海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

笑顔で同じ目線で遊んだらきっと大丈夫

私がボランティアに参加したのは、2014年10月です。雨季ですが毎日雨というわけではなく、降ったとしても割とすぐ止むといった感じでした。昼間は日差しがかなり強く暑いので、私は暑さ日焼け対策に長袖の上着・帽子を着用、ですが散策ばかりしていたため結局日焼けしました。持って行って便利だったものは、「スリッパ」「ウエットティッシュ」、砂埃がすごいところへ行く時に「マスク」、汚れても濡れても気にせず履ける「サンダル」です。

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◆マザーテレサ孤児院について 9:00-11:00◆
そこでは形式的な挨拶や案内などはありません。初日の訪問では、シスターへ「こんにちは」と挨拶も早々に「子どもたちと遊んでね」と緊張する間もなくあたたかく迎えられ、子どもたちと思いきり遊びました。
子どもならではのかわいらしさやわがままや純粋さ、それぞれの個性に触れることができます。私は、泣く赤ちゃんをだっこしてあやしたり、おもちゃを使って遊んだり、部屋の中を手をつないでぐるっと散歩したり、元気な子どもたちにリードしてもらいながら楽しく過ごしました。ほとんどの子どもたちはいろいろな大人(各国ボランティア)が訪問することに慣れているのか、人見知りなく近寄ってきてくれ ますので、仲良くなれるだろうか?といった心配はいらないと思います。笑顔で同じ目線で遊んだらきっと大丈夫です。
他には、洗濯物を畳む、ご飯の配膳、小さな子の食事介添え、掃除、体を洗ったあとの体拭き、着替え、おむつ替えなどをしました。全てに指示があるわけではありません、自分が出来ること、出来そうなことには臆せず手伝うことを心掛けました。私はクメール語がわからないため、片言英語と表情(気持ち?)と行動でコミュニケーションをとっていました。一緒に行動することで気持ちが通じ、シスターや職員、他のボランティアの方々との距離が縮まり和やかな時間が持てたように思います。私がいた一週間には生後数ヶ月の赤ちゃんから4歳の子まで18人程がいて、アメリカ人女性3人、日本人男性1人のボランティアの方々とも出会うことができました。
また、最初の挨拶で持っていくヤシの実とは別に、何か少しでも支援をしたいと思っていましたので家から持参していたタオルと現地で買ったバナナを寄付して最終日を終えました。(孤児院でおやつにライチやバナナが出されていたのでバナナを選んでみました)
ちなみに、ボランティア中 私は裸足で過ごしていましたが、シスターやボランティアの方の中には部屋用のサンダルを履いている方もいましたので、用意するのもいいかもしれません。

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◆日本語学校について 平日17:30-18:30・18:30-19:30、土曜14:00-16:00◆
私が参加した3クラスには16歳から35歳まで様々な生徒がいて、1クラス15人前後でした。どのクラスの生徒からも日本語を習得したいという真摯な態度が感じられ、楽しく勉強している様子が見受けられました。私が主に授業で行ったことは、カンボジア人の先生の授業の進め方に沿って文章を読み上げる発音のお手本と、ホワイトボードに当日学ぶ文字や単語を書きみんなで発音練習し 順に生徒をあてて発音してもらうといった簡単な先生の役割でした。生徒の皆さんが日本語を読み書きする一生懸命な姿に触発され、先生と呼ばれるなんてとんでもないなぁ教えるってどうすれば?と自信がなかった私も よくわかるよう大きな声で口をはっきりと動かしたり、皆さんの発音に耳を澄ませたり、苦手なところは繰り返しできたら一緒に喜んだりというような感じで素人なりに頑張ることができました。
せっかくの機会ということで、お互いに簡単な質問のやりとりもしました。お決まりの「なんで日本語を学んでいるのか?」や「好きなタイプはどんな人か?」などフランクなものを含めた会話を通してそれぞれの人柄がわかったりして楽しかったです。また、シチュエーションに応じたフレーズについて「友人間ではどう言うのが自然なのか?」「目上の人に使えるのか?」など熱心に尋ねられることもありました。私は日本語で説明し先生が通訳してくれたのですが、自分もクメール語ができればなぁともどかしく思うこともありました。至らない私でも充実した時間を過ごすことができたのは、担当の先生や生徒の皆さんのおかげです。学校外でも親切にしてもらったこと感謝しています。

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◆その他◆
街中や買い物について、プノンペン中心はおしゃれなカフェやレストランがたくさんあります。コンビニやファストフード店もあります。Wi-Fiがだいたいどこのお店でも使え便利でした。滞在した寮の近くにはコンビニや品数豊富なスーパーもあり、必要なものはたいてい揃います。少し足をのばせばイオンモール(ほんとに大規模です)もあってそこは雰囲気もサービスもカンボジアにいながらにして日本そのもので驚きました。当たり前ですが、日用品・食料など購入したり、ご飯を食べたりするには地元っぽいお店の方が安いです。支払いは、アメリカドルででき、1ドル未満のおつりは現地通貨リエルでくれますので(1ドル=約4000リエル)あとはドルとリエルを組み合わせうまく支払っていけばOKです。それと、日本で両替時は小額紙幣の1ドルや5ドルを多めにしておくと買い物にもトゥクトゥク乗車にも使い勝手がよいかなと思います。以下に私の一部飲食代を参考までにご紹介します。

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コンビニ、スーパー、雑貨店
・ミネラルウォーター500ml  $0.25-0.5(evianだけはなぜかこの倍位の値でした)
・コーラなど缶ジュース350ml $1.4-1.7 ・缶コーヒー $0.62

路上販売
・揚ドーナツ $0.12 ・バナナの天ぷら(←お勧め) $0.25 ・茹で落花生 $0.5

ファストフード(ラッキーバーガーというチェーン店に行きました)
・ハンバーガー、ポテト、飲み物のセット $3-5
カフェ、パン
・コーヒーその他飲み物 $2-4(カフェラテ $2.7でした) ・パン各種 $1-3

レストラン(メニュー1皿とソフトドリンク1杯)
・地元っぽいレストラン $3-5 ・観光客向けレストラン $7-10
・近所で朝食 お粥や麺類 $1

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プノンペン中心でも、ちょっと道を一本入るだけで雰囲気がガラッと変わることが多々あります。庶民的なお店が並んでいたり、ゴミの山(集積所?)があったり、物騒な感じがするところも。夜道は街灯が少なく暗いので外出時は気を付けてください。街は近代化が進み新しく整備された場所と昔ながら(というかそのまま)の場所とそのはざまとが全て混在しています。光日本語学校でのエピソードですが、午前中からお昼頃までスコールのような雨が降った日、14:00からの授業に来た生徒は半分にも満たないたった3人。不思議に思い尋ねると「たくさんの雨で道が悪路となる道路事情により来られない生徒がたくさんいます、雨のあとはいつもそうです」と先生は説明してくれ、それが普通であるという現状に衝撃を受けました。

インターネットで情報収集は素早く簡単に行えますが(私もそれを享受する一人です)、やっぱり自身が直接見聞きし体感することほど 今 を理解できる方法はありません。私が過ごしたなかでカンボジアの人々の印象は、「笑顔」「親切」いい意味で「ゆるさ」です。とはいえ、もちろん海外では油断は禁物、用心する必要はあります。ボランティア参加をきっかけにいろいろ体験してより充実した滞在をこれから行かれる方もしてきてください。

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