海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

食事がおいしい!~施設派遣・イギリス~

イギリスボランティアプログラム参加者レポート
・参加期間:  2016年5月~2017年5月 12ヶ月予定

・プログラムの参加動機:退職を検討した時に、その次のステップアップと休暇と両方同時に出来ると思ったので。

・ボランティア活動先に関して:
施設名:Leonard Cheshire Disability
種類:障害者施設
活動先紹介:
入所者数:約30人くらい。内、歩ける人は5人。脳性麻痺や多発性硬化症などを持った人がいます。ほとんどの人が車椅子で、電動の車椅子に乗っている人も多くいます。症状が重く、ほとんどベッドで過ごす方も中には数人います。短期滞在で時々ステイされる方もいました。
ケアラー:40人くらい?週に一、二回しか見ない人や、人手が足りない時だけ派遣されてくるような人も入れると全部でそれくらいになります。朝から昼2時までの間が9人、昼過ぎから夜9時くらいまでの時間が6人、9時から朝までの時間が3人、勤務しています。
ナース 10人くらい?シフトですが、どの時間も2名、勤務しています。
後はマネージャー、オフィス、クリーナー、キッチンスタッフ、ドライバー、アクティビティスタッフ、などが数名ずつ働いています。
ボランティアは住み込みで常勤しているのは日本人が私を含め2人。あとは、毎週火曜にガーデニングをしに来てくれるグループ、金曜にドミノをしに来てくれる人や、不定期でお話ししたり、本を読んだり個人的なお手伝いをしに訪れてくれる人たちがいます。ざっと思いつくところで10人以上はいるので、もっといます。レジデンツの家族も来た時にはみんなとお話ししたり、積極的にアクティビティ手伝って下さる方も中にはいらっしゃるので、これもボランティアと呼べなくはないような。。。。
近所の写真。のどかで自然がいっぱいです。

活動内容:朝8:30から16:30までが勤務時間。
まず朝食配膳。ほとんどの人が毎朝決まったものを食べます。
ダイニングに必ず出て来てくれる人もいれば絶対に部屋から出てこない(または出てこれない)方もいるので、トローリーで食べ物と飲み物を運びながら廊下を回って用意します。トーストにジャムを塗ったり、シリアルにミルクをかけたり紅茶を入れたり、簡単なことですが、飲み物の好みや使用する食器などなど、最初は覚えることが多くて大変でしたが、毎日のことなのですぐ覚えられます。
飲み物は、特に紅茶はそれぞれ好みやこだわりが強く、冷たいとか、ミルクが多いとか薄いとかで作り直すこともありました。
あとは、朝食配膳が済み次第、休憩をして10時からドリンクの用意、12時からは昼食時の飲み物の用意、レジデンツも食事が終われば、12:30から13:30まで昼食と休憩。15時のドリンクの用意。その合間にアクティビティや、個人的に頼まれたりした事をこなしていきます。
アクティビティは、外部から音楽やゲームなどをボランティアでしに来てくれる時や、カードやボールゲームなどに誘ってみたり、自分でできる人はほとんどいないので見学になってしまうのですが、アート、手芸など。外出や買い物の付き添いなどもあります。一緒にちゃっかりとコンサートやミュージカルを楽しめることもあります。あとは年に2回、6月のサマーフェイト、12月のクリスマスマーケット、クリスマスパーティー、などなどなどイベントも大小様々ですがちょこちょこあります。

個人的に頼まれるのは、インターネットの手伝い、フェイスブックチェックや、写真などのアップロード、メールの代打ち、ネットショッピングのヘルプ、ネイルケア、ヘアセット、お庭の散歩などなどなど。クリスマスは、カードの代筆やラッピングがとても忙しかったです。

感想:みなさん、多分私の想像以上に退屈しています。そんなところに、
もちろん個人差はありますが、なにかしてあげたことに対してとても感謝してくれるのがこちらもすごくやり甲斐や励みになりました。もっと上手に理解してあげられたらとか、はがゆく思うことも多々ありましたが、皆さんが私たちボランティアに対しては、特にとっても温かいので、ああもっとしてあげたい、もっと喜んでほしいと思えて頑張れちゃいました。ノセ上手な所もあるかも知れませんね。みんなノリいいですし。。。笑。それでもまだまだ足りなかったところばかり気になりますが、ここで得たものはこれから先の私のことをきっと何回も励ましてくれる素敵な宝物です。

・滞在先に関して:
形態:施設の2階に住み込み。
ルームメイト:日本人一人
設備:ベットルームひとつ、リビングルームひとつ(キッチン付)
火は使えません。自由になるのは電子レンジと小さなトースター、お湯を沸かす電気ケトル。小さな冷蔵庫あり。テレビとDVD、CDプレイヤーあり。
洗濯機はありません。レジデンツが使っているものを使わせてもらいます。乾燥機もありますが私は衣服が痛むのであまり好きではないため部屋干ししました。空気が乾燥しているので1日程度で大体乾きます。

・食事に関して:
形態:ボランティア先からの提供等
感想:朝は、シリアルかトーストかporridgeというオートミール粥から選べます。フルーツもリンゴかバナナくらいのものでしたら常備されています。
昼と夜はレジデンツの食事配膳が終わった後で同じものをもらえます。火が自由に使えないので自炊は基本的になし。料理がしたい場合はキッチンスタッフにお願いすればキッチンが空いてる時間は使わせてもらえます。私はパンやケーキを作るのが好きなので、自分がやりたい時はアクティビティとして、ダイニングルームでオーブンに入れる手前まではレジデンツと楽しみながらやったりしていました。ちょっとしたことでも、ちょっとでも誰かの退屈が紛れるなら、、、、という感じで。
ここウエールズではランチをディナーと呼び、ディナーをTEAと呼びます。その名のとおり、昼はすごいボリュームでデザートも付きます。夜はサンドイッチやサラダとスープなど、簡単なものが出る事が多く、昼食べ切れなかった分を夜や翌朝に残して食べたりしていました。味はとっても美味しいです。外食した時に、ここのご飯はレベルが高いとつくづく感じました。
だいたいどれも、とても美味しいです。

・町の様子をご紹介ください:
ロンドンからの距離と交通手段:ロンドンまでは、施設からバスで10分から15分で駅に出て、電車で3時間程度。往復で6時間つぶれるので日帰りはとてももったいなくて出来ません。バスは1時間に一本程度しか走っていません。
住んでいる町の様子:小さなビレッジです。本当に田舎ですがとても人が温かく、自然が美しいところです。

・その他:部屋はwifiが使えます。田舎なせいか、とっても快適な環境とは言い難いです。時々繋がりにくかったり、遅かったりすることがあります。どうしても必要な時に繋がりにくい場合は、コンピュータールームに有線のパソコンが2台だけあるものが空いていれば、利用することが出来ます。

お名前(イニシャル、ニックネーム可):M.N.
性別:女性   年齢: 30代