海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

日本語を学ぼうとする意欲に驚かされます

◆参加期間◆  2014年 2月 11日   ~ 2014年 2 月20 日まで ( 10日間)

◆参加の動機◆
大学卒業前に、国際問題としての発展途上国の現状を見てみたいと思い、そのためにはホームステイという形で現地住民と同様の生活をするのがベストだと思ったから。また、趣味でトレッキングをしており、本場のネパールでも少し体験してみたいと思ったから。                                                                         
◆ホームステイ滞在に関して◆
家族構成: お父さん お母さん 子供(2)人 その他(おじいさん、おばあさん)
ペット:無
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
天井が低いので、頭に注意してください。トイレは外(中庭?)にあり、節水のため流さずに使います。シャワー室もあって、お湯が使えます。電力不足のため毎日停電が起こるので、懐中電灯は必須です。                                                                                           
感想:
コーディネーターのチェイワンさんのお宅でした。中庭でホウレンソウなどを家庭栽培していたり、ちゃぶ台のようなテーブルがある部屋で、家族みんなで食事を取るなど、どこか懐かしい印象を受けます。まるで田舎のおじいちゃんの家です。チェイワンさんはもちろん、お母さんも簡単な日本語は話せるため、あまり英語で会話することはありませんでした。家に戻ると、家族のだれもがいつもとびきりの笑顔で迎えてくれて、温かい家庭なんだなと実感できます。上の娘さんは試験期間のため、下の娘さんは恥ずかしがり屋さんのためか、あまり話すことができなかったのが残念です。

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ホストファミリーのチェイワンさんご一家及び同じプログラム参加者のOさんと、中庭にて 
                                                
◆ボランティア活動に関して◆
どちらで活動されましたか:   イノべイティブ日本語学院                                                                         
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
 イノベイティブ日本語学院は、日本でいう資格学校です。日本語検定を取得するために、また日本へのビザ取得のための最低限の日本語を身につけるために授業を行います。日本語指導のための教科書もありますし、正規の教師の方もいるので、基本的に授業全てを任されることはありません。教師の指示に従って、発音したり、授業で学んだ例文を使って生徒に質問したりします。しかし、たまに先生が不在で授業を全て任されることがあり、その時は日本で有名な歌を一緒に練習したり、しりとりなどのゲームをして遊びました。

 このイノベイティブ日本語学院では、ネパールの人の、日本語を学ぼうとする意欲に驚かされます。授業中で先生が話している途中でも、疑問に思ったことは次々と質問します。他の人に発言が求められているときでさえ、横から口を出すこともあります。日本の学校では、当てられた人が答えるまで他の人は発言しないと思いますが、ネパールの学校は日本の学校と対極にあるように思います。このような自由な雰囲気もネパールの特徴だと思います。                                                                         
ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は: 徒歩10分   

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イノヴェイティブ日本語学院教室にて、生徒と
                                                                     
◆英会話or ネパール語レッスンに関して◆
良かった
感想:
 チェイワンさんの会社のパートナーであるロビンさんにネパール語を教えてもらいました。日数の問題で本格的なネパール語を教えてもらうことはできず、基本的なセンテンスの作り方や「おいしい」「まけてよ」などネパール滞在中に使いそうな単語を中心に教えてもらいました。ホストファミリーにネパール語で話しかけてうまく伝わると、自分が本当に家族の一員になれた気がしてうれしかったです。
 また、この時間を利用してロビンさんにネパール滞在中に疑問に思ったことをいろいろと質問しました。出発前は全く分からなかったネパールについて知ることができて、ネパール滞在がより充実したものになったため、とてもよかったと思います。同時に、自分の拙い英語にも耳を傾けて聞いてくれたロビンさんには本当に感謝します。                                                                         
◆持ち物に関して◆
日本より用意し、役に立ったものは:
・懐中電灯: なければ生活できないと思ってください。                                       
・地球の歩き方:時間が余って1人パタンの街をぶらぶらするときに見ました。                         
・常備薬(風邪薬、下痢止めなど):割と多くの人がネパールで体調を崩すそうです。自分も1週間ほどおなかを壊しました。                                                                      
・ウェットティッシュ:食事前に手を拭いたり、何かこぼしたときにさっと拭けます。                        
・爪切り:忘れてきたため、滞在中伸びっぱなしでした。                                        
◆カトマンズに関して◆
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
・ネパールガネーシャ:日本人オーナーが経営する雑貨店です。衣類や小物はもちろん、チョコレートなどのお菓子も売っていて、サークルへのお土産はここで買いました。日本語が話せる店員が多く、お土産選びの相談にも乗ってもらいました。                         
・カフェドテンプル:ダルバール広場の近くにあるレストラン。屋上で食事をしながらダルバール広場全体を見渡すことができるのが最大の魅力です。値段は少し高めですが、Wifiも使えます。                            
                                                                         
カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:
①キルティプル
②スワヤンブナード
③バクタプル・ナガルコット                                                         

交通手段、かかった時間、費用は:
①行き:徒歩、3時間、帰り:バス、20分、10ルピー
②バス、30分、10ルピー                                           ③自動車による送迎、1時間、145USドル                                              
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感想:
①もともとプログラムに付属しているツアーで、ロビンさんが案内してくれました。丘の上にあるため、歩いて行くのは少ししんどかったですが、ロビンさんが面白おかしく話しながら歩いたため、とても楽しかったです。パタンの街とはまた少し違って、田舎町のようなしずかでのどかな印象を受けました。
②チェイワンさんの会社のバリシカさんという女性スタッフの方が案内してくれました。ネパール最古のストゥーパで、その壮大さに圧倒されました。また、前日にキルティプルから見ていた場所に自分がいることが何か不思議な感じもしました。あいにくの雨でしたが、丘の上にあるため、見渡す景色はとてもよかったです。                     ③オプショナルツアーとして参加し、チェイワンさんが案内してくれました。初日はバクタプルに行き、同じダルバート広場でもカトマンズやパタンとは違って広々とした印象を受けました。その後ナガルコットのホテルに宿泊し、ヒマラヤ山脈を眺めました。翌朝にはヒマラヤ山脈からの日の出を楽しみます。もともと山が好きだった自分にとっては大興奮でした。

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◆ご参加頂いた時期に関して◆
気候、お天気はどうでしたか:
半分は晴れて気持ちがよかったですが、もう半分は雨または曇りでした。晴れているときは汗ばむこともありますが、夜中や早朝は息が白いほど寒かったです。                                                

服装は:
日本の11月~12月くらいの服装でいました。日中や屋内では暑く感じることもあるので、着脱しやすいように重ね着で対応しました。体調を崩した時はネックウォーマーや手袋を装着して寒さをしのぎました。                 

◆ネパールの物価に関して◆
ご参加時のレートは:  1ルピー=約(  1  )円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
・ミネラルウォーター1L:20ルピー
・帽子:300ルピー
・昼食:300~500ルピー
・シャツ:500ルピー
・コーヒー豆100g:120ルピー
・ティー25パック:130ルピー
・チョコレート:580ルピー                                                         
◆予防接種に関して◆
渡航にあたり予防接種を受けましたか:  いいえ

◆今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください◆
 ネパールでの生活は、決して便利なものばかりではありません。電力不足のための停電、水不足のためのトイレの節水など、日本の生活からは考えられないことばかりです。私自身も、実際にこのような生活を経験することで、自分の日本での日常生活がどれほど恵まれたものであるかを痛感しました。
 それでも、ネパールの人と一緒に生活することで、自分たち日本人になくてネパール人にあるものを感じました。その1つがネパールの人の、心穏やかでのんびりとした性分です。ネパールにはダルバール広場など、住民が腰をおろしてゆっくり話せるスペースがいくつもあります。また、停電があってもあわてることなく日常の一部として受け入れています。せかせかとして、時間に追われる日本人がどこか遠くに置き忘れたものをネパールの人は持っていると思いました。生活水準でみれば日本より低いかもしれませんが、彼らは十分に人生を楽しんでいる、そんな印象を受けました。
 一方で、上述とは矛盾するかもしれませんが、ネパールの人の、海外へ出ていこうとする意識の高さも感じました。イノベイティブ日本語学院の学生の半分は出稼ぎとして日本に行くことを希望しているそうです。この背景には、政権が不安定でうまく雇用をつくることができない、という発展途上国に特有の問題があるように思います。また、授業中での設問や会話を通して、日本に対する豊かなイメージや強い憧れを生徒たちが抱いていることが分かりました。もちろん日本人としてうれしく、また誇りに思いますが、私自身としてはネパールのスローライフのような生活も大好きです。その意味で、本当の豊かさとは何か、と考えるきっかけを与えられた気がします。

 以上、いろいろと書きましたが、これはあくまで全て自分が体験して感じたことです。別の方が同じ体験をしたら、全く違う感想を抱くだろうし、私自身がもう一度このプログラムに参加した場合、ひょっとしたら違うことを思うかもしれません。ただ、1つ今後の参加者にアドバイスがあるとしたら、ノリを大事にすべきだということです。イノベイティブ日本語学院の学生は日本に大変興味を抱いており、積極的に話しかけてくれます。私も何回か学生と一緒に街をブラブラと歩いたり、食事を一緒にしました。ある時、学生の1人が私と話していると日本語が上達するみたいだと言ってくれました。うれしいことを言ってくれるな―と思うと同時に、私でも何か役に立つことができることが実感できます。また、私自身もネパールの習慣や文化についていろいろと教えてもらい、楽しかったです。自分の殻に閉じこまらず、このような機会を利用してネパールの人と交流すれば、一層ネパール滞在が色濃いものになるでしょう。

 是非とも、身体には気をつけて、楽しいネパールの旅を送ってください! 

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