海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

海外と日本の保育・子ども達の違いを学ぶのが以前からの夢でした

僕は3週間、保育園でボランティア体験をさせてもらいました。 初めての海外にして全くと言って良い程に英語が話せず、行く寸前は不安いっぱいでした。しかし、そんな僕にもバンクーバーの人達は優しく受け入れてくれ、街もとても住みやすく、あっという間の3週間でした。

ホストファミリーはフィリピンの女性お2人のお宅でした。 英語が話せないに等しい僕の為に、分かりやすい単語や言い回しを選んで毎回話をしてくれました。初日には翌日からの為に、バス・電車の乗り方、現地オフィスの場所を一緒に行って教えてくれました。
合うか心配だったご飯は、フィリピンの料理のようでしたが、白ご飯が毎晩出てきて、他の料理もどちらかというと日本風。日本の食べ物が恋しくなるかと持って行ったカップ麺やお菓子が必要ない程でした。

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ボランティアは、日本でいう一時保育を行う保育園でさせて頂きました。僕自身、日本の保育園で働いた経験があり、海外と日本の保育・子ども達の違いを学ぶのが以前からの夢でした。ボランティア初日、外国人の僕を受け入れてもらえるかドキドキしながら行きました。初めて会う大人に警戒したり人見知りすることは日本の子ども達で知っています。しかし思いの外そういった傾向はなく、日本の子ども達よりも始めからフレンドリーに関わりに来てくれました。
すぐに名前を覚え「ヒロキ、ついてきたい?」と遊びに誘ってくれる子どももいれば、英語圏の人には発音しにくい名前なのもあり覚えにくいのか覚えられず、「名前なんだっけ?」と直接的に聞くのは失礼と感じているのか、もう一度僕に名前を言わせるため「Hi」と言って関わりに来てくれる子どもがいたり、初日から様々な子ども達の言動を学ぶことが出来ました。子ども達は飲み物(水やジュースなど)とランチ(お昼ごはん)の他、間食用のスナック(シリアルやフルーツなど)を持参し、子ども達は好きな時間にスナックやランチを食べていました。

全体で一斉に何かを行うこともなく、人形で遊びたい子どもは人形で遊び、絵を描きたい子どもは絵を描き、とても自由な過ごし方をしていました。先生たちも、好きな時間にコーヒーを飲んだり、良い意味でとても自由に楽しく仕事をされている雰囲気でした。3週間の間、子ども達の楽しい物への取り組み方や表現の仕方、先生たちの注意の仕方や接し方など、日本と違う点を楽しく学ぶことが出来ました。

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“子ども達ともっとコミュニケーションをとれるようになりたい”と思い、2週間目から急遽、語学学校にも通いました。僕の見た感じでは10代~50代ぐらいの幅広い年代の方がおり、出身地もさまざま。英語が話せない僕には少しレベルが高くも感じましたが、先生たちは優しく教えてくれ、生徒の皆も日本人だけに限らず、他の国の皆もとてもフレンドリーに接してくれ、分からない所を教えてくれたりもしました。僕にとってはたった2週間の学校生活でしたが、みんな学生生活をとても満喫しながら学んでいるのが見るからに感じられ、羨ましい程でした。

土・日のボランティアはなく、観光地を回りました。様々な国の人々が住むバンクーバーだけあって、どんなお店に行っても僕のカタコトな英語でも理解してあげようと努力してくれました。そして、皆とてもフレンドリーに会話してきてくれます。日本では見られない景色に感動したり楽しみ、ホームシックになることもなく、あっという間に3週間が過ぎました。

日本に帰国してから「バンクーバーに戻りたいなぁ」と思うことも度々あり、本当に充実した時間を過ごさせてもらったんだなと改めて実感しています。「どうにかなるだろう」と英語もろくに勉強せず渡航した僕でも過ごしやすく感じたバンクーバーでしたが、もっと話せたらもっともっと現地の人とコミュニケーションをとって楽しめたなと思いました。同じように英語に自信の無い方は、聞かれるであろう質問の受け答えのバリエーションを用意しておいたり、少しでも勉強してから行くと、尚楽しく過ごせると思います。
3週間の間ずっと素敵な時間を過ごさせてもらえた、ホストファミリー・ボランティア先・語学学校・そして現地で何事にも優しくサポートして下さったオフィスの皆さんに、本当に感謝しております。

僕は日本で改めて英語を勉強し、またバンクーバーもしくは他の国で保育園のボランティアなどをさせて頂きたいと思っています!夢のような3週間、ありがとうございました。

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