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ネパールの子の笑顔紹介 千葉の男性が上高地で写真展

(提供:信濃毎日新聞)
北アルプス・乗鞍岳で中信森林管理署のグリーンサポートスタッフを務める小川和洋さん(35)=千葉県船橋市=が撮影したネパール・カトマンズ市周辺の子どもたちの写真展は3日、松本市安曇の上高地アルペンホテルで始まった。「貧困の中でも人と人の結び付きが強く、精神的に豊か」という子どもたちの笑顔が印象的な40点。会場では、現地で買い付けた手工芸品を販売し、売り上げの一部を現地の孤児院に寄付する。27日まで。

小川さんは2001年に初めてネパールを個人旅行。よく笑い、表情が柔らかな現地の人々に魅了され、その後も頻繁に訪問、交流した人の写真を撮りためた。09年まで勤めた乗鞍岳の「肩の小屋」がある松本市がカトマンズ市と姉妹都市だと知り、「両市の友好につなげたい」と08年から毎年夏、肩の小屋や同じく乗鞍岳の位ケ原山荘、ふもとの乗鞍観光センターなどで写真展を開いてきた。

 ネパールでは、孤児院の経営が寄付頼みで不安定な現状を知り、現地で仕入れた手作りのニット帽子など手工芸品を写真展会場で販売して、売り上げの一部を寄付。寄付額はこれまでに約20万円になった。将来的には孤児の就労場所となる土産店などを開設、自立を促したい-と夢を描く。

 入場無料。6月中旬~10月中旬には、肩の小屋や位ケ原山荘でもネパールのお年寄りなどを写した写真展を開く。手工芸品は山小屋が開いている夏の期間、写真展会場のほか、涸沢ヒュッテ、乗鞍の銀嶺荘と白雲荘で販売する。