海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

子供達に何を言うかではなく、自分達が何をするかを気にしなさい

◆参加期間◆ 2015年   7月20日   ~   7月31日     

◆参加されたプログラム名◆ ニュージーランド&幼稚園

◆参加の動機◆ ニュージーランドの幼児教育について理解を深め、日本での実践に活かしたい

【印象に残ったこと・感動したこと】   
園長先生や先生たちのあり方の素晴らしさ。「こどもたちに何をいうかではなく、自分たちが何をするかを気にしなさい」というメッセージが職員用トイレの壁に貼ってあった。大切にされている理念やそれを愚直に実践しようとする姿勢に感動した。園長先生は、ここでは、知識を教えるのではなく、大切なスタンスやこどもたちの自信を育むことを大切にされている、とおっしゃっていた。ジグソーパズルをおいていない理由は、正解があるものではなく、誰もができるパズルを置くことで、こどもたちが自信を持てるし創造性も伸びるということだった。また、個々の成長や特徴をよくみていることも印象的だった。先生は毎日写真やメモをとり、こどもたちの成長を記録する。それをポートフォリオとして作成し、両親に共有をする。園の中でのこどもたちの成長を知ることができ、家庭と園との連携もはかれるとても素敵な取り組みだと思った。日本ではあまりないというと、とても不思議がられた。それくらい、ニュージーランドでは当たり前のことのようだった。自然をとても大切にしている。園庭はもちろん、室内のおもちゃも自然を大切にしていた。枝や木ノ実や石がおもちゃになる。また、布がたくさんあって、それを首にまいてマントにしたり秘密基地をつくったり、ひとつのものかたらたくさんの遊びにつなげられる工夫があった。工作のコーナーも、いつも違った素材や違う色の絵の具が置いてあって、毎日違ったものをつくれるもの素晴らしいと思った。

【大変だったこと】   
自由に伸び伸びと、を大切にしている園だったので、どこからどこまでがやってもよくて、どこからどこまでがだめなことなのか、最初理解するのが難しかった。だが、先生と子どものやりとりを見ながら学ぶことができた。朝9時から夕方4時までと、時間が長めだったので、体力面で少し大変だった。

【楽しかったこと】こどもたちと遊ぶこと、先生たちと話をすることはとても楽しかった。こどもたちとはいろいろな遊びをしたが、とくに折り紙を一緒にしたのが楽しかった。折るだけではなく、切ったり貼ったり、折り紙遊びを楽しんでくれて、嬉しかった。先生も、とてもフレンドリーで親切だった。毎日が本当に楽しかった。  
ディナーのあとに、ホストマザーと幼稚園や小学校の教育について話をするのも楽しかった。 

【持ち物について】
水道水が飲めるので、水筒を持って行ってよかった。また雨がよく降る時期だったので、かっぱを持っていったのもよかった。   ドライヤーは日本のが使えなかったので、向こうで買ったが2千円くらいで買うことができた。 

【現地での服装について】
セーターに動きやすいパンツが基本だった。砂遊びや絵の具遊びもするので、汚れてもいい服装がオススメ。靴はスニーカー等動きやすいもの。冬はとても寒いので、暖かい上着が必要。上着も動きやすいものがよい。

【現地の物価】
 現地での費用は一日どれくらい必要でしたか?    
1日1000円程度。お昼代+コーヒー代。幼稚園までは歩きだったので、交通費はかからなかった。お昼はサンドイッチですませれば、500円くらいだが、ちゃんと食べると1000円くらいかかる。マックのコーヒーでも300円くらいする。   
スーパーでの日用品は日本と同じくらいの価格かものによっては少し日本より高く感じられた。バスは400円くらいかかるので、日本より高いというイメージ。 

【コミュニケーション手段(言葉の問題など)について】
英語で先生ともこどもたちとも問題なくコミュニケーションができた。

【ステイ先の情報・感想】  ホームステイ 
お母さんがフィリピン人、お父さんがキイウィ、5歳の娘がひとりの家庭だった。お母さんのごはんが美味しく、毎日ディナーが楽しみだった。5歳の娘はとても人懐っこく、毎日一緒に遊んだ。ときどき、ディナーのお肉があまってたりすると、サンドイッチにしてランチにしてもいいよと言ってくれて嬉しかった。最後の日はバス停までみんなで車で送ってくれ、別れが寂しかった。

【派遣(ボランティア)先について】
Royal Oak Child Care centerの2歳から3歳半の施設と3歳半から5歳の施設で1週間ずる活動させていただいた。お手伝いとしては、おもちゃの片付けとランチの準備や配膳、机・床のお掃除やトイレのサポート。そのほかは、こどもたちと一緒に遊ぶなかで、して欲しいことのお手伝いをしていた(服やくつを脱いだり着たり)

【これから参加する方たちへのアドバイス】
最初、こどもたちの中には人見知りや警戒をする子たちももちろんいますが、一緒に楽しく遊んでいる中で、仲良くなれるので心配ないと思います。先生たちもみんな優しいので、遠慮せずに、気になることや質問したいことがあったら、自分からどんどん話しかけて積極的に活動することで、得られる学びや気付きが大きくなると思います。必要なものは、ニュージーランドで手に入りますが、日本の方が安かったりするので、こちらで準備して持っていくことをおすすめします。

【その他、自由にご記入ください】
お休みの日について。土曜日はWaitomo caveとホビットの村へ一日バスツアーへ。日曜日はシティで、お土産買いに。マヌカハニーが安かった。そして、ニュージーランドの自然が素晴らしかった。先生も、中国人、韓国人、キィウィとさまざまな人種、こどもたちも、と多様な人々が暮らすニュージーランドはとても魅力的な国だった。2週間だと少し短いので、時間が許す方は3週間もしくは4週間のプログラムをおすすめしたい。 

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