参加者レポート
ネパール人の優しさに触れることができた
ネパールボランティア&ホームステイプログラム
◆参加期間◆
平成27年 1月 12日 ~ 平成27年 1月 26日まで (2週間)+ 1週間
◆参加の動機◆
以前から途上国でのボランティア活動に興味があり、ボランティアや国際協力の関連図書を読んでいたのですが、実際に現地に行ってこの目で色々と見てみたい、またボランティアをするというのはどういうことなのか経験してみたい、そういった思いから今回参加させていただきました。優しく温かい人が多いと聞いて活動先の国をネパールに決めました。
◆ホームステイ滞在に関して◆
家族構成: お父さん お母さん 子供( 2 )人 お母さんのご両親
ペット: 無
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
毎日の食事で食べられないものがあったら無理しないで、ホストファミリーに食べれないことを伝えてください。また私が泊まったラビンさんのお家は天井が低いので頭を強くぶつけないように気を付けてください。(私はわかっていても10回以上ぶつけました)それから一日に停電の時間が数時間あります。停電になる時間帯をホストファミリーは把握していますので、停電の時間帯を聞いて、電気が使える時間帯に携帯の充電などを済ませておいていただけると良いかと思います。
感想:
今思い出してみてもラビンさん一家の笑顔ばかりが頭に浮かびます。ラビンさん一家は本当に愛情と優しさに溢れたご家庭でした。皆さん本当に私たちをゲストとしてではなく家族として受け入れ、沢山の愛情を注いでくださいます。毎朝、食後にチャイ(ネパール語ではチーヤ、ネワール語ではチャ)をごちそうになり、毎日、就寝前まで沢山ネパールや日本のことについてお話をしたことは今でもよく覚えています。「私たちの家にはお金はないけど、愛情は沢山あるよ」という言葉や「6という数字は自分のところから見たときには6に見えるけど、反対にいる人から見ると9に見える。6と9は確かに違うけれども、でも両方正しい。自分の意見だけが正しいとは思わずに相手から見た見方もまた正しいと思うようにしてる」というラビンさんの言葉が印象的でした。皆さんもホームステイに滞在するにあたって、ホストファミリーと上手くやっていけるかどうか心配はあるかと思いますが、ラビンさんのお家もチェイワンさんのお家も温かく迎え入れてくれますので、心配なさらなくても大丈夫ですので、楽しんでホームステイしてください。
◆ボランティア活動に関して◆
どちらで活動されましたか: 高齢者施設(Old People’s House)
活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
私はストライキと重なり活動で着ないことが多く、2週間で計7,8回ほど活動させていただきました。活動時間は朝8時から10時半まででした。私が行った時期はドイツ、アイルランド、フランス、スロベニアなどのヨーロッパ諸国からのボランティアとインド、ネパール、スリランカ、バングラディッシュなどの西アジアからのボランティアが大半を占めており、日本からは私ともう一人日本人の方二人だけでした。活動内容は主にベッドメイキングに始まり、床掃除や洋服の洗濯などです。言葉の壁はもちろんですが、年齢のギャップもあり、お年寄りとコミュニケーションを取ったり、何をしてほしいのか察したりするのは難しかったですが、それも良い経験であったと思います。ボランティアをしていると思いがけないことで失敗することがあります。自分が良かれと思ってしていることは実はお年寄りにとっては迷惑であるということもあると思います。それでも助けたい一心でお年寄りに接していけば、同じ人間ですからその気持ちは伝わると思います。どうせ言葉が通じないからとお年寄りとの接触を避けるのではなく、たとえ言葉で伝えられなくても気持ちを伝えてください。これから行かれる方、高齢者施設に限らず、ボランティア活動頑張ってください。
ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
私が活動していた高齢者施設までの交通手段は主に徒歩と公共のバスです。 ラビンさんの家からバス停(標示も標識もない)までは徒歩約20分ほどですが、ほぼ直線に沿って歩くだけですので難しくはないです。ただバスはこちらから手を挙げるなどして合図をしないとなかなか停まってくれないこともあります。どうしてもバスに乗れないときは行き先が書かれた紙を隣にいる人に見せれば、大抵助けてくれますので、あまり心配なさらないでください。バスは約20分ほどで高齢者施設につきます。
◆英会話or ネパール語レッスンに関して◆
非常に良かった
感想:
私はネパール語のレッスンを受けましたが、ネパール語のレッスンも英語のレッスンも、日本の語学スクールで受けるようなレッスンとは違い、雑談をしながら分からないことがあれば随時質問をしていくようなレッスン形式でした。レッスン中に習ったネパール語での簡単なあいさつや自己紹介、単語などはホームステイでも、ボランティア活動先でも、旅行先のチトワンやポカラでも役に立ちました。ミト(おいしい)やナマステ(こんにちは)はそれこそ初日でも使える単語ですので積極的に使っていってください。
ネパール語にしても英語にしても臆せずにいろいろと話そうと努力してみてください。きっと後になって活きてきます。また会話形式のレッスンなので、分からないことがあればどんどんラビンさんに質問してみてください。沢山質問をすればそれだけネパールに関する知識が深まり、よりネパールについて考えられると思います。もしどうしても英語が出てこない場合でも、ラビンさんは多少の日本語が分かりますので、心配せずにリラックスしてレッスンに臨んでいただければと思います。
◆持ち物に関して◆
日本より用意し、役に立ったものは:
・ウェットティッシュ(お風呂に入らない日に体を拭くのに役に立ちました。)
・カイロ(室内でも朝晩は冷えるのであると便利です。)
・日本のお菓子(お土産として持っていくと喜ばれます。またホストファミリーと会話をするきっかけにもなります。Thank you と言われてYou’re welcomeと言うだけでもとりあえずは会話になります(笑))
その他、便利だと思うものは:
・ドライヤー(現地の物は送風が弱く、髪を乾かすのに時間がかかりました。)
・耳かき(どこのお店でも耳かきを全く見かけなかったので、あると便利です。)
・目鼻用洗浄剤(カトマンズは空気が汚れているので、洗浄できると便利です。)
◆カトマンズに関して◆
お勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
・ダルバール広場とその周辺(ヒンドゥー教のお寺の歴史とネパール人の篤い信仰心が感じられます)
・ボダナート(ネパール最大のストゥーパで、その大きさは想像をはるかに超えます。)
・タカリバンチャ(料理上手で有名なタカリ族の方が作る料理が食べられます。無料でおかわりができます。)
・ネワール食堂(ネワール式の建物内でネワール族伝統の料理が味わえます。)
反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:
客引きの多い所は避けた方がいいと思います。客引きを相手にするだけでも疲れますので。
カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:
ポカラ、チトワン
交通手段、かかった時間、費用は:
カトマンズからチトワンまで 観光バスで片道6時間
チトワンからポカラまで 観光バスで片道6時間
ポカラからカトマンズまで 観光バスで片道6時間
感想:
チトワンでは大自然の中でサイやゾウやワニなどの野生動物を観察することができ、とても貴重な体験をしました。が、数ある動物を差し置いて強烈に印象に残っているのは村の貧困の現状でした。「政府が建てた学校があるのに、先生がいない。」皆さん考えられますでしょうか。日本の学校であればすぐに改善されるでしょうが、ネパールでは未だにこうした学校は貧しい地域にはあるようです。それからビスケットを手に持てば、わっと群がる子供達(服がボロボロで髪がゴアゴアでした)や、洪水が多い地域であるにもかかわらず、土で家を建てている女性達など、カトマンズとは全く違う世界に考えさせられてしまいました。ポカラではチトワンで受けた衝撃はなく、本当に静かな場所で空気が綺麗だったため、のんびり過ごすことができました。ポカラに行った際は、ヒマラヤの朝日を見られることをおすすめします。朝は5時半に出発しますので、あまり朝が得意でない方は難しいかもしれませんが、早起きしてでも見に行く価値があります。興味を持たれた方は、ぜひチェイワンさんに見に行きたい旨をお伝えください。きっと良い思い出になると思います。
◆ご参加頂いた時期に関して◆
気候、お天気はどうでしたか:
私が滞在している間はずっと快晴でした。一月は日差しがとても強かったです。私は肌が焼けすぎて、ネパール人(モンゴロイド系)によく間違えられました。ボランティア活動中も一人のネパール人のボランティアの方が、私が日本人であることに気付かず、ずっとネパール語で一生懸命に私に話をしていたくらいでした。2週間でも焼ける方は本当に黒く焼けます。
服装は:
Tシャツの上に一枚上着を羽織るくらいでしたが、一月は快適に過ごすことができました。ただ朝と夜は冷え込むので厚いジャケットが一枚あるとより過ごしやすいかもしれません。
◆ネパールの物価に関して◆
ご参加時のレートは: 1ルピー=約1.2円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
ミネラルウォーター1L 20ルピー (約24 円) 公共バス 乗車1回 20ルピー (約24円)
カレンダー 1枚 200ルピー (約240 円)
映画チケット 1枚 300ルピー (約360円)
◆予防接種に関して◆
渡航にあたり予防接種を受けましたか: いいえ
◆今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど◆
今回ネパールに来てよかったことはネパール人の優しさに触れることができたことです。
いつも私のことを気遣ってくれたラビンさん一家はとても優しくしてくださいましたが、バスの中で私がリュックを持ちながら立っていると、重いだろうからと座っている人が私のリュックを降りるまで持ってくれたり、満員バスの中で隣に座っていた人が私が降りる場所を伝えなくても、行き先が書かれた紙をちらっと見てそっとどいてくれたりと、見返りを求めない優しさ、思いやりがネパールにはありました。皆さんもネパールにきてぜひネパール人の優しさに触れてみてください。
そしてネパール人にも優しくしてみてください。ありがとう(ネパール語ではダンネバート)と言われるととても気分がいいものです。
もう一つ皆さんにお伝えしたいのは、ぜひボランティア活動先と自宅以外の場所に積極的に出かけてみてください。海外で行動するのは結構勇気がいるものですが、様々な失敗も後になれば良い思い出になります。ホームステイ先のパタンにはダルバール広場を始め、様々なヒンドゥー教のお寺があり、ただ眺めているだけでも十分楽しめますし、ネパールは多民族国家なので様々な民族(たまにインド人も見かけます)を見るのもまた楽しいです。
またパタンの町などを歩きながら疑問に思ったことをラビンさんのレッスンで質問すれば、ネパールに対する理解が深まり、ネパールでの滞在がより楽しくなります。お金と時間に余裕がある方はぜカトマンズを出て、ポカラやチトワンに旅行をしてみてください。ポカラ、チトワン、カトマンズとどれをとってみても全く町や人々の雰囲気を味わうことができます。チトワンの人々はフレンドリーな人が多く、私の場合、従業員の方々がとてもフレンドリーだったため2日間の滞在にも関わらずとても親しくなりました。色々な町に行ってそこで出会う人々もまた大切な思い出になります。今回ネパールでのボランティア活動はストライキの影響で十分に活動できなかったので、またボランティアをしにネパールに来たいです。
今度来られる方でもし私と活動期間が一緒になった場合はよろしくお願いします。
ダルバートなど一緒に食べに行きましょう(笑)
ではネパールでのボランティア活動ぜひ楽しんでください。
ポカラで撮ったヒマラヤの朝日です。この日は朝日が雲にかかってしまいましたが、それでも神秘的でとてもきれいでした。
チトワンで泊まったホテルの従業員とガイドの方です。皆さん本当にフレンドリーでした。また会いに行きたいです。
お名前(イニシャル、ニックネーム可):S.C.
性別: 男性 ご年齢: 20代