参加者レポート
インドマザーテレサボランティア&ホームステイプログラム
参加期間 2017年 8月 7日 ~ 2017年 8月 22日まで ( 2週間)
参加の動機
マザーハウスでのボランティアに参加したいと考え、安全面を考慮した結果、CECのプログラムに参加することが最も安全にコルカタに滞在する方法だと考えたため。
ホームステイ滞在に関して
家族構成: お父さん お母さん 子供( 1)人
ペット: 無
食事:おいしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
・ごはんはとても美味しかったですが、野菜がジャガイモ以外ほとんど出ません!最後らへん、ちょっとお腹の調子が良くなかった理由はおそらく食物繊維不足かと。。。別にそれでとてつもなく困るわけではないので特に対策を取る必要はないと思いますが、気になる方はビタミン剤などを持って来られた方がいいと思います。
・部屋には虫除け用のアロマが置かれてある上、過去にこの部屋を使われた日本人が残している部屋用虫除けがあったりするので、部屋用虫除け対策のものをたくさん持ってくる必要はないです。
・部屋にハンガーやものをかけるもの(≒洗濯物や濡れたタオルを干すもの)がないので、持って来られた方がいいと思います。(言えば何個かは貸してくれました)
・トイレットペーパーは流していいそうですが、トイレットペーパー自体がなかったです。
・息子さんが部屋に入ってものを触りたがります。多分、留守中にも入ってきてます(形跡あり)。見られたくないもの(下着とか)はうまく隠しましょう。
感想:
本当に素敵な家庭でした。大当たりです。
ボランティア活動に関して
活動先施設: 午前:シャンティダン(子供、精神障害者) 午後:カリガート(死を待つ人々の家)
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
8月9日(水)に登録を行い、マザーハウス全体がお休みである木曜日を挟んで、8月11日(金)からボランティアを始めました。午後のカリガードには合計11回、午前のシャンティダンは1日だけお休みをいただいたので合計10回行きました。
<感想というよりアドバイス>
・Shanti Danの女の子たちはことごとくシラミ持ちですが、頭を撫でて欲しいという仕草をしてきたり、仲良くなると抱きついてきて胸に頭をゴシゴシしてきたりします。シラミ持ちなら距離を置かなくてはというふうに接していたら人間関係は築けないので、バンダナを持ってきたり、髪をお団子にするなどして、できる対策は全てした上で、思いっきり女の子たちと接して下さい。また、一度髪の毛がボサボサなままkalighatに行ったところ、おばあさんがちょっと濡れた手(水分が何からくるか分からない)で髪の毛を整えてくれました。なんとも複雑な気持ちになったので、このような自体を避けるためにも髪の毛はバンダナをつけるなどしてちゃんとしておいた方がいいと思います。
・使ったビニール手袋(他人の糞尿もしくはよだれを触った)を家に持って帰って洗うまでの間カバンの中に入れると菌を持ち歩いている可能性が高いと思うので、ビニール手袋は繰り返し使えるものより使い捨てのものを使った方が衛生的だと思います。また、午前前半、休憩後の後半、午後と三回手袋を付け替えていた(午後は時々手袋なし)ので、最後は日本から持ってきたものが尽きて他のボランティアから手袋をもらっていました。ある程度多めに持ってきておいた方がいいと思います。
・私は毎食食べる前とボランティアが終わるごと(午前中の途中休憩前、午前終了後、午後終了後)に上半身の露出している部分(手、腕、首(キスされたりした)、顔(女の子が汗を吹いたりしてくれた))を消毒していたので、二週間でかなりの除菌ペーパー・消毒ジェルを消費しました。ジェルはこっちで買い足せますが、ペーパーはあまり見かけなかったです。いずれにせよ、日本製のを使い続けたいのであれば、消毒類のものは多めに持ってきた方がいいかもしれません(私は二週間で30枚入りの除菌ペーパーを二袋半、ジェル55mlを2つ弱&他のボランティアがくれた分を使いました)。
・服は最終日にmissionary of charityに寄付したいと伝えて、sisterに渡してきました。他の国からのボランティアの方はよくそうするようです。外国人がよく使う道にいる孤児っぽい子や路上生活者っぽい人は、実はそれなりの生活があったりする詐欺師のことがあると聞いたので、CECの経験談のように彼らに渡すよりsisterたちに渡したら本当に必要としている人たちに渡されるだろうと思い、寄付しました。
ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段は?
朝のミサ(mother house)、午前shanti danボランティア、午後kalighatボランティアに参加していたので、
Mother houseまでのバス代 9ルピー
Shanti danまでのバス代 8ルピー
Shanti danからお昼食べるところまでのバス代 8ルピー
Kalighatまでの交通費(バスか地下鉄)
5,8ルピー
Kalighatから家の前のバス停までの交通費(地下鉄→バスかリキシャ) 20ルピー
水代 20ルピー
の合計65ルピーほどと、お昼代(20〜240ルピーと幅あり、基本は200前後)が毎日必ずかかる料金でした。
Cultural activitesに関して *受講された項目のお値段、感想をお聞かせ下さい
ベンガル語レッスン:
ホームステイ先の男の子が少し教えてくれました。コミュニケーションが取れて良かったです。
マザーハウスのミサへ参加する:
ミサには参加しませんでしたが、朝ごはん付きの朝礼には参加していました。マザーテレサの精神を引き継いでいる雰囲気を体験できて色々と考えさせられました。
市内徒歩散策:
なかなか一人では行く勇気が出ないところでも、カロルさんが付いていると安心していけました。参加して良かったです。
すみこさんとの懇談会:
貴重なお話を聞くことができて良かったです。
持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは?
・食品保存用のビニール袋(中サイズ)が万能でした。紙くずなどのゴミ箱(街中にほとんどない)代わりに使ったり、使ったエプロン(いろんなものを触った)をカバンの他のものと隔離して持って帰るために使ったり、雨が降り出した時にタオルを守ってもらったりなど、使い道が色々ありました。
・向こうでは普通のリュックを使っていました。1Lか2L容器の水を毎日持ち歩いていたので、小さすぎる肩掛けとかだったら苦しかっただろうな、と思います。
・くつは路上が汚い&足が疲れないで済むということで、移動はスニーカーでしていました。でも、ボランティア作業は洗濯を手伝ったり、お手洗いで水を使ったり、手足が不自由な人をベッドに移すためベッドの上に乗るときに靴を脱ぐ必要があったりしたので、ボランティア中はビーサンを使っていました。ずっとクロックスを使っている他のボランティアを見て、賢いなぁと思いました(なあた、こちらでかなり安めで購入できる模様)。
・私は結局一度も下痢に襲われませんでしたが、周りを見ている感じだとお腹をやられる原因は食当たりだけでなく、冷えと食べ過ぎもあるようです。冷えに関しては、エアコンが効いているところはびっくりするほど効いていますし、スコールに降られるとちゃんと傘を差したりレインコートを着たりしないとかなり濡れます。持ち歩くのがめんどくさくても薄めのカーディガンやスカーフ、傘、レインコートの常備は、特に寒暖差に弱い方に推奨します。食べ過ぎに関しては、インドのレストランはかなりの量を出してきます。路上生活者を見た後にごはんを残すことができない人が結構いるみたいですが、食べ過ぎてお腹くだしたらボランティアもできないし何も学べないし本末転倒です。残すことに変な罪悪感を感じる必要はないと思います。
・毎食毎に気安めも兼ねてビオフェルミンを飲んでいました。結構お腹の調子がよいままコルカタでの滞在を終えることができたので、もしかすると効果があったのかもしれません。
コルカタ市に関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
定番のブルースカイカフェ、スパニッシュカフェばかり使っていました。
反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい:
特になし。暗い時間帯は歩き回らない方がいいかと思います。
コルカタ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか?
ニューデリ経由でジャイサルメール(個人旅行)
1日目 コルカタからニューデリーに飛行機で移動、ニューデリーからジャイサルメールまでの寝台列車で就寝
2日目 ジャイサルメールに午前中到着、午後からキャメルサファリに参加し、夜は砂漠で就寝
3日目 砂漠で起床、午後にホテルへ帰還、夕方にニューデリー行きの寝台列車に乗り、就寝
4日目 ニューデリーにお昼過ぎに到着、夜の成田行きの飛行機に乗り、就寝
5日目 成田到着
費用
ニューデリーまでの飛行機代 9400円
デリー空港からデリー駅までタクシー 750円
電車代(二等席) 5000円x2
ホテル利用代 1250円
一泊サファリ 4500円
デリー駅からデリー空港までタクシー 1000円
感想:
非日常の極みでした。利用したHotel Tokyo Palaceはとても親切で綺麗なホテルでした。本当に訪れて良かったです。
ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか?
想像していたより暑すぎず、過ごしやすかったです。水、折り畳み傘は必須です。
服装は?
服は毎日、上はTシャツ、下は薄めのズボンを着ていました。下はそれなりに汚れます。また、ジーパンは乾くの大変&洗濯など水作業をした後張り付いてくるのでお勧めしません。私は日本で基本的にスカートとジーパンしか履かないので、古着屋で一枚200円のズボンを三本ほど購入して持って行きました。結局コルカタで柄付き木綿ズボン(elephant pants indiaで検索したらそれっぽい写真出てきます、250ルピーしました)を一本買い、それと日本から持ってきたズボンのうち一本の、二本を交互に使って(もちろん、毎日洗濯します)事足りました。最後は寄付するなり捨てるなりすればいいので、古着屋のズボンおすすめします。
インドの物価に関して
ご参加時のレートは? 1ルピー=約( 2 )円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
水2L 20ルピー
木綿ズボン 240ルピー
昼(飲み物とチャーハンとパンケーキ)220ルピー
カレー粉 40ルピー
マンゴージュース 35ルピー
お土産用のクッキーと紅茶 250ルピー
お小遣いはどのくらい用意されて、どのくらい使いましたか。
1万円分両替しました。2週間の滞在で、3500ルピーほど使いました。
レンタル携帯に関して
滞在期間中チャージをいくらしましたか:1000円 (個人旅行中にも携帯を借りたのでそのレンタル費用とあわせ
1週間分)
予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか? はい
はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい:
A型肝炎と腸チフス
今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。
コルカタでのボランティアはかなり過酷なため、偽善ではボランティアをすることも、続けることも難しいです。でも逆に、続けてこられている方は本当に素敵で心が綺麗な人が多く、自分のことをまっすぐ受け入れてくださる方が多かったです。
また、私は今までイギリスやアメリカ、オーストラリアなどの先進国を訪れたことはありますが、それらの国はどこか日本の延長線上にある国でした。しかし、インドは、特にコルカタという場所は、日本から切り離された、異界のような場所でした。
そのような環境で、素敵な人たちに囲まれながら2週間過ごしたことにより、客観的に、いわゆる第三者的視点で日本での自分を見ることができた気がします。中々他では得ることのできない視点なので、大変学びが多かったです。
お名前(イニシャル、ニックネーム可):髙菜
性別: 女性 ご年齢: 10代