参加者レポート
【日本語ボランティア】生徒が”I’m gonna miss you. You helped me a lot” と言ってくれました。
◆参加期間◆ 2018年2月11日 ~3月11日 4週間 M・S様 20代学生 女性
◆参加プログラム名◆ オーストラリア日本語ボランティア
◆派遣先学校◆ St. Clare’s College
【 参加しようと思ったきっかけは? 】
アメリカに滞在していたことがあり、ずっと他の英語圏の国にも訪れてみたいと思っていた際に、新婚旅行でシドニーを訪れたことのある両親とオーストラリアに留学していたことのある大学の友人から良い評判を聞き、オーストラリアに行きたいという気持ちを強く持っていました。
そこで、英語力を身につける語学留学ではなく、英語を生かして何かできないかと悩み、いろいろと調べていたらこのプログラムを見つけました。自身の国に興味を持ってくれている生徒のアシストをしながら、ホームステイでオーストラリアの文化を経験できることにとても惹かれ、申し込みました。
【 活動内容と、その活動時間等 】
1週間のスケジュールのうち、1日に2回しか日本語の授業がない日や、逆に1回しか休みの時間がない日もありました。活動内容としては、基本的に白板にひらがなの書き順を書いたり、教室を歩き回って質問のある生徒や課題ができていない生徒に声をかけて一緒に問題を解いたりしていました。また、テストの採点や宿題のチェックなどの業務も行い、その時期に行われる日本の行事についてや自身の日本での生活についてのプレゼンも何回かしました。日本語の授業がない時間は他の授業に参加させてもらっていました。
【 参加期間中の面白い発見、感動したエピソード 】
面白い発見は、生徒がひらがなやカタカナを語呂合わせで学習していたことです。例えば「う」だったらおばあさんの腰が曲がった姿に見えることから「おばあさんが『うー』と痛がる」という覚え方。幼い頃、ひたすら書いて覚えた私にとって、ひらがなとカタカナ46音ずつ全てが語呂合わせで教えられていたのが興味深かったです。
また、選択授業に演劇やダンスなどがあったのには驚きました。日本の高校と異なり文系理系に別れることなく、中高6年間を通して好きな授業を選択できることをとても羨ましく思いました。
感動したエピソードは、授業最終日にこれまでマンツーマンで教えていた生徒に”I’m gonna miss you. You helped me a lot” と言ってもらえたことと、どちらのホストファミリーにも「またいつでもおいで」と言ってもらえたことです。1ヶ月間一生懸命頑張ってきたその生徒の役にたてたことが嬉しく、ホストファミリーも本当に優しくて別れるのが寂しかったですが、再会を心待ちにしています。
【 今回の参加で感じた現地(人々等)の良い点 】
夏は日本と違って湿度がないので比較的過ごしやすく、とても自然豊かで野生のカンガルーやオウムを間近で見ることができます。また、国会議事堂や戦争記念館などのほとんどの施設は入場無料です。フルーツや野菜も安く大量に手に入るので、毎日大好きなマンゴーやピーチなどのフルーツを食べることができました。治安に関しては、荒れている地区や警察はほとんど見かけず、かなり安全で暮らしやすいと感じました。学校では校長先生をはじめどの先生もとても親切に接してくれて、学校のメンバーの一員として暖かく受け入れてくれました。同様に、店員さんやホストファミリーの知り合いなど学校外でもとても優しくてフレンドリーな人が多かったです。
【 現地で感じた不満点 】
特にありません。冷蔵庫や棚は勝手に使って良かったので食べ物や飲み物には困らず、行きたいところにもほとんど連れて行ってくれました。ただ、2家族目のお風呂場が改修前ということで床のタイルがはげており、スライド式の扉もスムーズに動かなかったのが少し不満に感じました。
【 今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)をお願いします。 】
夏に行かれる方は帽子、日焼け止め、上着は必須です。現地でも買えるので忘れても問題はありませんが、お金をあまり使いたくないのであれば持って行くことをお勧めします。
授業に関しては、とにかくためらわずにいろいろな生徒に話しかけてみてください。特に、喋っていたり内容が理解できずに何もしていなかったりする生徒がいるので、そういう生徒には声をかけ、一緒に問題を解いてあげると先生の負担も減り、生徒とも仲良くなれるきっかけになります。また、最後にホストファミリーやお世話になった方へ手紙と手作りのクッキーをプレゼントしましたが、レターセットと最後に渡す用のプレゼントを日本で買っておけばよかったな、と少し後悔しました。しかし一番大切なのはプレゼントではなく、「生徒を助けよう」、「色々な人と仲良くしよう」、「これをやってみよう」といった献身的でポジティブな気持ちと何事にも感謝の気持ちを持つことです。そうすれば、自身と相手の両方にとって有意義で充実した時間を過ごせることと思います。
【ホストファミリー】※CECスタッフより
M・S様は滞在期間中2つのホストファミリーに滞在されました。
どちらのファミリーにもとても良くしていただいたと嬉しい報告を受けました。