海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

モンゴルの学校で「縁日」を再現してみました。

■参加期間:2024年9月22日~29日
 
■ボランティアの種類  日本語教育
 
■滞在形態   ゲストハウス/ホテル
 
■ボランティアの活動内容と、その活動時間等
日本語ボランティアに参加しました。活動場所は、ウランバートル市内の大学と小中高校の2箇所です。日本語の授業サポートとイベントをさせていただきました。小中高では10歳~13歳の子どもと一緒にひらがなを読んだり、~が好きですという文型を練習したりしました。私は日本で日本語教育の経験があったため、モンゴルの先生が教える日本語授業のサポートに一人で入り、自己紹介の練習をさせていただきました。また日本人参加者のお一人が日本にいる段階で「縁日をしてはどうか」と提案してくださったことをきっかけに、みんなでアイディアを出し合い、小中高では金魚すくいやお菓子輪投げ、けん玉を行いました。祭りの音楽をBGMとしてかけて、縁日の雰囲気も演出しました。みんなキラキラした目で楽しんでくれていました。参加者の中にけん玉が上手な方がいらっしゃって、みんなの前でコツを教えてくださったのですが、それをしっかり見て覚えていた子が、的確に他の子を指導していたのが印象的でした(笑)けん玉は1つしかなかったのですが、順番を抜かすということもなく、こちらがサポートしなくても、自分から順番を譲るなどしていました。
 
大学では、自己紹介のスライドを見せながら、日本人の参加者が共有したいことを思い思いに紹介しました。私は大阪の紹介と、大阪弁のプチレッスンをしました。私以外の日本人の参加者は皆さん大学生だったので、大学生の1日を詳しく紹介していました。特に就活の話だったり、アルバイトや卒論の話が面白かったみたいです。またこちらも他の方が提案してくださったのですが、大学でのイベントとしてたこ焼きを焼きました。現地の学生さんもロシアのジュースを持ってきてくれたり、臨機応変に状況を見て買い物に行ってくれたりしました。また大学の他の先生も見に来てくださって、とても楽しかったです。日本のJ-popが好きだと伺っていたので、それぞれが好きな音楽を聞いて、BGMとしてかけました。アニメはもちろんですが、ベイビーメタルや藤井風さんも注目されていました。また80年代のシティポップの人気度の高さが印象的でした。最後はビンゴゲームをして終えました。
 
活動時間は日本語の授業がある時間帯だけなので、午前だけで終わる日や、午前午後の両方の日もありました。現地の学生さんはみんなとてもエネルギッシュなので、活動を終えたあと、ゆっくりホステルで休むこともあれば、夜遅くまで出歩くこともありました。
 
■参加期間中の面白い発見、感動したエピソード
小中高の方で出会ったモンゴルの子どもたちは、元気いっぱいでのびのびしていました。繊細で優しく思いやりがあって、愛されているというのが伝わってきました。渋滞で先生の到着が遅れて、始めの20分くらい名前ゲームをさせていただいたのですが、とても楽しかったです。コーディネーターの先生方も「やりたいことは何でもやってください」とおっしゃってくださるので、事前に相談の上、積極的に何でもやってみると良いと思います。大学の方は、ロシアから来ている方々ばかりでモンゴルの方と比べて、より控えめな印象です。出身の地域について発表してくれたり、また市場に連れて行ってくれて、お店の人とのやり取りや、モンゴルのお菓子、モンゴルで売られているロシアの食べ物の紹介もしてくれました。こちらも程よい距離感で、とても優しく、思いやりのある方が多く、安心して過ごせました。
 
■お小遣いはいくら持って行かれましたか?
現地で使う日本円として、現金2万円を準備して現地では1万円両替しました。小売店や市場など、市内のほとんどの場所でクレジットカード(VISA)支払いが可能です。私は滞在を3日延長して個人旅行としてゴビ砂漠の方まで行ったため、ATMで追加分をおろしましたが、かなり手元に現金が残った状態で帰国しました。ウランバートル市内のみの滞在であれば、現金は1万円両替する程度で十分かと思います。
 
■今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)
1)SIMカード
SIMカードはホステルのツーリストSIMの利用も可能です。私は前入りしたためノミンデパートの4Fか5Fにある携帯ショップでSIMカードを購入しました。Skytel、unitelなどいくつかあります。パスポートを見せて、希望のプランを指定するだけでOKです。日本円で750円~800円くらいでした(30日30GB通話可)。あくまで現地の方の反応を見た限りですがunitelがいいようです(私が行ったときは混んでいたのでskytelにしました)。他の機会に出会った日本人の方に聞きましたが、ネットで買えるeSIMは地方に行くと全然使えなかったようです。市内から出る方はご参考ください。
 
2)食について
モンゴル料理の他に、韓国料理屋や日本料理屋、西洋料理の店がたくさんあります。また韓国系のコンビニがいたるところにあるので、お米にも困りません。日本からは味噌汁やコーヒー、お茶など自分が安心するものを持参しました。気温差がある日や外食に疲れたときに重宝しました。
 
3)気候について
9月末はちょうど切り替わりで、土日のテレルジ公園への小旅行はとても寒かったです。手袋や帽子といった上半身の防寒はもちろんですが、ズボンの下に履くタイツなど下半身の防寒も必須です。
 
■その他、お気づきの点
現地の状況を尊重することはもちろん大切なのですが、日本から実際に日本人が行くことで、現地の方に持ち帰っていただけるものがたくさんあると感じました。等身大の自分で積極的に話しかけたり、何かされるといいと思います。自分にとっても良い経験として返って来ると思います。