参加者レポート
【海南島】また訪れたいと思っています
【参加期間】
2019年8月22日~8月28日 (M.H様)
【参加しようと思ったきっかけ】
元々大学で日本語教員を目指して勉強しており、現地での経験も積んでおきたいと思い、中国語も少し勉強していたのでこのプログラムに参加しようと考えました。また、現地の文化に興味があり、音楽も好きな私にとっては海南島のプログラムは田舎体験で現地の文化にも触れる機会がある点や、二胡のレッスンがある点にもとても惹かれるものがありました。
【ボランティアの活動内容と、その活動時間等】
今回は、日本語ボランティアの活動をしたいと希望し、現地の文化体験と日本語ボランティアの活動を主に日程を組んでいただきました。
文化体験としては、苗族の方々が生活している場所に行き、ダンスや歌を披露してもらったり、私自身も苗族のバンブーダンスに参加したり、苗族の民族衣装を着ることもできました。また、私も日本の文化紹介として、浴衣を着てポケットサックスという楽器でテレサ・テンの「月亮代表我的心」を演奏し、期間中ずっとついてくださっていた王先生の助けを借りながら、スピーチをすることができました。
お昼ご飯も苗族の皆さんと一緒に食べることができ、ココナッツをまぶしたお餅のような物をいただきました。臼と杵を使って餅をつく日本と同じ作り方で、そこの餅にココナッツをまぶして食べるのですが、もちもちして甘くてとてもおいしかったです。餅つきにも少し参加させてもらいましたが、杵がとても重く苗族の方に手伝ってもらわないとうまくつけないくらいでした。苗族の方々はみんな明るく気さくで、浴衣や民族衣装で一緒に写真を撮ることもできました。
また、王先生の友人の方々との誕生日会や食事会に参加したり、卓球クラブの方々と卓球をしたり、王先生の家で家畜の鶏に餌をあげたり、現地の方々と交流する機会も多く、どこにいても現地の文化や空気を感じることができると思います。
日本語ボランティアとしては、2日間「昇昇文旅」という旅行会社と「海的故事」というレストランに行き、日本の礼儀と日本文化の紹介をしました。日本の礼儀は基本的な挨拶とお店で使う言葉を王先生の中国語での説明と自作のイラストを交えながら、リピートして覚えてもらいました。日本文化としては、浴衣と甚平を着る体験をしてもらったり、みんなで折り鶴やピカチュウを折り紙で折ったり、日本の歌として「富士山」や「月亮代表我的心(日本語版)」を紹介、合唱をしました。浴衣や甚平はとてもきれいと感動していたり、折り紙もなじみがないようで、相談ながらわいわい楽しんで作ってくれていたのが印象的でした。
どの方も積極的に日本語を覚えようとしていて、2日目には前日に教えた挨拶や、「かわいい」「すごい」など日本語を交えて話しかけてくれる人が何人もいて、とてもうれしかったし、2日間という短い期間でしたがすごく距離が縮まったように感じました。
【参加期間中の面白い発見、感動したエピソード】
二胡のレッスンでは、翁先生という方が教えてくださいました。二胡はあらかじめ日本で触れる機会があったので、そこでは中国の伝統的な曲を先生の指使いを見よう見まねで演奏をし、最後には少し引っかかりながらも、一緒に演奏することもできました。また、今回私も楽器を持ってきていたので、「月亮代表我的心」を先生の二胡と合わせることもできました。なかなか触れることのできない楽器なので全くやったことのない方でもやってみることをおすすめします。少し弾いてみるだけでもとても楽しいです!
海南島のご飯ですが、基本的に大皿の料理を取って食べる形式で、魚の煮物や鶏肉丸々一羽を塩焼きにしたもの、野菜料理など大量の料理をみんなで食べます。癖の強い物はなく、日本の料理に比べると油が多いかな、と感じる程度でどれも本当においしく、お腹いっぱいになるまでたくさん食べることができました。
【今回の参加で感じた現地(人々等)の良い点】
王先生をはじめ、現地の方々はとても暖かく優しくて、明るい人たちばかりでした。そのため、海外に1人で行って暮らす経験がなかった私でもすぐにリラックスすることができました。中国語がほとんどわからない私にも、積極的に笑顔で話しかけてくれる人が多く、わからないことを謝っても、笑って許してくれたのでありがたかったです。
日本語ボランティアで交流した人々はほとんどの人が同年代くらいの若い人でしたが、みんな日本語や日本文化に興味を持ってくれて、積極的に自分の知っている日本の曲や言葉を使ってくれたのが印象に残っています。
【今後参加される方へのアドバイス(持ち物、準備等)】
私は8月末に参加したので、けっこう蒸し暑かったです。Tシャツ一枚とサラッと履けるようなパンツで充分でした。また、私は日本語ボランティアで企業やレストランにも行ったので、Tシャツ以外にももう少ししっかりしたシャツもあれば良かったなと感じました。
蚊はいるので虫除けは持って行った方が良いです。王先生のお家のベッドには蚊帳がかかっていたり、虫除けも貸していただけます。
もし日本語ボランティアをしようと考えている方は、折り紙など簡単に持って行ける物と折り方を何種類か覚えていくと、興味を持って楽しんでもらえると思います。私の場合もかなり盛り上がりました。日本のお菓子や、百均のお掃除グッズなどもお金がかからず、日本ならではの物を持って行けるのでボランティアや現地の方へのお土産におすすめです。
私は現地でお腹を壊してしまい、王先生にかなり心配をかけてしまいました。なので、日本の胃腸薬や下痢止めなど一式持って行っていると安心です。
【その他、お気づきの点】
私は中国語がほとんどわからないまま参加しましたが、王先生が日本語を話すことができるので、わからなくてもなんとかなります。ですが、少しでも話せた方が良かったな、と感じています。しかし、前に述べたように現地の方々は本当に気さくな人ばかりです。中国語がほとんどわからなくても、接していけば笑顔で受け止めてもらえるのできっといい経験になると思います。
1週間という短い期間でしたが、現地に行って生活、ボランティアをするとても貴重な経験をすることができ、充実した1週間でした。また海南島を訪れたいと考えています。
10代 女性 学生 M.H