海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

セブ地域開発活動(親子参加)


 

 

■参加期間:2024年8月1日~7日
 
■ボランティアの種類 子供関連
 
■滞在形態  ゲストハウス/ホテル
 
■ボランティアの活動内容と、その活動時間等
8月2日 山村スラム(メリーグレイス)
  3日 観光、ストリートチルドレン
    墓地スラム
  4日 洋上スラム
  5日 オスロブ・スミロンツアー
  6日 ダンプサイト
 
■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
 最初の山村スラム、墓地スラムでは子供たちの元気のよさと人懐っこさに圧倒されました。「遊ぼう」「遊ぼう」と言ってくれるのはうれしいのだけれど、日本人=「何かをくれる人」というイメージは持ってほしくないなあ・・・と思うとシールなどあげるのを躊躇してしまいました。
 洋上スラムの子供たちは、「おもちゃに勝手に触っちゃいけないよ」と年少の子に言う中学生もいて、子供のありようは場所によって違うんだなあと思いました。
 ストリートチルドレンの家が暑すぎて、そして狭くて、下で人参を洗っているにおいがして、一番印象に残りました。自分の家で安眠できない、外で夜過ごすと犯罪に巻き込まれる危険性がある、そんな暮らしを送っている子供たちがたくさんいることを、自分の子供たちに知ってほしいと思い、今回連れてきました。また、たくさんの子供たちに知ってほしいので、勤務している小学校でも伝えます。
 また、スラムでインタビューをしたとき、母親が「一番の夢は子供が大学を卒業すること」と言っているのを2回聞きました。それを聞いたとき、同じ母親として、涙が出てきました。日本で「大学を卒業する」こととフィリピンでのそれは全く重みが違う。勉強できることは、幸せなことなんだと感じました。
 また、若くして赤ちゃんを抱えているスラムの女性の姿が印象に残りました。バディが教えてくれた、低年齢で妊娠したがために、勉強が続けられなくなったり、自殺したりしてしまうという問題。子供の、労働者の、女の子の幸せを守る国のしくみを確立することも、国にとってとても大切な任務なのだと思いました。
 最後に、自分の心の中に、自分ではない誰かを住まわせること。自分が何かを食べる、何かを使うときに、そこに関わってくれている誰かの思いを感じとること。そんなことができる人になりたいと思いました。
 
■お小遣いはいくら持って行かれましたか?
家族3人(大人・中学生・小学生)で5万5千円分両替しました。
お土産はスーパーマーケットで済ませたものが多かったです。フィリピンのお土産といえば、以前はドライマンゴーかバナナ、という印象でしたが、スーパーマーケットにはあまり並んでいませんでした。それは「鹿児島の人はいつもかるかん食べてる」と思われているのと一緒なんだなと思いました。
オスロブ・スミロンツアーが子供半額だったのが大変ありがたかったです。
 
■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
活動の後、どうしてもゴミが散らかってしまいます。ビニール袋とか、折り紙とか。日本人が来たことで環境が悪くなるのは本末転倒。ゴミ袋を持ってきて毎回拾いたかったなと反省しています。
 
■その他、お気づきの点
現地の学校が済んでから夕方ボランティアに出かける、という理由があるのかと思いますが、モールでの待ち時間が非常に長くて、それが少し苦痛でした。
何時ごろ出発、というのは聞いてはいても、どんどん延長されるので、時間を持て余しました。日本人の時間感覚と現地とは違うのかなとも思いましたが、、、
例えばその間に英語のレッスンを短時間入れるとか、バディと情報交換をするとか・・・せっかくフィリピンにいたのだから、もっと待ち時間を有効活用すればよかったな、と思いました。
 また、若い参加者は携帯で自分たちの写真を撮ること、それを共有することに夢中になってしまっていることがおばさん目線としてはもったいないなあと思いました。現地に行ったからこそ、五感で感じられることを大切にしてほしいと思いました。