海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ネパール:マザーハウス高齢者施設での活動

ネパールボランティア&ホームステイプログラム

参加期間  2017年 8月 25日  ~  2017年 9月 1日まで ( 1 週間 )

参加の動機
地元、熊本での震災ボランティアの経験から、同じく被災国のネパールでも何か活動しようと思い、CECの説明会に行きました。震災復興プロジェクトは日程の関係で参加を諦めたものの、説明会でマザーテレサ関連施設にも興味を持ち、ネパールの文化にも大変惹かれるものを感じたため、参加を決めました。                               
ホームステイ滞在に関して
家族構成: お父さん お母さん 子供( 2 )人 
食事: 非常においしかった  

生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
・食事: 朝夕の2回+時々お昼に軽食。朝食は食パンにチヤ、夕食はご飯やロティにカレー・豆(ダル)スープというのが基本。シェルというドーナッツ型のお菓子もよく出して頂きました。
・水: 1階の大きなタンクに貯めてある水を、屋上にある別の小さいタンクにポンプで汲み上げ、家全体に流通させるシステム。屋上のタンクが空になると水が使えないのでシャワーを浴びる際は要注意。 
・トイレ: 節水のため「大」のときのみ流すようにしました。衣服の洗濯に使った水を捨てずにとっておき、それをトイレ洗浄用にも使っていました。
・電気: カトマンズの電気事情はかなり改善されたようで、私のステイ期間中には停電は殆どありませんでした。それでもネパールでは電気代が高く、照明などは必要なときのみ使用するようにしていました。
・生活リズム: 私とホストファザー・マザーは朝5-6時起床、夜22時頃就寝の生活でしたが、2人の息子さんは仕事やアルバイトで夜が遅く、朝8時半頃起床、夜0時頃就寝という生活リズム。
(※カトマンズでは今年度、大規模な水道管工事が行われており、山から市内まで20-30 kmの水道設置作業を進めているそうで、来年以降は水事情がかなり改善されるだろうという事でした。)

感想:
水と電気が大変貴重であることがやはり大きな違いだと思います。ネパールには高い山々から流れる多くの河川があるため、そういった地形を活かしてダム建設を進めれば、電気・水道事情がより改善されるように思います。恐らく建設費用の関係で進められないのでしょう(電気は現在はインドなどから輸入しているのだそうです)。日本との違いは様々ありましたが、不便さや生活観の違いも含め、ホームステイを通じてネパールの環境にどっぷりと浸かるのはなかなかに楽しい体験でした。                                        
ボランティア活動に関して
パシュパティナートのマザー関連・老人施設(4日間)

ブンガマティ(1日間 震災復興)

片づけをお手伝いしたご家庭の方

活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
・パシュパティナート: 7泊のステイ期間中、4日間に渡り、午前中の8:45~10:30頃に活動を行いました。内容は、足の不自由なご老人の移動の補助、寝室の床掃除、ベッドメイキング、シーツ・衣服・タオルなどの洗濯、食事の補助、食器や机・椅子の洗浄、水浴びの補助…といったところです。私の入った週には施設の壁の一部にペンキの絵具でアートを施している中東出身のボランティアさんもいました。デザイン系や建築系の学部で学んでいるらしく、そういった能力もボランティア先で活かせる事を知りました。おじいちゃんやおばあちゃん達は、言語が分らなくとも話しかけるとにこにこしてくれ、私自身もとても癒されました。ネパール語をもう少し覚えて簡単な会話くらいはできるようにしたかったです。
・ブンガマティ: 1日間だけ、CECの震災復興プログラムで来た5人のボランティアの方達と合流し、瓦礫の撤去作業を手伝いました。朝10時頃にチャイワンさんの事務所で集合、11時頃にブンガマティに到着し、14時過ぎまで3時間ほど作業を行いました。                                   
ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
バス停まで徒歩15分、バスに乗車し35分、さらに到着後、施設まで徒歩10分ほどでした。1時間前に出ればちょうど良いという感じでした。バスは大・中・小、ざっくりと3種類あり、「大」は料金が一番安かった(15-20 Rs)ですが、10-15分に1本位しか来ないので、私は殆ど「中」(25 Rs)に乗っていました。雨の日は道がぬかるんで歩くのに時間がかかるため、少し早めに出発すると良いです。

英会話or ネパール語レッスンに関して
感想:
私のステイ先では「レッスン」という決まった形で教えてもらうことはありませんでした。他のボランティアの方は毎日ネパールの授業を受けれて羨ましい気もしましたが、自分から色々質問し、ネパール語やネパールの文化・政治・歴史・宗教について多くを教えてもらいました。また、ブンガマティへ訪問したときにはネパール授業担当のロビンさんが付き添ってくれ、ネパールについて様々なことを教えてくれました。固定された授業はありませんでしたが、1週間の間にネパールで生きていけそうな位に多くことを学べ、個人的にはとても満足しています。                                                         
持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
・生活用: ハンガー、洗濯バサミ、洗剤、洗顔料、シャンプー・ボディソープ、ウェットティッシュ、汗拭き用のシート、トイレットペーパー、多めのビニール袋、虫よけスプレー。
・ボランティア作業用: マスク、帽子、ゴム手袋、軍手、運動着。 
・その他: ホストファザーがお酒好きだと聞いていたので日本のおつまみを持参したところ、ファザー以外の方にも喜んでもらえました。                                                  
その他、便利だと思うものは:
・生活面で: サングラス、爪切り、小さめのボトル(飲料水を分注して持ち運ぶのに便利)、運動着は多めに持参するべき。 

半日観光に関して
場所: コカナ・ブンガマティ
感想:
別のステイ先に滞在中のボランティアの方1人、ロビンさん、私の3人での観光でした。雨が降る間はチヤを飲みながら休憩し、晴れたらのどかな村の景色を眺めながら散策して癒されました。震災の影響で崩れた建物が多く、未だに復興が進んでいないため、今後も沢山のボランティアが集まるべきだと感じました。道中、ロビンさんがネパールやヒンドゥー教について多くの事を教えてくれ、文化・宗教観に対する理解も深まり、楽しい半日旅行でした。

カトマンズに関して
カトマンズの印象やお勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
ステイ先がタメル地区周辺だったためよく散策に行きましたが、お土産屋さん、市場、ちょっとしたお寺などが沢山あり、どこを歩いても楽しく飽きませんでした。綺麗めなレストランは税金・チャージで代金が高くなりましたが、居心地はとても良いです。タメル地区の「Mustang・Thakali・Chulo」というお店は店主が日本語堪能で、ネパール観光のことなら何でも教えてくれます。料理は「タカリ料理」といってネワリ料理とは少し異なる味の地方料理です。 

反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
特になし。

カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:
・Siddhipur: ラムプラカスさんの故郷ののどかな農村で、ある日のボランティア後にバイクで連れて行ってもらいました。
・White Temple周辺の村: ステイ先からバイクで20分ほど走り、丘の麓でバイクを停め、「White Temple」というお寺まで軽いハイキングを楽しみました。
・ブンガマティ、コカナ: 上記の通り、半日のツアーでロビンさんと同行しました。
・バグダプル、ナガルコット: ステイ最終日に1泊のツアーで訪れました。                                                                        
感想:
いくつかの近郊の村を訪れましたが、どこも都会の喧騒から逃れられるような静かで穏やかな場所で、景色もとても綺麗。心身ともにリフレッシュすることができました。ナガルコットでは生憎の悪天候でしたが、雨季なので仕方なかったと思います…。

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか:
2日に1回は雨が降りましたが、短時間で止んですぐに良い天気に戻りました。日本より乾燥しておりさっぱりと気持ちがよく、夜は適度に涼しく過ごしやすいです。                          

服装は:
半袖+9分丈程度のズボン。ボランティア先では水仕事が多いのでズボンの裾を膝下当たりまで上げていました。裾がゴムで絞られているタイプが長さを調節できて便利かもしれません。                                                                         
ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは:  1ルピー=約(  1.07   )円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
ミネラルウォーター1L 20-30 Rs
ネパール風のパンツ1着 500 Rs
チヤのティーバッグ25袋 120 Rs                        

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか:いいえ

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。

上の参加動機にも書いた通り、もとは震災復興のボランティアを探してCECのプログラムを見つけました。日程の関係で復興プログラムにはフルでは参加できず、老人介護ボランティアに参加することにしましたが、現地コーディネーター(チェイワンさん)と交渉したところ、私の滞在期間が重なった日に少しだけ復興支援プロジェクトにも参加することができました。CEC説明会のときにも、自分のやりたい活動があれば臨機応変に日程を調整できると伺ったため、短期間のステイであっても積極的に色々な活動を体験してみることをおすすめします。コーディネーターの方も日程を柔軟にアレンジしてくれるので、現地での生活に慣れてきたら、ぜひ自分の活動範囲を広げてみると良いと思います。                                                                         
 私のステイ先のホストファザーは非常にアクティブな方で、早朝にジョギングに誘ってくれたり、午後時間があればボランティアから帰宅後にバイクで近くの山までハイキングに連れて行ってくれました。ネパールのお酒もときどき一緒に楽しみました(ラクシィ⇒米焼酎みたいな蒸留酒?、トゥォ⇒マッコリのような味)。老人施設での活動は午前中のみだったため、午後も活動的に過ごせたのは嬉しかったです。                                    
 ネパールの人は陽気で親切な方が多く、観光客に対する物品売買のしつこさやずるさもそれほど感じず、街歩きの際も緊張することなく過ごせました。最近のネパールの学校では英語で殆どの授業を行うそうで、おじいちゃん・おばあちゃんを除き、多くの方が英語を理解していました。彼らはネパール語と英語、ヒンディー語、ネパールの一部の民族言語(ネワリ語など)の4か国語に堪能なのが普通だそうで、日本語と少しの英語しか話せない我々と比べて凄い!と思いました。私のホストファミリーの2人の息子さんも英語がとても上手く、年齢が近いこともあり沢山お話をしました。機会があればぜひまた日本のお土産を持って彼らに会いにネパールを訪れたいです。                                              お名前(イニシャル、ニックネーム可): M.K
性別: 男性・女性      ご年齢:  20代