参加者レポート
【オーストラリア】英語が下手でもプレゼンだってなんだってできます
※レポートの中の【スタッフ注】は、CECスタッフがY・I様のご帰国後に電話インタビューで聞き取りした内容を補足しております。
【参加期間】
2020年2月9日~2020年2月23日
参加プログラム:オーストラリア日本語ボランティア
派遣先学校:St.Francis Xavier College
【参加の動機】
自分の中で日本語教師という職業が選択肢の中にあったため、就活の前に経験して選択肢の取捨選択をしたいと思った。また、ある程度の期間、英語だけの環境に身を置くことでリスニング能力、スピーキング能力を伸ばしたかったから。
【印象に残ったこと・感動したこと】
プログラムを通して印象に残ったことは、「オーストラリアの子供って意外とシャイなのか?」ということです。日本の子供と比べたらわちゃわちゃしているし人の話なんか聞いてくれないけど、先生が「はいじゃあ何かわからないことあったらYuiに聞くんだよ~!」って言っても意外と話しかけてくる子供は少ないです。また、先生方も日本人のようにこちらを気にして動く様子もほとんどないです。自分は自分、あなたはあなた、という感じが強かったので、自分で動くことが大切でした。
また、オーストラリア人の食事は一番印象に残りました。先生方は11時ごろにりんご丸かじりしたりヨーグルト食べたりし、13時ごろに昼ご飯を食べ、(大量のサラダとかサンドイッチとかの人が多かった)15時過ぎにお菓子を食べ、18時ごろに夜ごはん、と言う感じですごい食べていました。
【楽しかったこと】
個人的には高校3年生の授業はとても楽しかったです。クラスの人数も少なかったため一人一人と密に接することができたし、他の学年と比べればよりレベルの高い日本語に触れることができたので「自分しか教えられないこと」が多かったです。
また、運よく1週目の金曜日にCommunity dayという日本の学祭のようなものがあり、みんなでプールに行きました。みんな一緒に遊んでくれてとても楽しかったです。
【大変だったこと】
私が行っていた学校は中高一貫校で中1~高3までいましたが、オーストラリアの子供たち(高3以外)は日本人と比べて良くも悪くも落ち着きがないような、自由度が高いような感じがありました。そのため、学校の先生や私が話し始める前に彼らを静かにさせることや「これをやりなさい」と行ったことを指示通り取り組ませることが難しかったです。
また、日本における自分の普段の生活や日本文化を紹介したいと思い簡単なプレゼンをさせてもらいましたが、「こんな思い出がある!」「この時こう感じた」ということをもっと伝えたいのにそれを伝える英語が出てこなくて伝えられない、というもどかしい思いもしました。さらに先生やホームステイ先の家族はゆっくり喋ってくれたり分かりやすい英語を使ってくれたりしましたが、生徒は「”#$%?‘&?#%&.」みたいな、早い英語、完全に普段の話し言葉で話してくるため、しばしば「???」となりました。
【持ち物について(持っていってよかったもの、持っていけばよかったものなど)】
私のホームステイ先はなんでも用意してくれていたため基本持ち物には困りませんでした。
私はタンブラーを持っていきましたが、毎日それに水を入れて学校に持って行っていました。そういったものは持って行ったほうがいいと思います。逆にタオルやウエットティッシュなどは一応持っていきましたがほぼほぼ使わなかったので持っていくにしても少量でいいと思います。
持っていけばよかったと思うものは特にありません。
【現地での服装について】
基本上はTシャツ、下は長ズボン、またはワンピースで過ごしていました。一応薄い上着を持っていきましたが、着る日と着ない日がありました。
たまにスカートも履いていましたが、私は日本語の授業がない時間に体育などの授業にも出ていいよ!と言ってもらえたので、ある程度動きやすい服も何着かあると良いと思います。夏だと帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。
【現地の物価】
食品、外食費用は結構高かった印象です。飲み物やヨーグルト、パンなど普段日本で100円台で買えるものは確か200円台だった気がします。ホームステイ中の外食やお出かけはホストファミリーがすべて出してくれましたが、結構高そうでした。
私はプログラム後4日間ほどシドニーを観光しましたが外食すると安くても一食1000円程度はします。有名な観光スポットはある程度固まっていたのでシドニーは(時間があって歩くのが好きなら)歩ける距離です。私は一回しか電車を使わなかったので交通費は全くかかりませんでした。
《現地での費用は一日どのくらい必要でしたか?》
プログラム中は一銭も使いませんでした。昼は毎日お弁当を持たせてくれて、外食するにしても遊ぶにしてもホスファミリーが出してくれました。
旅行するにしても思ったほど使いませんでした。また、日本よりもクレジットカードをよく使っていた印象で、ホストファミリーも現金は全く使っていませんでした。
【コミュニケーション手段について】
学校ではほとんど英語を使っていました。日本語の先生は二人いて一人は結構日本語ペラペラでしたが、英語のほうが向こうも使いやすいのか、全部英語で話しかけてきていたので私も英語を使うようにしていました。また、当然ほかの先生方は日本語なんか何も知らないためずっと英語でした。
私のホストファミリーはお母さんが日本人とのハーフだったため、彼女は英語、私は日本語で話していました。
観光の時もそんなに英語が必要になったことはないです。ある程度喋ることができれば十分楽しめます。
【ステイ先の情報・感想】
お母さん、お父さん、お兄ちゃん(16)お姉ちゃん(14)弟(9)とペットの犬がいました。(お兄ちゃんはお父さんの連れ子、お姉ちゃんと弟はお母さんの連れ子でたまにそれぞれ親の家にも行っていました。日本で複雑だと思われている環境はオーストラリアでは普通でした)
朝はそれぞれヨーグルトとかトーストとか適当に食べて夜は一緒に作ったり、作ってもらったり、食べに行ったりでした。お昼は毎日お弁当とお菓子を持たせてくれました。とっても良くしてくれて、週末は色々なところに連れて行ってくれて、本当の家族のように感じました。
【派遣先の学校に関して】
中学生は本当に基本的なことからだったので、ひらがなを書き順通りにホワイトボードに書いたり、みんなの名前をカタカナで書いてあげたりでした。高校生になると少し話せるようになってくるのでみんなと英語と日本語を混ぜてお話したり、高校3年生はかなりできるので文の添削や日本語での会話もたくさんしました。
私の派遣先は良くも悪くも完全に先生主導の授業だったため、たまに暇だなあと思うこともありました。ただ、プレゼンやらせてほしいと言ったらやらせてくれるし、なんでも言えばやらせてくれる場所でした。
【スタッフ注】
日本出発前に担当の先生と打ち合わせはしておいた方が良いとのことでした。今回は授業時間以外はほとんどお手伝いすることが無かったようですが、課外時間にテストの採点や教材作成を手伝ったりした参加者さんもいらっしゃいます。また、ご自身の印象としては、低学年より高学年のほうが生徒と深くコミュニケーションがとれるし、アシスタントとしてできることが多いように感じられたそうです。
【事前準備に関して】
本当に簡単なパワポは作っていきました。学祭の写真や友達と遊びに行った写真、部活での写真、家族の写真など、本当にラフな感じで作りました。派遣先にもよると思いますが、完全に自分で授業を組み立てなきゃいけない学校だったらきちんとしたパワポが必要な気がします。正直写真とかは印刷しなくても、パワポにまとめるかそのまま携帯をつないでもらって映せば大丈夫だと思います。
あと、学校では使いませんでしたがトランプを持って行ってホストファミリーと毎晩のようにやっていました。とても楽しかったのでお勧めです。
【事前準備に関して】
本当に簡単なパワポは作っていきました。学祭の写真や友達と遊びに行った写真、部活での写真、家族の写真など、本当にラフな感じで作りました。派遣先にもよると思いますが、完全に自分で授業を組み立てなきゃいけない学校だったらきちんとしたパワポが必要な気がします。正直写真とかは印刷しなくても、パワポにまとめるかそのまま携帯をつないでもらって映せば大丈夫だと思います。あと、学校では使いませんでしたがトランプを持って行ってホストファミリーと毎晩のようにやっていました。とても楽しかったのでお勧めです。
【今後参加される方へのアドバイス】
私の中で将来夢の中に日本語教師という選択肢があってこのプログラムに参加しました。結果的にこの選択肢は無くなりましたが、参加しないと得られなかったものも多くあります。社会人になる前に参加できて本当に良かったです。今後参加される方は、特に気負わず楽しみに行く!というモチベーションで行くといいと思います。
がっつりやりたい!という方は、がちがちに英語を喋れるようになってから、聞けるようになってから行かれるとよいと思います。ホームステイ先によっては100%英語の場所もあると思うので、英語を喋れないとホストファミリーとは親密になれないのかな、と。
あとはなんでもやってみるにつきます。プレゼンやらせて!トランプやろ!これ好き!など、言えば何でも手に入る、経験できる環境です。「どうせもうこの生徒たちに会うことないし!」と思えばなんだってできます。英語が下手でもプレゼンだってなんだってできるんだなって実感しました。
【スタッフ注】
供たちがあまりにもパワフルで、外国人に日本語を教えるということは、この状態をコントロール(抑える)しながらやらなければいけないと考えると、大変だな、と思われたそうです。