参加者レポート
【カナダ英語研修&幼稚園ボランティア】自分の夢に自信がつきました
◆参加期間◆ 2018年8月26日 ~ 9月15日 3週間 M・O様 19歳学生
◆参加プログラム名◆ カナダ 英語研修+幼稚園ボランティア
◆参加動機◆ 教育と英語を大学で専攻しているので、それらを生かし今しかできない経験をしたいと考えたから
【印象に残ったこと・感動したこと】
私は、小さい時から教師になりたいという夢をもって生きてきました。その夢を叶えるために教育大学を選び、英語を専攻する領域に入ることを決めました。しかし私の大学は留学制度があまり充実しておらず、留学にいくことで様々なことを諦めなければならないような条件でした。そんな時に見つけたのがこのプログラムでした。これこそが自分のやりたいことだと感じ、5月ごろに申し込みました。
このプログラムに参加して印象に残っていることは、バンクーバーの人の優しさです。日本人は、車椅子の方やベビーカーがきても、手助けをしたり声かけをしたりする人は少ないと思います。しかしながらバンクーバーでは、見ず知らずの人を積極的に手助けしたり、公共交通機関での乗降を手伝ったりする人がほとんどでした。日本もこんな風になればいいのにと思いました。
【大変だったこと】
大変だったことは、やはり言語の壁でした。子どもたちは、英語を母国語としない人が存在するということがまだ分かっておらず、話すスピードも使うフレーズも私にとっては難易度の高いものでした。しかしながら、たくさん子どもと関わり、たくさん聞くことでリスニングの能力はぐんぐん高まり、拙い英語ではあっても適切に返答することができるようになりましたまた、カナダの子どもたちは比較的人見知りで、最初にデイケアに行ったときに私と話してくれた子は2人だけでした。そこから、少しずつ1人ずつ仲良くなろうと頑張りました。中には多動の子や発達の遅れている子もいて、他の子と同じ接し方ではうまくいかなかったり、どう頑張っても私を認めてくれない子がいたりして大変な思いをすることがありました。しかし、三週間多くの時間を一緒に過ごすことで、1人ひとりを理解しその子にあった対応ができるようになったと思います。
【楽しかったこと】
楽しかったことは、休日に色んなところに行ったことです。バンクーバーの道や公共交通機関は分かりやすく、調べればどこへでも自由に行けました。いちばん楽しかったのは、ヴィクトリアに行ったことです。バンクーバーとはひと味違った、異国情緒あふれる街並みでした。
また、語学学校がとてもアットホームで、先生たちもとても優しくて明るくて、毎日語学学校に行くのが楽しみでした。
【持ち物について 持っていって良かった物、or 持っていけば良かった物など】
持って行ってよかったものはやはり日本食、日本のお菓子です。ホームステイ先では三食用意していただけたのですが、想像していた欧風の料理はほぼなく、東南アジア系の食事だったので、食べられるものもありましたが香辛料や味付け、使っている食材が日本や欧米とは大きく異なることが多く、食べられない時や、食べられても後味があまり良くなかったりしました。そんなときに、ストレスを感じないように日本のお菓子を食べられたことは救いでした。
それから、長く滞在される方は爪切りを持って行くといいと思います。デイケアの子どもたちと安全に接するために必要だと思うからです。
また、ホームステイ先の家族に日本のお土産を持って行きました。みんなとても喜んでくれました。ふりかけや、味噌などが喜ばれると聞きました。
持っていけばよかったものは、ハサミです。機内持ち込みは禁止されていますが、スーツケースに入れておけば、タグを切ったりお菓子のパッケージを切ったりするときに便利です。
【現地での服装について 普段の服装や、活動先での服装のアドバイスなど】
現地では、20度前後の気温で比較的過ごしやすかったです。日本に比べ寒いと感じることもありました。しかし日差しが強いところでは暑いと感じることもありました。着脱可能な服装がベストだと思います。デイケアでの服装は、私はジャージのようなズボンとTシャツでしたが、先生方はラフで私服のような格好でした。ジーパンやタンクトップなどは避けた方が良さそうです。
【現地の物価 食品・日用品・外食・交通費etc・旅行に行かれた方はその費用】
私のホームステイ先にはウォーターサーバーがあり、自由に飲んでいいとのことだったので、コンビニなどで水分を買う必要はなく、語学学校にセルフサービスのコーヒーなどが置いてあったので、カフェに行くこともありませんでした。
食糧に関しても、日本からお菓子を多めに持っていっていたので、現地では5ドル程度しか食糧に費やしませんでした。
交通費は日本と同じぐらいでしたが、定期券を買うと行動の範囲が広がるのでいいと思います。ただ気を付けたほうがいいのは、定期券は月初めから月終わりの一か月というシステムになっているので、8月の一週間は定期券が使えず、9月の二週間を定期券を使って生活していたため、9月の残りの2週間分を無駄にしてしまいました。
外食の物価は比較的高く、手軽なのは交差点などで車を停めて売っているホットドッグなどだと思います。
土日などの休日には、フェリーなどで遠出をしていたので20ドルかそれ以上使うことが多かったです。また、お土産も購入し、三週間で300ドルくらいになりました。
【コミュニケーション手段(言葉の問題など)について】
言葉の問題はやはりありましたが、英語を勉強しに行っているので話せないことを恥じる必要はないと思います。話すことを躊躇していてはいつまで経っても話せないし、「こういう時、なんて言うんだろう」という疑問は、現地で話しているうちに出てくる疑問です。話さないとそういった疑問は出てきません。疑問があればすぐに聞くことも大事です。バンクーバーの人は話すことが好きな人が多いので、1つの質問に対したくさん知識を教えてくれたりします。生きた教材を積極的に活用するという意識が大切です。
【ステイ先の情報・感想 ホームステイ先の家族構成、食事のことなど】
ステイ先は、フィリピンから移住してきたファミリーで、英語のネイティブスピーカーではありませんでした。食事もエスニックなもので、日本人の味付けや使っている食材とは大きく異なることが多かったです。
ファミリーと会話するときは英語だったのですが、お互いネイティブスピーカーではないということでコミュニケーションできない時もありました。また、日本人よりもストレートに物事を言う傾向があり、何度か傷ついたこともありました。辛いと思うこともありましたが、それをバネに部屋でコツコツ勉強していました。
私のファミリーは、夜にテレビを観ていて、私はそのせいで夜寝られないことがあったので、音量を下げてほしいとお願いしました。そのように、自分の生活に支障をきたすことや、嫌だなと思うことは、ファミリーに交渉することが大切です。せっかく海外に行って勉強しにいっているのに、ストレスが溜まっては意味がないと思うので、解決することが必要だと思います。言いづらい内容は、エイジェンシーに相談してみるのも1つだと思います。
【英語研修に関して】
私の行っていた語学学校は、学校というよりは塾のようなもので、自分で必要な授業を予約して履修を組んで受けるというような形でした。各授業は1時間でしたが、やる内容がとても濃く時間はすぐに過ぎました。また、小規模だったので先生としっかり会話する時間も、クラスの人とカンバーセイションする時間もあり、とても英語力が上がったと思います。
【ボランティア活動に関して】
ボランティア先はキツラノ地域のデイケアでした。そちらも小規模で、子どもは20人ほどしかいませんでした。そのため、すぐに子どもと仲良くなれました。また、先生はとても優しく人間味あふれる温かい方たちで、私が子どものお世話をしていると、いつも感謝してくれたり、「あなたは素晴らしい先生になれる」と言ってくれたりして、自分の夢に自信がつきました。先生方にはとても感謝しています。