参加者レポート
目が合うと必ず微笑んでくれたりする笑顔がとても大好きです
【 参加した国 】:ベトナム(ハノイ日本語ボランティア/年齢:10代)
【 参加しようと思ったきっかけは? 】:
将来の夢が日本語教員になることなので、実際に日本語を教えるという経験をしたいと思いました。また、日本語を勉強している生徒たちに、少しでも自分が役に立てれば嬉しいなあと思いました。
去年の夏には、カンボジアに行って孤児院の子供たちに日本語や日本文化を教えたのですが、そのときはツアーで行ったので、日本人も大勢いて、ホテル宿泊でした。もっとひとりでやってみたい、ひとりでやりきりたい、という思いや、ホテルではなくて、現地の生活を経験するためにホームステイがいい、と思ったのも参加しようと思ったきっかけです。
【 活動内容と、その活動時間等 】:
学校は午前と午後にわかれていて、午前は8時から11時まで、午後は14時から17時まででした。お昼は家に帰ってご飯を食べて、お昼寝する時間も十分にありました。
午前授業は基本的に日本語が得意な生徒が多く、テキストも最後まで終わっているようだったので、自分で問題をたくさんつくって生徒ひとりひとりに質問したりしていました。自分の用意してきたものを教える時間は残念なことに与えていただけなかったので、休み時間に折り紙を一緒にやったり、電車の乗り方を教えたりしました。
午後授業は主にテキストを進めました。できるだけ生徒にリピートさせたり、読ませたりするように心がけました。
【 参加期間中の面白い発見、感動したエピソード(字数無制限) 】:
日本とは違う点がたくさんあり、例えばスーパーに入るときに万引き防止でバッグに袋をかぶせられたり、朝早くに保育園から爆音が聞こえてきたりしました。また、英語の発音が違いすぎて、何て言っているのかわからなかったり、逆に英語が全く通じなかったりしました。神社の参拝の仕方や、お酒の飲み方、ゴミの捨て方なども違くて驚きました。バスで知らない人にも普通に肩をかしたり、初対面で自己紹介もせずに食卓を囲んだりしたのも、日本人にはないなあと思ったし、スキンシップの激しさにも驚きました。また、道端で見かけたネズミの大きさにはびっくりしました。
生徒の名前を呼ぶときに発音が違うと何度も指導をされたのも今では良い思い出です。日本語にはない発音も多いので難しかったです。竜という意味の名前の生徒がいたのですが、私の声調が違いすぎて、産毛という意味の発音でずっと呼んでしまったのはとても申し訳なかったけれど、少し笑ってしまうような経験でした。
最終日に寮でお別れ会を開いていただき、寮から家に帰ってきたら、スーツケースの上に花束が置いてあったのはとても感動しました。
【 今回の参加で感じた現地(人々等)の良い点 】:
アットホームな雰囲気や、学校に行く途中にほぼ毎回会うおじさんたちと手を振り合う仲になったり、お店でも、私が日本人だと知ると、知っている日本語で話しかけてきてくれたりしたのがとても嬉しかったです。
ホームステイ先のティさんの家では、家族の一員のように接していただき、ほとんどベトナム語で会話しているので何と言っているのかはわからなかったのですが、とても温かい気持ちになりました。
生徒たちも、どこかへ行くときもご飯を食べるときもM!とたくさん名前を呼んで気にかけてくれて嬉しかったです。私が言った口調を真似て話してみたりしているところは、同い年や年上に見えないくらい可愛いかったです。
時間にルーズすぎるところや大雑把なところに初めは驚かされてばかりでしたが、次第に慣れていきました。日本とは違い時間に縛られずゆったりと過ごす様は少し羨ましかったです。
【 現地で感じた不満点 】:
授業で自分の用意してきたものを全然できなかったことです。その点に関しては自分の反省点でもあるのですが、テキストを進めたりするだけなら誰でもできてしまうのではないか、自分は何のために来たのだろう、必要ある存在なのだろうか、と何度も考えてしまいました。
また、日本に留学できるかどうかが決まる大切な時期とも重なってしまい、学校に来ない生徒も多く、授業どころではありませんでした。今日は多いからしっかり授業できるな、と思っていても、途中で退席してしまう生徒もいて、結局授業にならないときもありました。
休み時間が何分間、としっかり決まっているわけでもなかったので、メリハリがないなあとも思いました。
最終日は午前も午後も学校に行く気満々だったのに、午前は私と一緒に学校に行く人がいなかったからかはわかりませんが、学校はありませんと言われ、午後しか行けませんでした。ひとりで外に出るわけにもいかなかったので、午前中はずっと部屋でぼんやりしていました。それがいちばん悔しかったし悲しかったです。
【 今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)をお願いします。 】:
トイレットペーパーは持って行くととても役に立つと思います。
また、公共施設のトイレなどは紙などがおいていない場合が多かったので、ポケットティッシュも少し多めに持って行くと良いと思います。
ベトナム語は全く話せなくても大丈夫でした。基本的にひとりでは行動せず、誰かしら一緒にいてくれるので心強かったです。
私が参加したのは2月の中旬から3週間ほどだったのですが、その期間はベトナムハノイの冬にあたるらしく、とても寒かったです。暑いと思い込んで半袖をたくさん持って行っていたのでとても困りました。参加する時期によって服装をよく考えた方が良いと思います。