、朝5時には起きて5時30分頃に出発していました。体力的にもきつかったので、午後は家でゆっくり本を読んだり、買い物に行ったりしていました。
ひまわりホームの子どもたちとは住んでいる階が違うかったのであまり顔合わせすることはありませんでしたが、近くのショッピングモールを案内してくれたり、誕生日会に参加したりしました。みんな将来のことを一生懸命考えており、すみ子さんと夜遅くに話し合っていたりしていました。
ひまわりホームの設立に至るまでのことをボランティアの行き帰りや家でたくさんすみ子さんからお話を伺うことが出来たことは本当に貴重な体験だったと思います。
【ボランティア活動に関して】
《活動先施設》
カリガート、シシュババン
<シシュババン>
活動期間:2週間
回数:15回程度
時間:午前8時~12時,午後3時~5時
《感想》
シュシュババンはマザーハウスから徒歩5分の場所だったので、マザーハウスを掃除してからボランティアに行くという流れでした。
朝の掃除では長年ボランティアをされているアメリカ?人の方が掃除の手順を指示していてそれにみんな従って動いていました。英語が分からず最初は指示と違うことをしてしまって「No!No!」と怒られましたが3,4日すると流れがつかめてきて、新しく入ってくるボランティアの人に教えることができました。
シュシュババンは脳性麻痺の子どもたちが多く、コミュニケーションをとれない子どもたちがほとんどでしたので、子どものわずかな変化を感じて毎日関わっていました。食事介助の時は特に子どもと関われる時間でしたので「おいしい?」「集中して食べようね!」と声をかけながら介助していました。日本語でも英語でも気持ちを伝えようという思いは伝わっているように感じました。
最初はやっぱり子どもたちの症状が重くて環境にもショックを受けて、必死になって「子どもたちを楽しませなきゃ、コミュニケーションとらなきゃ!」とだっこしてみたり、ずっとしゃべっていたりして一方通行でした。しかし慣れてきて周りをふと見渡すと外国人のボランティアの方はただ、手を握っていたり横に座ってテレビを見ていたりしていました。私は「ただ一緒にいるだけでもいいんだ。」と学びました。
シュシュババンはボランティア先でも人気が高く、いろんなボランティアの方と休憩の時にお話しできたり仲良くなりました。
<カリガート>
《感想》
死期が迫る方というイメージを持っていったので、ずっと寝たきりの状態である方たちが多いのかと思っていましたが、全くそんなことありませんでした。
食事やトイレなど自立している方たちが多かったです。認知面もしっかりされていました。ボランティアの人数はシュシュババンと同じくらいでした。
一番大変だったのが洗濯です。大量の洗濯物だったので最初は屋上まで持っていくのが大変でしたが、筋肉がつき始めたのか3,4日たてばスタスタもって上がることが出来ました。
患者さんの人数が男女合わせて100人ほどいて女性と男性でボランティアは分かれていました。レクレーションの時間にギターを演奏している人がいて、得意なことがあればそれを利用者さんに披露するのもいいなぁと感じました。ここでは利用者さんにたくさん話しかけられましたが、ヒンドゥー語なのでわかりませんでした。しかし頷いたり、目を見て何となくこんなことが言いたいのかな?と考えながら関わると本当に心が通じているような感じがして不思議でした。
とても暖かい空間で、毎回たくさんのことを考えさせられました。
【ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段】
バス停まで徒歩15分弱→バスで40分ほど<シュシュババン>
ひまわりホーム(ホストファミリー宅)徒歩15分
【Cultural activitesに関して】
ベンガル語レッスン:最初の4日間くらい。熱心に教えてくれて分かりやすかったです。
《ヨガ体験》
本場のヨガは楽しみにしていた分、余計に楽しめました。先生がホストマザーだったのでとてもいい思い出になりました。
《インディアンクッキング》
作っているのを見学させてもらいました。見たことのない調理器具が使われていてびっくりしました。
《日本人シスターのお話を聴く》
マザーテレサの本を読んだことがあったのでほとんど知っている内容でしたが、ボランティアした後に聞いたのでじんと来るものがありました。
《マザーハウスのミサへ参加する》
雰囲気を味わう感じ。朝が早いので眠たかったです。
《市内徒歩散策》
道に迷わないように注意。人が多いし景色が覚えずらかったです。
《すみこさんとの懇親会》
後半2週間ホストとしてお世話になりました。すみ子さんと行動を共にしたが、芯を持っていてとても強い方でした。インドの教育、文化、貧困問題に熱心に向き合っており、たくさん教えてくれました。忙しい方なので早めにアポを取る方がよい。詳しいことはCECさんが教えてくれると思います。
【持ち物に関して】
《日本より用意し、役に立ったもの》
ティッシュ、除菌シート、室内シューズ2足(風呂用、室内用)、ノート、ペン
《その他、便利だと思うもの》
かっぱ
コルカタ市に関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
ブルースカイカフェ(Wi-Fi使える、安い)マザーハウスと同じ通り徒歩2分のレストラン
あとはボランティアの人たちに聞いて回るといいと思います!地球の歩き方に載っているところをめぐっている人もいました。
《反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい》
お勧めできないのは屋台のカレーです。油が浮くくらいにに大量に使われていて胃もたれしました。
【ご参加頂いた時期に関して】
《気候、お天気》
晴れが多かったです。2回くらい雨が降りましたが。
《服装》
半袖、ストレッチのきいたズボン
《インドの物価に関して》
ミネラルウォーター1Ⅼ 10ルピー
カレーとナンで250ルピー
《イお小遣いはどのくらい用意されて、どのくらい使いましたか》
4万円弱
【レンタル携帯に関して】
《滞在期間中チャージをいくらしましたか》
1000円
《通話料を覚えている範囲でお知らせください》
5回くらいカロルさんと電話しました。
【今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください】
挑戦してよかったって何度も思いました。言葉が通じないのはつらいこともありますが、何とかなるなぁって思いました。
現地で頼れるのは行動力だけなので、行動を起こす力が付いたように思います。安全対策は自分なりにしっかりしてから行かれてください。
女性 20代