参加者レポート
ネパール:障がい者施設と復興支援活動
参加期間:2017年 3月 13日 ~ 4月 3日まで (3週間)
参加の動機:
ホームステイ型プログラムにひかれたから。昔タイとマレーシアに住んでいたことから、アジアには親しみがあり、初めての一人海外をアジアで治安のよさそうな国から始めたかったから。帰国者レポートでの評判が良かったから。
ホームステイ滞在に関して:
家族構成: お父さん お母さん 子供(2)人 おじいちゃん、おばあちちゃん
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
計画停電は改善されていて、電気に困ることはほぼありませんでしたが、水不足はやはり深刻なようです。
トイレ→水洗トイレですが、水を流すのにはルールがあります。小のときはそのままにして、大の時だけ外に置いてあるバケツの水を直接流します。
シャワー→3週間で浴びたのは、オプショナルツアーでホテルに泊まった時だけです。頭だけ、近所のヘアサロンでシャンプーしてもらったため、そんなに苦には感じませんでした。
洗濯→3回ほどしかしませんでした。水をちょろちょろ使ってするため、大きなものは洗わない方がいいと思います。
感想:
トイレの不便さには最後まで慣れませんでしたが、その他は不便でも不便さを楽しむことができました。
夕食はとても美味しくて、家に帰って来てから夕食までの時間がいつも待ち遠しかったです。夕食は家族と一緒にテレビを見ていることがほとんどでしたが、たまにニーラムさん(ホストマザー)に料理を教えてもらったり、チェイワンさん(ホストファザー)にいろいろ質問したりして、楽しんでいました。
-ホストファミリーと-
ボランティア活動に関して
どちらで活動されましたか: 障がい者施設と震災復興活動(ブンガマティ)
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
障がい者施設:10:00~15:00 合計10回ほど(土日、祝日は休み)
私は比較的障がいの軽い子供どもたちが集まるStudy Classで、宿題を見てあげたり、計算問題(筆算)を作ってあげたりしました。午後からは子どもたちがボードゲームや塗り絵を始めるので、遊び相手になっていました。
震災復興:10:00~15:30 3日間
台車に乗せた瓦礫をバケツリレー方式で運びました。女子には結構ハードな力仕事ですが、村の子たちが駆け寄ってきて、手伝ってくれたおかげで、楽しく作業できました。作業後は学校に行って障がい児童と遊んだり、村の子どもたちと遊んだりしてから帰宅しました。
ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
障がい者施設:徒歩20分程度
ブンガマティ:バス停までチェイワンさん宅から徒歩20分+バス30分(Officeからみんなで行きます)
英会話or ネパール語レッスンに関して:良かった
感想:
英単語、文法のレッスンではなく、こちらが質問したことに対してロビンさんがひたすら答えてくれるというものでした。ロビンさんはとても教養のある方で、歴史、文化、政治など何を聞いても詳しく説明してくださいました。3週間ネパールにいて疑問に思ったことを聞き続けたおかげで、地球の歩き方の間違いを指摘できるほど、ネパールについて詳しくなりました。英語力よりは、質問する力や話題を広げる力が養われると思います。
持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
・首から下げれる懐中電灯→急に停電したときに懐中電灯を探さなくて良いためとても便利です。夜のトイレや歯磨きでも両手が空くので重宝していました。
・体ふきシート類→汗ふきシート、髪ふきシート、クレンジングシートなど様々なものを持っていきましたが、帰国時にはすべてなくなるほど使いました。
・目薬→ネパールの空気は喉にも悪いけれど目にも相当悪いと思います。目薬も3週間で使い切りました。コンタクトの方じゃなくても用意した方が良いです。
その他、便利だと思うものは:
・ポカリスエットの粉と日本食→日本食が恋しくなった時のためではなく、おなかを壊したときのためです。私は1週間たった頃に食あたりをしてネパールのごはんが食べれず、相当つらい思いをしました。たまたま先に帰国した方からもらった雑炊と、以前に来た方がお土産でもってきたというおかゆがあったため助かりましたが、絶対に用意しておいた方がいいです。
半日観光に関して
場所:カトマンズ・ダルバールスクエア、パタン・ダルバールスクエア
感想:
私はこの半日観光までに既に一週間滞在したいたので、他の皆さんとは違って、じっくり楽しむことができました。地球の歩き方にのっている場所へたくさん行くことができて楽しかったです。また、この日は震災復興のメンバーとの顔合わせでもあるので、少しでも仲良くなっておくと次の日からの作業が効率よくまわると思いました。
カトマンズに関して
カトマンズの印象やお勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
カトマンズの市街地はとにかく空気が汚く、私はホームステイ先があるパタンの街の方が好きでした。タメル地区では迷子になって大変でしたが、観光客向けのお店がたくさんあるし、騒々しい感じを楽しむことができると思います。
<パタン>
・ダルバールスクエア→毎日のように通っていました。とにかく建造物が美しいし、ベンチに座ってのんびり通行人を眺めるのはおもしろかったです。カトマンズ、バクタプルのダルバールスクエアにも行きましたが、私はパタンが一番好きでした。
・The Bakery Café→ロビンさんお勧めのレストランで、ネパール(初?)のチェーン店です。スープとモモがおいしかったです。
反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
特にありません。
カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:
① バクタプル、ナガルコット→オプショナルツアーで行きました
② 街ではありませんが、世界遺産のスワヤンブナート、パシュパティナート、ボダナート→休日に一人で行きました。
交通手段、かかった時間、費用は:
① ツアー料金15000円 震災復興メンバー+ロビンさんで車に乗っていきました。パタン→バクタプル約40分、バクタプル→ナガルコット約1時間
② ローカルバス 片道どこでも20~25ルピー バスを捕まえたり下りたりするのは大変だけれど、かなり安くて利用しない手はありません。たいてい地元の人に助けてもらっていました。
感想:
① ナガルコットでは、楽しみにしていたヒマラヤが全く見えなかったので、オプショナルツアーは参加しなくてもよかったかもと思いました。天気に左右されることを覚悟した上で行った方がいいと思います。ただ、バクタプルはおもしろかったし、一緒に震災復興を頑張った皆さんと過ごせて楽しかったです。
② 世界遺産はどれもすばらしく、行ってみる価値があると思いました。休みの日があるのなら、パタンにとどまらず、思い切って行くべきです。バスの乗り方など、チェイワンさんに聞けば詳しく教えてくださいました。とくにボダナートは一番おすすめです。
-バクタプルにて-
ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか:
気候→昼はにほんの春くらい温かいけれど、夜は寒い。最後の1週間はだいぶ暖かくなって、昼間は夏でした。
天気→1日だけ雨で、あとは晴れでした。ただ、夕方には突然嵐が来ることあるので、注意が必要です。歯磨きしに中庭に出たら、嵐が来て家に戻れなくなった時にはびっくりしました。なんと1回ひょうが降りました。
服装は:
昼間→半袖に上着or半袖に現地で買ったぴらぴらズボン
夜→セーターに長ズボン
ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは: 1ルピー=約( 1.08 )円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
ミネラルウォーター1L 20ルピー、トイレットペーパー1巻 55ルピー
ポストカード1枚 10ルピー、切手1枚 35ルピー
現地のかわいい柄のズボン1着 300ルピー
お土産
インスタントラーメン(WAIWAI)1つ 15ルピー
スナック1つ 20~40ルピー、バッジ1つ 80ルピー
ヒマラヤ岩塩1つ 130ルピー、かわいいポーチや巾着1つ 150~250ルピー
ガネーシャの置物1つ 250ルピー
予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか: いいえ
今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。
ボランティアももちろん印象に残っていますが、休日に世界遺産に出かけたことはとても心に残っています。私はずっとバックパッカーに憧れていましたが、挑戦する勇気はありませんでした。だけど今回、バックパッカーのような一人歩きも体験でき、大きな一歩となりました。本物のバックパッカーとは違って、ホストファミリーという帰る家があることで得られる安心感もありました。
また、今となっては良い思い出ですが、食あたりをしたのは相当辛かったです。このときばかりは日本に帰りたいと思いましたが、チェイワンさんやニーラムさんは心配して、薬をくれたり、他の日本人が持ってきたというおかゆを出してくれました。また、近くでお土産屋さんをやっている日本人女性の方に助けを求めたら、励まして下さり、おかゆや消化の良いおかずを作ってくださいました。もう感謝しかありません。ボランティアに来ているのに迷惑をかけてしまい申し訳なく思いましたが、この経験はきっとこれからに生きてくると思います。
楽しいことばかりの3週間ではありませんでしたが、多くのことを学び、挑戦し、成長できた3週間でした。3週間でなければできなかったこと、出会えなかった人がいるので、思い切ってよかったと思いました。これから訪れる人は、ぜひ、たくさん外に出て、いろいろな人と話してほしいです。その時間が長いだけ、きっとネパールが大好きになると思います!
お名前(イニシャル、ニックネーム可):Reina.K
性別: 女性 ご年齢: 10代