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ネパール情報 外務省広報転記
ネパール:国王の首相解任に伴う政局の混乱(第3報)
(2005/02/08)
国王の首相解任に伴う政局の混乱に関し、2月1日及び2日に「スポット情報」 を発出しましたが、その後の状況は次のとおりです。
1.治安状況
カトマンズ市内の主要交差点、各大学キャンパス等には、通常よりも多くの治安関係者が配置されています。これまで、カトマンズ市内の一部で集会等が行われましたが、いずれも混乱なく収束しています。また、マオイスト(毛沢東主義過激派)によるバンダ(ゼネスト)の呼びかけがありましたが、市内に治安関係者が多く配置されていること、国内電話が不通 であったことにより、国民に周知徹底されず、商業店舗はほぼ通常通り営業され、車輌も通 常のバンダより多く通行しています。2月6日以降はバンダ及びチャッカジャム(交通 妨害)も行われておらず、市内は平穏を保っています。
なお、ネパール警察によれば、「外出禁止令」は発出されていません(一部地域で、発出されているとの情報がありましたが、当局が治安維持のため地域レベルで外出を控えるようすすめているものと見られます)。
2.チャッカジャム(交通妨害)の影響
高速道路は、2月3日~5日に行われたチャッカジャムの影響でほぼ封鎖状態となっていましたが、6日以降はほぼ通 常どおりに回復しました。 また、カトマンズからチトワン方面に向かう道中のムグリン・ナラヤンガート間の道路は、何カ所かで崖崩れや土砂崩れのため、道路が狭くなっています。通 行中だったローカルバスが谷底に転落するなど危険な状態である上、渋滞が発生して移動にかなりの時間を要していますので、陸路での移動は極力避けることをおすすめします。
3.通信回復
7日夕刻より国内電話(長距離通話を含む)及び国際電話、8日よりインターネットが使用可能となりました。しかし、携帯電話及び無線電話(UTL、電話局から自宅設置機まで無線電波を用いるタイプの電話)については、当面 回復の目処が立っていません。
4.航空便
国際線、国内線とも通常通り運航されています。
5.注意事項
上記の通り、現在のところネパールに滞在中の邦人の身に危険が及ぶような状況にはありませんが、電話やインターネット等国内外の通 信に支障があることから(復旧した場合も、その後の政局によっては再度切断される可能性があります)、ネパールへの渡航は情勢が安定するまでの間、見合わせることをおすすめします。
在ネパール日本国大使館では、在留邦人に対する説明会を開催したり(4日)、現地日本人会の協力を得て、日本人がしばしば利用するホテル、飲食店、旅行会社等に随時「お知らせ」を配布する等により情報提供に努めています。 滞在に際して不安を感じたり、相談がある場合は同大使館に連絡を取って下さい。
(問い合わせ先)
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省領事局海外邦人安全課
(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省
海外安全ホームページ: http://www.mofa.go.jp/anzen/
○在ネパール日本国大使館
住所:1253, Narayan Gopal Sadak Panipokhari, ward No.3 Kathmandu (North), Nepal. (P.O.Box 264)
電話: (977-1) 4426680 FAX : (977-1) 4414101
E-Mail:visajpn@mos.com.np
○ツーリストポリス(ネパール王国観光省所属)
カトマンズ: (977-1) 4247041
ポカラ: (977-61) 521087、520241