参加者レポート
セブ・プログラムの参加者(高校生)から
■参加期間 2024年3月29日~4月4日
■ボランティアの種類
子供関連
幼稚園、学校
■滞在形態 ゲストハウス/ホテル
■ボランティアの活動内容と、その活動時間等
貧困の子供たちに現地スタッフが提供する昼食の配膳などをサポートした。また、子供たちが通う小学校を訪問し、書道やけん玉、折り紙などの実演を通して日本の文化を伝えた。
■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
自分自身が想像していたよりもフィリピンの貧困は深刻で悲惨な状況だった。ボロボロの服を着た子供たちが、信号待ちをしている車の中の人に洋服を売っていた。自分たちで手作りしたもののように見えた。子供たちはその服を売って自分の食べ物を買っているのかもしらないと考えると胸が痛くなった。明日を生きるためのお金すら彼女は得られていないのかと悲しくなった。私が少しでも役立ちたいとの思いから買ってあげようとしたが、現地スタッフから「ここで買ってあげてしまうと、彼らは働かなくなってしまい、将来お金が稼げないからやめてほしい」と言われたことにも驚いた。
その洋服を売っている小学校1年生ぐらいの女の子の周りに、3から4歳くらいの女の子が3人ぐらい集まって、食べ物を求めていた。彼女は自分の食べ物だけでなく、家族の分も養わなければならないことを知り、さらに胸が痛くなった。私には彼女が置かれている現実の厳しさを容易に理解することができないが、住む国が違うというだけで普通に生きることが難しい人々がいるのだということを実感した。
彼女の親や周りの人も貧困層であり、「貧富の格差」がもう固定化されてしまっているため、彼女らの生活が厳しいのではないかと思った。彼女の両親がもらえる給料が富裕層よりも極端に少ないため、子供であっても家族のために稼がなくてはならない。フィリピンは1家庭に平均7人以上の子供がいるため、その子のためのご飯代や教育費の負担が大きくなることが原因なのかもしれない。
現地スタッフをはじめ滞在するホテルや飲食店など日々生活するうえで触れ合うフィリピンの方々から日本語で話しかけられ、明るい笑顔で接してもらった。多くの日本人観光客がセブに訪れているので対応に慣れているのだろう。私も親切な対応に応えようと片言のタガログ語で挨拶や自己紹介をすると喜んでくれた。フィリピンの方々はいつも明るくて、ノリが良かったので一緒に過ごしてとても心地よかった。タガログ語をしっかり学んできてから訪問すればもっと意思疎通を深めることができたと反省している。
■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
子供たちは体を動かすことが好きなため、屋外で遊べるスポーツ用品や遊具などを持っていくと喜ばれると思う。
英語はもちろんタガログ語を勉強されてから訪問するとよりコミュニケーションが充実すると思う。