参加者の声
セブ 地域開発SDGs活動
■参加期間中に印象に残ったこと
日本との違いで印象的だったのは、お金に関して、特にチップの習慣です。お店によっていつの間にかお釣りがないこともあり、他方でセントの単位までお釣りが出るところもあり。お会計が日本よりもわかりにくかったです。
他方普通に街を歩いていると、お金をくださいと言う方にしばしば出会います。中には子供も、赤ちゃん連れのお母さんもいます。観光客はお金を持っていますし、見た目でも外国人と分かりやすいのでそこは仕方ありません。ただ、私は大きい紙幣ばかりもっていたときにどこまで募金するといいのかが分からず逃げてしまったこともあったので、出会ったときにどうするべきかはバディの反応を見たり事前に聞いたりしたほうが良かったのかも知れません。いろいろな場所の貧困、格差を見て学ぶ旅なのに、活動先ではない物乞いの人は切り捨てるのか。もう着ない子供服は喜んで渡すのに、その場で200ペソでもぱっと渡す判断を渋るのはなぜか。我々参加者はたくさんの物資の寄付をしましたが、政府からなんの金銭援助もないという地域の方の話もありました。生活のための本当のニーズは何か。知らないうちに、やってあげる、という意識があるのではないか。セブのリアルな姿を見るとともに、自分の心の中にある差別のラインに触れた気がしました。
活動先の子供たちは、言葉の違いや私達の英語が拙いことに構わず遊びと会話に誘ってくれます。彼らはとてもフレンドリーで、興味をもって話してくれるので、こちらも自然と色々と質問したり、身振りも交えてコミュニケーションをとりに行けました。壁を作らないで、お客様然とした態度で受け身にもならないで、ただフランクに輪に入れようとする態度は、こちらこそ学ぶべきだなと感じさせられました。
■今後参加される方へのアドバイス
夕方はほぼ毎日雨が降ることに加え、たくさん汗をかきます。汗拭きタオルと着替え、特に上半身は日数分ちょうどでは確実に足りません。また、扇子や団扇があったほうが蒸し暑い中でも涼めて良いです。水はいつでも買えるわけではないため、チャンスがあれば買い、常に持っていたほうが良いと思います。(私は一晩水がないまま過ごしましたが、翌朝ふらっとするくらいにはかなり喉が渇きます。以降、脱水予防のために大きめのボトルを持っていました。)
■今回海外に行き、生活体験をして貴方自身に影響を与えましたか?
私は格差や異文化、社会的弱者に対する政府のあり方などについて元から興味があり、今回の参加を決めました。知りたい分野をほとんど併せ持つ環境だと思ったからです。
実際にそのとおりで、毎日行く場所によって、学校へのアクセスはあるか、衣食住、政府機関などからの援助の度合、悲しいことに子どもたちの痩せ具合までもが様々です。ヨソモノの私達には彼らの抱える問題の根本解決はできないかもしれませんが、何かのアプローチは探し続ける必要があると強く思いました。私達がフードロスや環境負荷を生み続ける限り彼らとは他人事で居られないと思います。
同時期の日本人メンバーとは、セブでの初めての物事を話すことを通じて、時には将来の夢についてしっかり話し込んだりして、年齢に関わらず仲良くなるのは早かったです。似た分野の目標や関心を持って集まった皆だから、初めて会うとは思えないほど仲を深めました。バディも大学生活や将来設計を語ってくれることもあり、自分の将来への意識は高まったと思います。今後の進路決定に生かしたいと思います。私が出会ったいろいろな人の目標が実現しますように。
高校生 N