参加者レポート
インドコルカタホームスティ
インドマザーテレサボランティア&ホームステイプログラム
~参加期間~
2018年1月9日~2018年1月16日 (1週間)
~参加の動機~
以前から海外のボランティア活動に参加してみたかった。CECの活動が気になっていた。 インドに一度でいいから訪れてみたかった。マザーテレサのことを知りたかった。
~ホームステイ滞在に関して~
<家族構成>
お父さん、お母さん、息子さんがいるが仕事で離れた地域に住んでいる。
<ペット>
金魚
<食事>
非常においしかった
<生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など)>
・夕食の時間が遅め(夜8時くらい)
・トイレ・シャワー室は清潔。トイレは水洗でトイレットペーパーなら流せる。
・夕食はカレーが多い。わたしはカレーが好きだったので毎日美味しく食べた。
辛さが苦手な方は事前にママに伝えておくといい。辛さを調整してくれる。
・お腹がいっぱいのときはしっかりと断ることも。ママは毎回「量は大丈夫?」と心配してくれる。
本当にお腹がいっぱいで苦しくなるときもあった。
・紅茶はブラックティーやグリーンティーが多いご家庭だった。
日本人の好みも知っているからかいつもノンシュガーで出してくれたのでうれしかった。
・自分の部屋にはベッド、机、そのほか必要なものがちゃんとそろっていた。
部屋にタオルをかけられるようにママが紐も用意してくれた。
・シャワーのお湯は5分くらいしか続かない。途中からぬるま湯か水に変わる。
・インドの1月は朝晩冷えるため夜にはお風呂ははいらないほうが良い。ママに全力で止められた。
わたしは2日に1回くらい体だけは洗うようにした。お湯がなかなか出ないから汗拭きシートもよく使った。
・ホームステイ先にはドライヤーがあった。髪を乾かせたから有難かった。
・玄関で靴を脱ぐため、室内用のスリッパやサンダルがあると便利。
・洗濯を手洗いでしていたが、水を使いすぎると水が止まる
(止まった時はママかパパに伝えれば数分かかるが復旧する)
・洗濯物は室内干し。共同スペースのような階段の間の空間に干す。
下着もそこでと言われたので恥ずかしい方は使い捨てパンツとかあるといいかも。
・ママは英語と日本語が少し話せる。パパとは英語で会話していたが、
写真家ということもあり日本の風景の写真をみせると感動していた。
・ママは朝は遅く、前の日に次の日の予定や、朝出かける時間を伝えていた。
時々、玄関の鍵を開けてほしい時間まで誰も起きてこなかったから、少し焦った。
<感想>
ホストファミリーはフレンドリーで本当に優しく、ママは日本語や文化にも興味を持っている方だったので、インドにいるのに日本の家族のようなあたたかさを感じました。夕食の時間がいつも遅めで、私は夜8時くらいに食べられるようママが用意してくれていました。パパとママはさらに遅い時間で食べていたと思います。ご飯はいつもキッチンで食べさせてもらっていたが、一人で食べていて少しだけ寂しく感じました。食事はとても美味しく、朝はトーストとバナナとビスケットと紅茶というシンプルな食事。朝は早く出かけていたので、途中からは朝食はなしでマザーハウスで食べていました。夕食は毎日色んな種類のカレーが出てきて、毎日同じカレーでも味付けや使う野菜を変えていて工夫されていました。辛さも丁度よく、ママは食事の時に「辛さは大丈夫?味は大丈夫?」と毎回気遣ってくれ有難かったです。初日の食事は全く辛くなかったけれど、少しずつわたしの好みに合った辛さを調整してくれていた気がします。コミュニケーションは英語が基本だけど、ママが日本語も使いながら会話してくれたおかげで、楽しみながら会話ができました。ボランティア活動から帰ってくると、いつも「今日はどうだったと?どこに行ったの?」と話を聞いてくれました。夕食までの時間はみんなでダイニングでインドのテレビを見ながら紅茶を飲んでほのぼのとした時間を過ごしていました。サモサが美味しいと言ったら次の日の夕食に出してくれてうれしかったです。ベンガル語レッスンのときは、ママがわかりやすく丁寧に教えてくれました。「わたしにも日本語を教えてね。」と日本語の勉強にも熱心で素敵だなと思いました。わたしの部屋はとても清潔にしてあり、ボランティアから帰ってくると毎日部屋の掃除がされていて、有難かったです。体が疲れていて知らない間にベッドで寝ていたときも、電気を消しにきてくれたり、ママがよく声掛けをしてくれて安心できる環境でした。初めてのインドで毎日緊張の連続で、騒音や沢山の人に圧倒されたけど、ホームステイ先に戻るとホッとしている自分がいました。短い期間だったけれど、コルカタのパパとママができた気分でうれしかったです。とても良い経験になりました。ありがとうございました。
~ボランティア活動に関して~
<活動先施設>
カリガート(死を待つ人々の家)
<活動内容と感想>
4日間(木曜は休み)、8:00~12:00
入所者の方の洗濯や食事の介助、エクササイズ、排せつ介助、ベッドメイキング等
CECで一緒の時期に参加していた女性2人と同じ活動先にしました。他にも3カ月間ボランティアをされている日本人女性2人にマザーハウスで出会いました。看護師の方が多く何度もマザーハウスに来ている方もいました。
マザーハウスからカリガートまではバスで移動。
カリガートでは、長期ボランティアされる方はなるべく高齢者の方の身の回りのことをするようにとシスターから言われていたので、短期ボランティアの私はだれにでもできる洗濯やベッドメイキングになるべく参加していました。洗濯ものや仕事が少ない日は、高齢者の方のエクササイズをしたり、マッサージをしたり、高齢者の方とコミュニケーションを取りました。
初日は驚きの連続で、シスターやマーシ(シスターのお手伝いさん)の言っていることがバラバラだったり、他の国からもボランティアに来ている方が多く、英語がなかな聴き取れずコミュニケーションが取れなかったりとあたふたしていたけれど、カリガートに行くたびにカリガートの中で力強く生きている高齢者の方々に励まされた気がします。自分で気づいたら動くということの大切も知りました。
カリガートの中の高齢者の方は貧困層の人がほとんどで、障害を持っている方も多くいました。常に膝が曲がっているおばあちゃんや、この人絶対歩けないだろうと思う人もみんな床に這ってでも自分で歩こうとする意志がとても強いと感じました。私は以前作業療法士として働いていたのですが、日本の病院や施設にいるおばちゃんは、歩けないよ、手伝ってと、誰かに頼ろうとしたり、自分で歩くといくモチベーションがなかなか上がらない方がほとんどでした。文化の違いはあるにしても、コルカタのカリガートの方々の生きることの強い意志に驚きと、たくましさを感じました。また、他の国からも沢山のボランティアの方が来ていて、気づいた人からどんどん行動している感じでした。エクササイズもやり方は知らなくでも自分なりに高齢者の方とコミュニケーションを取りながら楽しそうにしている方が多かった気がします。作業療法士とか看護師とか、そうゆう肩書は全く必要なく、やれる人がカリガートの中でできることを自分で見つけて行う、そんな雰囲気を感じました。ホームステイ先が遠いということもあり、午前中しかボランティアには参加していなかったけど、慣れるまで毎日ヘトヘトでした。10時ごろにチャイとおやつの時間があり、いつも楽しみでした。そこで日本以外の国の方との交流も新鮮で楽しかったです。ボランティアが終了する頃になって、仕事に少し慣れてきた感じだったので、ボランティア期間ももう少し長く体験してもよかったなと思いました。本当にあっという間の期間だったけど、貴重な体験ができ参加できてよかったです。
<ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段は?>
ホームステイ先→ 徒歩10分 →バス停 バス停→マザーハウス近くのバス停(リポンストリート)まで20~30分くらい(8ルピー)→徒歩5分 →マザーハウス →バスで15分くらい(8ルピー)→カリガート
<カリガート→ホームステイ先まで>
地下鉄カリガート→Belgachhiaまで。マザーハウスからなら地下鉄Park streetから乗れる。
Belgachhiaからバングール行のバスに乗る→徒歩15くらい→ホームステイ先
バスや地下鉄に最初は緊張していたけど、ガイドのカルロさんが丁寧に教えてくれました。他の日本人参加者の方とも一緒に行動していたので、みんなで確認しながら移動していました。インドのバス・地下鉄に乗れてとっても貴重な体験でした!インドのバスは左側のシートは全部レディースシートで女性は優先して座れます。
~Cultural activitesに関して~
<ベンガル語レッスン>
夕食の後にホストマザーがほぼ毎日行ってくれた。ボランティア先で使える単語や簡単な挨拶を教えてくれた。文法が日本語と似ていたので理解しやすかった。少しでも現地の言葉が理解できていると移動の時やボランティアの時も便利だと思った。
<ヨガ体験>
1時間400ルピーくらい。ホストマザーが行ってくれた。呼吸法や体が痛いときの対処法なども教えてくれた。ゆったりと行え、気持ちの良い時間を過ごせた。
<日本人シスターのお話を聴く>
痛いほど愛しなさいというマザーの言葉から愛を与えることのすばらしさについて語ってくださいました。そして、話の中であなたの国でもコルカタを作ってくださいと。コルカタは世界のどこにでもありますという言葉が心に残りました。物を与えたりすることは簡単だけど、精神的な愛を与えるということが大切だと話を聞いていて思いました。まずは自分の家族であったり、身近な人を大切にしようと思いました。
<マザーハウスのミサへ参加する>
1度だけ参加しました。日本人の司祭様が行っていました。初めて参加したので分からない点は多かったですが、貴重な体験となりました。キリスト教やそのほかの宗教についても知識があるといいと思いました。
<市内徒歩散策>
ガイドのカルロさんが1日案内してくれました。ジャイナ教寺院やヴィクトリア聖堂、ガンジス河につながるフーグリー河などを見ました。お祭りが近く、粘土で神様の像を沢山作っていました。途中でチャイを飲んだり、大きなデパートに行くなど、近代的な部分と昔ながらの風景を観光することができました。
ガイドのカルロさん
ジャイナ教のお寺
ガンジス河につながるフーグリー河
<すみこさんとの懇談会>
昼食も兼ねてお話を伺いました。最初のころの苦労した点や、ホームレスの人が最初に来た日の大変さなどボランティアの時間ではわからない部分について語ってくださいました。明るくてパワフルな方でした。
<その他>
ヘナアート:400ルピー(ホストマザーの知り合いの方にヘナアートをしてもらった)
~持ち物に関して~
<日本より用意し、役に立ったものは?>
・汗拭きシート・ダウン(ユニクロのウルトラライトダウン)・マスク・ストール
<その他、便利だと思うものは?>
ホストファミリーの家ではCプラグしか使えなかった。
ホテルではBプラグだったので2つプラグがあると便利。
~コルカタ市に関して~
<お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい>
地下鉄パークストリートからマザーハウスに向かう通りのエリアに2か所wifiが使えるレストランがあった。個人でボランティアに参加されている日本人の方から聞いたお店で「スパニッシュカフェ」というお店のピザがとても美味しかった。わかりにくい場所だったけどWifiも使えて値段も安かった。
<反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい>
コルカタのニューマーケットという場所でお土産を探しにいったけど、インド人もものすごく多く、建物の中に入ると日本語で話しかけてくるインド人も結構いました。ずっと後をつけてくるので怖いくらいでした。バックを前に持って、常に危機感を持っていれば大丈夫でしょうが、注意していったほうが良いと思います。
~コルカタ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください~
<どちらに行かれましたか?>
デリー・アグラ
<交通手段、かかった時間、費用は?>
オプショナルツアーでアグラツアーに参加。
CECに参加していた日本人女性と一緒に参加。
2人で参加したので少し割引されて25000円(1泊2日)
フライトチケット代金は別
デリー→アグラまでは車で移動。半日くらいはかかった。
<感想>
デリー空港までの送迎もありよかった。
タージマハルがとても綺麗でした。早朝の時間だったので人も少なく写真も沢山取れた。ガイドの方は英語が基本だけどわかりやすく説明してくれました。 デリー・アグラ間のドライバーさんは少し日本語を知っていて、時々翻訳アプリを使ってコミュニケーションをしてくれて面白かった。
~ご参加頂いた時期に関して~
<気候、お天気はどうでしたか?>
コルカタの1月の朝晩は寒い。ユニクロのウルトラライトダウンで対応はできた。朝は霧がよく出ていた。
デリーはもう少し寒く感じた。 日中は晴れ間が多く日差しが強い、乾燥している。
<服装は?>
長袖、Tシャツ、ズボン。寒いときはパーカーを羽織っていた。ボランティアの時は汚れても良い服装のほうがいい。現地でタイパンツ的なズボンを買って使っていた。サンダルもあると便利。
~インドの物価に関して~
<何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい>
ミネラルウォーター1L 20ルピー 2L 30ルピー
ズボン(タイパンツ)150ルピー→ディスカウントして120ルピー
ピアス20ルピー ストール400ルピー チキンカレー105ルピー チャパティ7ルピー
~レンタル携帯に関して~
<滞在期間中チャージをいくらしましたか>
事前に50ルピー(100円)ほどチャージされていました。 <通話料を覚えている範囲でお知らせください>
ガイドのカルロさんやホストマザーと数分通話する程度で50ルピーで十分でした。
~予防接種に関して~
<渡航にあたり予防接種を受けましたか?>
はい
<はいと回答された方は、その種類をお知らせ下さい>
破傷風、A型肝炎(以前ネパールに行くときに打った)
~今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください~
香港経由でコルカタに入ったのですが、日本出発時に遅延となったため香港で1泊となりました。初めての経験で香港でインドのガイドともCECの担当の方とも連絡がつかず不安でした。たまたま同じ期間でボランティアに参加している方と連絡が取れたのでガイドさんとも連絡が取れました。また正規航空券を購入していたので航空会社の方に対処していただけ本当にありがたかったです。緊急事態のことを想定していなかったので、今回の経験で自分で対処するということの重要性に気づかされました。
予定より1日遅れでコルカタに入国したのですが、夜遅くの到着だったのに、ホストファミリーは優しく迎え入れてくれました。部屋も清潔で、思っていたよりも快適な生活を送れました。
また同じ期間にCECに参加する方もいたので、ボランティア先までの移動も心強かったです。マザーハウスでも日本人女性の方や日本人シスター、日本人の司祭様に出会い、お話を聞けたのも貴重な経験になりました。
ボランティアに参加するかすごく迷っていましたが、参加してよかったです。行く前はインドの治安や交通状況、だましてくるインド人が沢山いるんじゃないかと想像をしていたけれど、初めての経験が多く、想像以上に楽しかったです。ガイドのカルロさんも親切で市内観光やバス・地下鉄の乗り方を教えてくれたり、いろいろと手配していただき助かりました。ボランティアも慣れるまでに緊張の連続だったけれど、ボランティア終了日にボランティアスタッフの方やシスターからの歌のプレゼントがあってとても心に響きました。数日前に出会ったばかりの外国人ボランティアの方も私が終わると聞いて涙してくれてとてもうれしかったことを覚えています。ボランティアでは他の国の方も参加されているので英語は話せたほうがもちろんだけども、言語だけではないコミュニケーションも重要であり、ボランティアを通じて学ぶことが多かったです。自分で気づいて動くということ、自分にできることを見つけては行動する、それが活動の中で大切だったなと参加した後に思いました。もっと積極的に参加できるとよかったなと思います。コルカタでのカリガートでのボランティアはとても貴重な経験になりました。
お名前(イニシャル、ニックネーム可):A.T 性別: 女性 ご年齢: 20代