海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

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セブ島|コロナ禍でのボランティア活動報告

現在新型コロナ感染の影響でセブ島で活動するために渡航することができない状態が続いています。クラウドファンディングで支援いただいた資金を使い、セブに住む現地スタッフの助けを借りて支援先への食料の調達を行っています。
支援先の墓地スラムから先日写真が送られてきましたので、みなさまに共有させていただきます。
毎回支援のコメやパンなどを配る場所のことをセンターと呼んでいます。もとは大きな廟(石棺を保護するための建物)でしたが、現在はボランティア活動で行うアクティビティの場所として使わせていただいています。

このセンターに入る階段が老朽化し、ぼろぼろになり、子供たちに危険だという住民の声を受け、修理することになったのです。その修理の費用はクラファンの支援金から使わせていただきます。

ぼろぼろになった入口の階段(下)

修復中の階段(下)

仕上がり具合(センター内部の階段)

2021年1月15日
ショッキングなニュースが飛び込んできました
この墓地はもう100年以上も前に建てられた裕福な中国人たちが作ったChinese Cemeteryです。東京ドームと同じぐらいの広さなのですが、市内の一等地に位置しているために以前からこの土地を開発しビジネスにすることを考える人たちがいました。原則はプライぺーとの墓地なので地方政府などが勝手に開発することはできないのですが、一部の墓の所有者(その関係者か?)が強硬に墓地の一部を取り壊したようです。

墓地の住人が送ってきてくれた写真(下)取り壊された墓や廟があったところLudo Memorial Park と呼ばれている区域です。

墓地の住人に話を聞くと、破壊された墓地の場所はセンターがある場所からはまだ離れていますが、今後いつ同じように取り壊しが進むかわからないと話しています。業者からは一家族50,000ペソを支払うから墓地から出ていくように言われているとのこと。
近い将来この100年以上続いた墓地も高層ビルの一角として再利用されることになるでしょう。

墓地に住む住人は違法で住んでいるため声を上げることができません。もう3世代が同じ場所で住んでいるのですがいずれ場所を追われるでしょう。セブ市内のほかのスラムに引越しするか、家族が昔すんでいた田舎に帰るなど、考えなければいけなくなりそうです。