マザーハウスでのボランティアは自分や日本を見つめ直す場所

インドマザーテレサボランティア＆ホームステイプログラム
参加期間　　　2016　年　10　月　20　日　　　～　　2016年　　11月　　4日まで　（　　2週間）

参加の動機
元々、マザーテレサをとても尊敬しており、いつかインドに行きたいと思っていた。

ホームステイ滞在に関して
家族構成：　お父さん　お母さん　子供（　1　）人　ペット：　無〇
食事：　非常においしかった　　〇おいしかった　　普通　　おいしくなかった　　食べられなかった
生活形態について（日本での生活と較べて異なる点、注意点など）：
街は人と車そして動物であふれています。交通ルールというものは存在しませんので十分にお気をつけください。空気は乾燥してはいませんが砂埃や排気ガスなどがひどいため、外を出歩くときはマスクを着用するとよいでしょう。毎日問題なくシャワーすることはできますが、基本的にお湯は出ません。

感想：
インドのコルカタはまさに人々のエネルギーで満ち溢れた街でした。街中人と物と動物であふれています。車の運転の荒さや道端で行われる食用ニワトリの首絞め、街中で生活する路上生活者たちの多さなど、驚いた点日本との違いはあげきれないほどです。
一見、ありえないように見える事でも、日本とは違う文化や宗教観など、いろいろな視点でみればいろんな顔のインドを知ることができます。
人々の生きる力が満ち溢れている国インド。一回勇気を出して行けば、新しい発見と驚きを提供してくれることでしょう。

ボランティア活動に関して
活動先施設：　カリガート（死を待つ人々の家）　プレムダン（病気や精神障害のある患者）
シャンティダン（子供、精神障害者）　ナポジボン（知的障害者）　ダヤダン（健常者、障害者）〇シシュババン（健常孤児院、又は障害孤児院）　　シシュババンハウラー（孤児、重病の女性の家）

活動内容と感想（活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい）：
マザーハウスのボランティア登録は月・水・金の週3回行われています。
夏休みやクリスマスといった多くのボランティアがやってくる期間でなければ、おおむね自分の希望する施設に割り振って頂けます。
私は、シシュババンのハンディキャップの子供たちのところを希望して、そこで木曜日の定休日を除いて朝8時～12時までの間ボランティアをさせていただきました。シシュババンはマザーハウスから一番近い施設の為、朝の朝食やシスターからの連絡事項を聞いてから、ボランティアたちの控室の清掃を行いました。清掃後シシュババンに行き、朝のちょっとしたミサをしている中、子供たちのオシメをさわり返る必要があるかチェックします。あとは、食事介助・オシメの取替・清掃・マッサージや遊びなどをその日の予定に合わせて行いました。
重度のハンディキャップの子達がいるところなので、子供達と会話することはできませんが、笑いかけ手を握り、通じなくても話しかけ「どうしたの？」「かわいいね」などをして接しました。それでも充分通じるものはあると思います。みんな一生懸命生きているかわいい子たちでした。

ホームステイ先からボランティア施設までの交通手段は？
行きはバスで一本で30分ほど、一回10ルピーです。
帰りは地下鉄でパークストリート駅からベルガチアまで10ルピー、その後バスでベルガチアの駅から終点まで6ルピーです。

Cultural activitesに関して　＊受講された項目のお値段、感想をお聞かせ下さい
英会話レッスン：
ホストファミリーのお父様が先生でした。仕事が忙しいため、時間がある夜に不定期で行われます。
コルカタの歴史やヒンディ教の神様について教えてくれました。
ベンガル語レッスン：
特に特別な時間を作ってレッスンというよりは、毎日の夕飯の時間や家族団欒の時間などに英語で「おはよう」と言ってから、スピークベンガル？といって自分からメモ帳片手に聞きました。

ヨガ体験：
現地ガイドのカロルさんに連れて行ってもらい直接ヨガの先生の家にいき30分ほどヨガレッスンしました。お手軽で丁寧に教えてくれます。一回値段は300ルピー。

マザーハウスのミサへ参加する：
朝6時からのミサは40分ほどの時間でした。ミサ中の空気は本当に神聖で美しく窓の外のインドの喧噪をものともしない静寂がありました。ぜひマザーハウスでボランティアする際は一度は参加されることをおススメします。

すみこさんとの懇談会：
最初すみこさんとは個人的なやり取りで、現地ガイドのカロルさんは一切関係ないとのことだったので、現地の携帯で個人的に連絡をしていたのですが、何度かけても一度も繋がらなかったため、一度カロルさんに相談して、カロルさんからも連絡して頂きました。その後無事すみこさんと電話できたため日時を決めお邪魔させていただきました。
インドのカリガートで長年ボランティアされている方なので、マザーハウスで感じた疑問やインドの貧民層の方々の現状などの質問に詳しく丁寧に答えてくれました。

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは？
ウェットティッシュ・汗ふきシート・マスク・洗濯板

その他、便利だと思うものは？
洗濯機がないため毎日の選択は手洗いです。洗濯板があるととても便利です。

コルカタ市に関して
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい：
街全体が日本とは全く違うので、どこをみても発見の連続で、とても楽しいです。
カフェはwi-fiとクーラーのあるブルースカイカフェでお昼は食べていました。

反対にお勧めできない場所等があればその理由もお知らせ下さい：

コルカタ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか？
タージマハルを見るためにアグラまで行きました。

交通手段、かかった時間、費用は？
デリーからアグラまで車で5時間ほど、ホテルに一泊し二日目にアグラ市内をドライバーの運転で周り、その後また5時間ほどかけてデリー空港に戻りました。
お土産などの買い物はすべてコルカタでしたので、二日間の観光費用は最初に払った28000円ほどとお昼代ぐらいです。

感想：
個人的に街全体の雰囲気はコルカタの方が好きですが、タージマハルは本当に美しいです！遥か昔に人の手だけで作られた完璧な左右対称のシンメトリーと白大理石の美しさが青空に映えます。
インドに言ったら一度はみたい景色です。

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか？
10月～11月は雨期と乾期の境目です。少し湿気はありますが日中はとても暑いです。
夜中に2度、昼間に1度雨が降りました。
服装は？
日本の夏の服装で大丈夫です。ただし、女性は胸元・足の膝上を出さない服装をしてください。
朝方などはすこし肌寒いので、羽織るものを二枚ほどあると便利です。

レンタル携帯に関して
滞在期間中チャージをいくらしましたか：
100ルピー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　通話料を覚えている範囲でお知らせください：
詳しくは覚えていませんが、おそらく前の人のチャージ分が結構残っていました。現地では何度も携帯を利用しましたが、それでも全部の通話料は50ルピーぐらいだったと思います。

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか？　はい　　　〇いいえ

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。＊インドで撮られた写真をお貼り頂く際は、説明のコメントもお願いします
インドに対する日本人の多くの印象が危ない国ですが、偏見に捕らわれず、ぜひご自分の目で見て聞いて体験してみてください。少しのハプニングも楽しみにかえて過ごせばとても楽しい国です。
ただ、インドに限らず、海外に行く際は現地で気を付けること、詐欺の手口など最低限調べ、自分が狙われる側の人間であることを理解してください。自分は大丈夫だと何も調べないのは無謀です。

気を付けるべき事というよりはお願いになりますが、インドにはスラムに限らず街全体に路上生活者が大勢います。その人達は、痩せた手を上げたり、プリーズといったつたない英語で、器を鳴らしたりして、食べ物やお金を要求してきますが、あげないでください。
これは、ユニセフやマザーハウスなど多くの世界的慈善団体の共通認識です。あげないのは、いじめだからではありません。彼らにその現状から脱却してほしいからです。望めば、同情してもらえば、食事やお金が与えられるという考えから抜け出して欲しいからです。
もし、インドに寄付用に持って行ったタオルなどや、日本に帰る時に必要なくなったものなどは、路上生活者にあげるのではなく、マザーハウスやすみこさんに寄付してください。
シスターもすみこさんもとても喜んでくださいます。

マザーハウスでのボランティアは人として自分や日本を見つめ直すのにとても素晴らしい場所です。
マザーテレサの教えの「大きなことはできませんが、小さなことに沢山の愛を込めることはできます」という言葉が毎日生きて形になっている場所です。機械でやれば簡単な洗濯も手作業でする。これはお金がないからではありません。インド社会において人として扱われてこなかった方々に「愛」をつたえるために手作業なのです。
ぜひボランティアで実際にみて感じてください。一生忘れない経験ができるはずです。

お名前（イニシャル、ニックネーム可）：Ｔ・Ａ
性別：　女性　　　　　　ご年齢：　　10代　20代〇　30代　40代　50代　60代以上