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セブを超大型台風が直撃、海上スラム壊滅
2021年12月17日未明にスーパー台風がフィリピンのセブ島を直撃しました。Typhoon Odette、日本では台風22号とよばれているものです。この台風の影響でセブ市の貧困地区はどこも大きな被害を受けました。今はまだ電気水道などが止まり交通も切れているためにどれだけの被害がでているのかニュースは上がっていません。私たちがサポートしている各スラムで大きな被害がでている模様です。
海上スラムのリーダーの娘から届いた動画を下記します。(12/17 コミュニティが壊滅状態)
12月18日、教会だけ躯体が残り、海に面していた周りの家々が台風の波と風で消滅しています。教会を管理している牧師一家は現在も教会に残っています。その周りの住民は台風が上陸する前に避難所に移動していたので、難を逃れているはずです。今回の台風で、一番被害を受けたのが家を流されてしまった海上スラムの住人です。陸地付近の家は残っているので、きっと住人は家を再建していきたいと考えているとおもいます。しかし、この場所に家を建てることの危険はいつもあります。
海上スラム復興への道のりはこちらのページで案内します。
2021/12/19 現在は多くの地域で停電、断水、そして通信網が切断されているためなかなか現地の情報が伝わりにくいです。多くの市民がFace bookで窮状を載せています。現地の住人の情報によるとスーパーで購入する飲料水は品切になっています。給水車は見ていないとのことです。
stay-at-home order セブ市長は一部のエッセンシャルワーカーや緊急の買い物以外の外出を禁止する命令を発令しました。この命令を破ったものは、自宅に返されます。また、ATMが使えず、一般市民もお金を引き出すことができません。政府はいまその復旧に力を入れています。
12月21日の様子(市内 現地協力者撮影)
台風発生から5日目のセブ市内の様子です。まだ全然手付かずのままです。
12月21日の様子(市内 現地協力者撮影)
電柱が市内いたるところでなぎ倒されています。電気、通信環境がいつになったら復旧するのでしょう。
12月21日の様子(市内 現地協力者撮影)
市民のためにスマホの充電センターが開設されています。
12月21日の様子(市内 現地協力者撮影)
断水したままで給水車も来ないために給水センターで列を作って自分の番を待っています。長い列ができています。
墓地スラムから写真が届きました。
墓地スラムの被害も大きいです。カレタ地区の中国人墓地は昔は大きなプライベート墓地だったので、廟に貧困層の家族が住んでいます。廟自体は石の造りなので台風にも耐えることがたのですが、家の中が雨と風でめちゃくちゃになっています。また、廟の上やその横に木材で小屋を建て住んでいる家族の家は半壊、全壊など被害が大きかったそうです。
墓地スラムの廟に住む子供たち、墓地スラムは塀に囲まれているため大雨が降るとすぐに洪水になります。
家の中が雨と風により水浸しになりました。でも、みんなの家が同じだからと前向きに子供たちも片づけしていました。
廟の横に立てていた木造の家が完全に破壊され呆然としていたそうです。
墓地の子供たちへのクリスマス会
台風一過、親が片付けをしている間、子供たちを集めてクリスマス会を開きました。まだ台風の恐怖が残る子供たちですが、それでもうれしいひと時でみんな喜んでくれました。
みなさまからいただいた支援の寄付をこのような形で、お金が無くなるまで使っていきます。
山村集落の様子
山村は風が強く多くの家の屋根が飛びました。また、木々がダメージを受けています。
Globeというフィリピンでは有名な通信会社の電波塔が立っているのですが、その塔が若干傾いています。
サンピオビレッジ
この場所はゴミ山に近い場所にある政府が建てたリロケーションサイト、貧困家族をサポートするために建てた住宅街です。やっと電気が少し戻ってきたようで、ここの住む奨学生から周りの写真が届きました。