参加者の声
【カナダ幼稚園ボランティア】この2週間は間違いなく自分を成長させてくれた
◆参加期間 2019年2月24日~3月10日 2週間 ◆20代 女性 ◆K.A 様
◆参加プログラム名◆ カナダ幼稚園ボランティア
◆参加動機◆
大学3年生で幼児教育を学んでおり、卒業後は幼稚園教諭として働こうと考えているため、海外での幼児教育にも触れてみたいと思ったから。また、もともと海外の文化や海外の人とコミュニケーションを取ることが好きで、中学・高校でアメリカとオーストラリアでのホームステイ(2週間)を経験してきたので、大学で最後にもう一度海外での生活をホームステイで経験したいと思ったため。
◆印象に残ったこと・感動したこと◆
私はバンクーバーのデイケアという日本の保育園のような施設でボランティアをしました。まず印象的だったことは、本当に子どもも先生も多国籍だということです。先生方はフィリピン、韓国、日本などからカナダに移り住んで来た方たちで、英語以外を第一言語として持っていました。同じように子どもたちもそれぞれが様々な文化の中で育っていました。そのため、先生方は子どもたちがいろいろな文化に触れることについてとても積極的な思いを持っており、日本からのやって来た私にもどんどん日本の文化を紹介する機会を下さいました。
サークルタイムでも子どもの母国やその言語について触れたり、給食とは別に昼食のおかずとして母国の食事を持参している子どもに「その食べ物すごく素敵ね」と言葉掛けをしたりと、それぞれの国籍・文化を尊重している保育がとても印象的で、カナダの幼児教育の良さだと感じました。
また、活動の最終日に先生方からのメッセージが書かれた絵本と、活動中の子どもとの写真と子どもたちが描いた絵をプレゼントとして頂き、「Happy Last Day To You」を子どもたちが歌って一人ずつハグしてくれたことがとても嬉しかったです。さらに帰り際に、一人の子が私にハグしに来てくれると他の子どもたちもみんなハグをしに集まってきてくれて、子どもたちに囲まれていたときには本当に幸せを感じました。
◆大変だったこと◆
大学に入ってから本当に英語の勉強をしていなかったので、自分の英語力のなさを日々痛感しました。洋楽や洋画が好きなので日常的に英語には触れておりリスニングはある程度できたのですが、英単語の知識がほとんどなくなっていたので子どもが何のことを言っているのか理解できないことがあったり、自分の伝えたいことを英語で子どもや先生に伝えられないことにもどかしさを感じる場面が多くありました。子どもとの会話では、単語が理解できなくても耳で聞こえたままに繰り返してみると「そうそう」と子どもがその受け答えに満足してくれたり、私の拙い英語もあまり気にしていなかったりと、子どもだからこそうまくいったということが多かったですが、もっと英語力があったらなぁと毎日感じました。
◆楽しかったこと◆
ボランティア活動後や週末に観光したことです。現地に友達もいなかったため全て一人で行きましたが、美味しそうなお店やスーパーを調べて行ったり、ボランティア先の先生のお勧めのカフェに行ったり、スーパーマーケットやファーマーズマーケット、雑貨屋さん、グランビルアイランドなどを訪れて買い物をしたり、スタンレーパークやイングリッシュベイを散歩したりと、本当に自分の好きなところに気の向くまま行けるのがとても楽しく、一人旅の魅力に気づきました(笑)また、有名なオイスターレストランで初めて一人ビールを経験したことも良い思い出です。
◆持ち物について◆
【持っていってよかったもの】
・ホストファミリーへのお土産 ・ホームステイ先で使うスリッパ ・ボランティア先の先生方へのお土産(最終日にプレゼントとして桜のクッキーを渡しました) ・フェルトで作った名札 ・和柄の折り紙 ・日本の妖怪を紹介する紙芝居(日本で作って持っていきました)
【持っていけばよかったもの】
・軽い水筒(ペットボトルの水が高かったので)
【必要なかったもの】
・ボランティア先で使う上履き ※施設によっては必要なところもあります(CEC)
◆現地での服装について◆
活動中の服装は、下はジーンズやスキニーなどのズボン、上はタートルネックやスウェット、セーターなどを着ていました。上着はライトダウンの上にコートやフリース、防水ジャンバーなどです。私はヒートテックを着たり、タートル、ライトダウンなどを重ね着したりして上着は薄めという格好が多かったのですが、先生方には「寒くないの?」とすごく心配されました(笑)現地の人は中が薄着でダウンなどの暖かい上着、という格好が多かったです。
カナダはすごく寒いと聞いていましたが、バンクーバーは東京よりは気温が低いものの、日差しが強いのでけっこう暖かく感じました。私の滞在中はほとんど晴れで雪と雨が少し降った日が2日くらいあっただけだったのですが、普段はもっと雨が多いみたいです。現地の人は雨が降っていても傘をささず、ダウンのフードを被っていました。
◆現地の物価◆
【交通費】カナダは本当に交通が便利で日本に比べて安いと感じました。私はコンパスカードというICカードにお金をチャージして使っていました。少し交通費がお得になるし、なによりスカイトレインにもバスにも使えて本当に便利なので買うことをお勧めします。スカイトレインとバスは90分以内なら2ドルくらいで乗り放題なので、目的地の一番近いところまでバスを使ってアクセスすることができました。ホームステイ先とボランティア先の往復で、帰りにカフェやお店などに寄っても90分以内ならお金がかからないので一日400円くらいです。
【その他】3食ついていたので、自分で調べて行ってみたいカフェやレストランがあるときには外食したり、家族や友達・自分へのお土産を買ったりというくらいしかお金は使いませんでした。基本的に日本と同じくらいの物価でした。ただ、500mlくらいのペットボトルの水はお店によっては200円以上したりと日本よりも高かったです。軽めの水筒などを持って行って大きいペットボトルの水を移し替えたりすると安く抑えられるかなと思います。
カナダではクレジットカードと現金を併用しました。不安だったので日本の空港で2万円両替していったのですが、現地オフィスの方にレートの良いVBCEという銀行を紹介していただいたので、現金はそこで両替するといいと思います。
◆ステイ先の情報・感想◆
ホームステイ先はフィリピン出身の家族で、お母さん・お父さん・17歳の女の子・7歳と1歳の男の子の5人家族でした。それに加えて、平日は17歳の女の子の彼氏らしき男の子が一緒に暮らしていました(笑)私が来る前日まで一年間他の日本人学生を受け入れていたみたいで、私が帰国する次の日からもまた受け入れると言っていて、留学生が家にいるのは普通のことのような感じでした。
基本的に家族はそれぞれの部屋で過ごしており夕食の時間などもバラバラだったので、初めは一人で夕食を取ったり、あまりコミュニケーションを取れないことに寂しさを感じ少しホームシックになったりもしました。でも、自分の気持の持ち方を変えたり、一言二言でも自分から会話してみたりすることで、滞在を楽しめるようになりました。
コミュニケーションは多くはありませんでしたが、「あなたは滞在中家族の一員なんだから、遠慮しなくていいのよ」「また今度はもっと長く滞在しに戻ってくるといいよ」と言葉を掛けてくれたり、日本食のお弁当やお寿司、お刺身などを夕食として用意してくれたりと、親切にして下さりました。また、7歳の男の子とは「一緒にテレビを見ていい?」と声をかけたり、トランスフォーマーの話をしたりと一緒に過ごす時間を自分から作ってみることで仲良くなることができ、学校で作ってきたものを自分から見せてくれたり、「これ面白いよ」とテレビを一緒に見ようと誘ってくれたりしました。
また、折り紙に興味があるみたいだったので、最後の夜には日本から持って行った折り紙を使ってスマホで作り方を調べながら一緒に紙飛行機コレクションを夜な夜な作ったことも思い出です。
◆ボランティア活動に関して◆
●何時から何時まで、どんなことをしましたか
9時から16時まで活動しました。一日の流れとしては ・朝はアート、粘土、ブロックなどの室内遊び ・10時からスナックタイム ・サークルタイムで日にちや天気の確認、読み聞かせ ・11時ごろから1時間程度外遊びをしてランチタイム ・サークルタイム ・13時から15時半ごろまで昼寝や休息 ・スナックタイム という感じでした。
活動内容は、先生方と同じように遊びの援助や身支度の援助、テーブル拭きや掃除、ベッドの準備などです。
また、「朝のアートの時間に何か好きな活動を考えてやっていいよ」と機会を作って頂いたので、春の始まりということで日本から持って行った折り紙で簡単なお花を折って、それを画用紙に貼って周りに絵を描くという活動を考えて行いました。子どもたちも興味を持ってくれて、英語で折り方を説明したり援助したりしながら楽しく行うことができました。
また、日本の妖怪について紹介する紙芝居を日本で作って持って行ったので、それを子どもたちに見せたいということを伝え、時間を作って頂きました。何か日本の文化を紹介したいなと考えていて日本の子どもたちに人気の妖怪を紹介することを思いついて作ったのですが、海外でもそれが伝わるのか不安な部分もありました。
しかし、読み始めると子どもたちは大盛り上がりで、先生方にも大変気に入って頂けました。ろくろ首の首が伸びる仕掛けを作ったり、話の展開の中で問いかけを交えたりと自分なりに教材を工夫して作っていったので、カナダの現場で認めていただけたことは自分の保育に自信をもてるきっかけともなりすごく貴重な体験でした。
また、「Monsterの話が見たい!」とその日から毎日子どもたちが言ってくれたり、日本語に興味を持ってくれたり、それをきっかけにかかわりが少なかった子がたくさん話しかけてくれるようになったりと、本当に挑戦してみてよかったなと思いました。最終日にも読む機会を作って下さり、この紙芝居はボランティア活動の中で一番の思い出となりました。
また、滞在が2週間と短かったので平日に観光のために一日休暇をいただけたり、最終日には早めに帰宅させていただいたりとすごく柔軟に対応して下さりました。先生方は本当にみんな優しく親切で、たくさん美味しい食べ物をくれたり、観光のおすすめを教えてくれたり、いつも気を配ってくれたりと、本当に感謝しかありません。ここの施設でボランティアできてよかったと思います。
◆事前準備に関して◆
折り紙の基本的な英語表現・保育で使う英語表現・基本的な会話表現などは小さなノートにまとめていきました。また、フェルトの名札と紙芝居は作っていきました。観光したい場所や行ってみたいお店などもなんとなくリストアップしていき、現地に着いてから週末や活動後の予定などを立てたりしました。
Wi-Fiはレンタルしていきましたが、ホームステイ先のWi-Fiを利用できたので週末の観光以外ではそこまで使いませんでした。
◆今後参加する方へのアドバイス◆
現地では何でも積極的に行動することが大切だと思います。私は英語に自信がないことから積極的になれない部分もあったので、当たり前ですが少しでも自信をもてるよう事前に英語力を磨いておくこともとても大事だなと感じました。
◆その他◆
私は大学入学前からずっと海外の幼児教育ボランティアに参加したいと思い続けていながら、部活や実習、授業などで忙しくなかなか踏み切れずにいました。しかし「絶対大学生の間に行かなかったら後悔する!」と思い、教採の勉強や部活、卒論など本当に忙しい時期でしたが、思い切って挑戦しました。
直前に参加を決めたため英語の勉強なども含め思うように十分な準備をできず、期間も2週間と短かったですが、参加して本当に良かったと思います。カナダでボランティアをしたことだけでなく、自分で事前に様々な準備をし、自分の力で2週間海外で過ごしたことは本当に自信につながりました。
「自分は意外と一人でどこへでも行けてしまうタイプなんだ」と新しい自分を発見することもできたし、一人で行動したことですごく度胸がつきました。この2週間は間違いなく自分を成長させてくれたと思います!
本当に親切で丁寧な対応をして頂き、ありがとうございました。