海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

【オーストラリア幼稚園ボランティア】事前準備は入念に

◆参加期間 2019年3月17日~3月31日 2週間  ◆20代 女性 ◆A.K様

◆参加プログラム名◆ オーストラリア幼稚園ボランティア

◆参加動機◆

以前、短期留学したときにホームステイを経験しました。その際に、ホームステイ先の子供たちに折り紙を教えたところ、とても喜んでくれて、日本の文化を他国の人に教える楽しさを知りました。そのような活動をもっとしてみたいと思い、今回このプログラムに参加しました。

 

◆印象に残ったこと・感動したこと◆

子供たちが自由に遊んでいたことがとても印象的でした。日本の幼稚園では先生に指示されてみんなで同じことをするというのが一般的ですが、それとは対照的に園児がやりたいことを自由にやらせる、というまるで個人の意見を尊重しているような形でした。

また、オーストラリアは毎年3月21日がハーモニーデーというオーストラリアの文化である多様性をお祝いする日らしく、ちょうどその日に着物を着させてもらいながら桃太郎の紙芝居を披露したこともとても印象的です。彼らが多文化をもっと知る手助けにもなったと思いますが、それ以上に彼らが多文化を理解し、私の紙芝居を静かに聞いてくれているということにとても感動しました。

また、ネパール出身の小さい女の子が日本の子守歌で寝てくれたことも感動しました。子守歌に国境線はないのだなと実感しました。

海外ボランティアオーストラリア
 

◆大変だったこと◆

子供たちに折り紙を教えることがとても大変でした。残念ながら、彼らは折り紙を折れるほどの器用さをまだ持っていなかったので、折り紙をぐちゃぐちゃにして床に置くだけでした。なので、結局私がみんなの分を全部折っていました。でも、みんな喜んでくれて、「あれ作って!」「これも作って!」と、たくさん興味を持ってくれたのでとても嬉しかったです。

最初は大変だったけど、最終日には持っていた折り紙がほぼなくなるほどみんなが興味を持ってくれたので、とてもやりがいのある経験となりました。

 

◆楽しかったこと◆

いろんな国の方々に日本のことを教えるのが楽しかったです。私が通っていた幼稚園には、中国、ヨルダン出身の先生、ネパール出身の研修生、またホームステイ先にはギリシャ出身のホストファミリー、コロンビア出身の生徒がいました。彼女たちは全員口をそろえて「日本好きだよ」「日本行ってみたい」と言ってくれました。なので、日本語や日本の文化を教えました。反対に、私も彼女たちの文化を教えてもらいました。

まだまだ知らなかった世界を知ることができ、また、その話で彼女たちとの距離を縮めることができたのでとても嬉しかったです。

 

◆持ち物について◆

持っていってよかったもの・・・日焼け止め、帽子、水筒

持っていけばよかったもの・・・ホームステイ先ではくスリッパ(スニーカーでお風呂場や自分の部屋に行くのが嫌だったため)

 

◆現地での服装について◆

私が行ったときは秋だったので、半袖に上着を羽織るくらいでちょうどよかったです。急に暑くなったときは半袖だけで過ごしていました。活動先には絶対に長ズボンと汚れてもいいTシャツを着ていきました。

砂場で遊んだり子供たちにペンをつけられたりするので、そのほうがいいと思います。

 

◆現地の物価◆

全体的に物価は高いような気がしました。特にお水は高かったので、ホームステイ先で飲んでもいい水を水筒に入れていって飲んでいました。

でも、電車やバスの運賃は何分以内に乗り換えると無料とか、週に8回以上利用したときや毎週日曜日は安くなるなど、利用しやすいサービスが多かったです。現地では、2週間で約4万円使いました。

 

◆ステイ先の情報・感想◆

ホストファミリーは60代の夫婦お2人でした。別々のところに住んでいるお子さんとお孫さんが訪ねてきて、一緒にお食事したときもありました。また、ホストマザーとファザーが頻繁に彼らの家に遊びに行っているところをよく見ました。食事は本当においしくて、毎日ホームステイ先に帰るのが楽しみでした。

しかし、日常会話において彼らの口調が強いので、怒っているように感じ、話しかけるのをためらうときがありました。そんなとき、コロンビア出身のルームメイトの女性の方が、「ギリシャ人は大声で話す文化だから怒っているように感じるけど、実は全然怒ってないよ。」と私に教えてくれました。

彼女は彼らの文化を知り、理解しているのに対し、ギリシャという国について無知であったがゆえに、彼らの文化を理解しきれていなかった自分にとても不甲斐なさを感じました。貴重な経験が出来てよかったです。

 

◆ボランティア活動に関して◆

9:00 出勤

9:00~9:45 中遊び

9:45~10:00 モーニングティー

10:00~11:00 英語の学習(3-5歳児)

11:00~11:30 昼食

11:30~12:30 お昼寝

12:30~14:00 外遊び

14:00~14:15 アフタヌーンティー①

14:15~15:45 外遊び

15:45~16:00 アフタヌーンティー②

16:00 退社
基本的に先生は指示をくれないので、積極的に自分から指示を聞きに行くことが大事だと思います。そうすることで、先生方も徐々に指示をくれるようになりました。

 

◆事前準備に関して◆

園児たちに紹介する紙芝居を英訳したり、折り紙のレパートリーを増やしておくことは、あらかじめ日本で準備していきました。あやとりも持っていったのですが彼らには難しそうだったので、計画を変更してホストファミリーに紹介しました。

携帯についてですが、私は日本で使っている携帯をそのまま持っていきました。また、WIFIもホームステイ先のものに頼るつもりで何も借りずに行きました。

しかし、休日に友達と待ち合わせするときや、ホストマザーに帰宅時間を伝えるときなど、WIFIがなくてとても不便でした。駅によってはフリーWIFIがあるところもありましたが、使いたいときに使えるような環境ではなかったです。

なので、現地でモバイルWIFIを借りようと思い、そのことをたまたまルームメイトのコロンビア人に話したところ、「今は使ってない私の携帯を貸してあげるから、それにSIMカードを入れて使っていいよ。そうしたら、オーストラリアの番号に電話もできるし、その携帯からWIFIをひろって自分の携帯を利用することもできるよ。」と、親切に彼女の昔の携帯を貸してくれました。

結果的に値段も安くすんで、二週間何も不自由なく過ごすことができましたが、次からは自分できちんと持参していこうと思いました。なので、皆さんもWIFIは持って行ったほうが無難だと思います。

 

◆今後参加する方へのアドバイス◆

参加前の準備量によって、このボランティア活動が成功するかが決まると言っても過言ではないと思います。準備はこれでもかというくらい入念にしていって下さい。あとは、後悔がないよう現地で積極的に動いてみて下さい。充実した活動となるよう願っております。