海外ボランティア活動・CECジャパンネットワーク

参加者レポート

ネパール・障がい者施設での活動

参加期間 2019年03月08日~2019年03月15日まで (1週間)

参加の動機
 もともと,人と関わる旅が好きでした。今回のプログラムは,ボランティアだけでなく,ホームステイや観光も組み込まれており,現地の人はもちろん,現地の文化や生活をも五感を通して知ることができるということが魅力的でした。また,ボランティア内容に関しては,わたしが来月から教育関係の仕事に就くということが大きな動機となりました。発展途上国の教育(特別支援教育)がどれくらい進んでいるのかをこの目で確かめてみたかったのと,観光を楽しむだけでなく少しでも自分もその力になりたかったからです。あとは単純に,歴史や自然にあふれたネパールに以前から興味を持っていたということもありますが,個人旅行やツアーで行くよりも,今回のプログラムが自身のニーズにぴったりでした。

ホームステイ滞在に関して
家族構成: お父さん お母さん 子供(娘さん)1人 
ペット: 無
食事: 非常においしかった
生活形態について(日本での生活と較べて異なる点、注意点など):
 朝7時ころにティータイム,8:30ころに朝ご飯を食べます。夜ご飯は毎日20:30頃でした。
 シャワーのお湯がぬるいあるいは温度調節が難しいです。風邪もひきかねないので,鼻やのどに利く薬があると安心だと思いました。日本人と似ているところは味覚だと思います。ご飯は本当に美味しかったです。一方異なるところは時間感覚だと思いました。ネパールの人たちはのんびりゆったり生活していました。

感想:
 今回のファミリーにとって,わたしがホームステイとしての初めての受け入れだったようで,恐らく気を遣ってくださっていたと思います。でもそれは私個人としてはプラスのことで,例えばカトマンズの街を一緒に散歩しようと誘ってくれたり,家にいる時もネパールのことをいろいろ教えてくれたり,親戚のパーティにも招待してくれたりと,ネパールの文化やコミュニティに触れるとても良いきっかけを与えてくださいました。また,お茶はいらないか,おなかは空いていないか,とこまめに聞いてくださいました。部屋も小ぎれいで快適でしたし,トイレやシャワーが近かったのもまた生活しやすい要因でした。たまに停電が起きたり,一度だけ水が出なくなったりしたときがありましたが,わたしの時は特に不自由になることはなかったです。5階建てなので,屋上から見える景色もまた楽しめます。日本料理を食べてみたいと言っていたので,是非ふるまってあげたらよいかと思います。とくに娘さんはラーメンが食べたいと言っていたので,ラーメンの素などを持っていくと喜ばれると思います!
**ホスト先のキッチン**

ボランティア活動に関して
どちらで活動されましたか:
・Patan CBR Center(障がい者施設)

・Innovative Japanese Language(日本語学校)

活動内容と感想(活動期間、回数、時間等も併せてご記入下さい):
・Patan CBR Center(障がい者施設):一週間のうちの4日間,毎日10:00~15:00。
 知的障がい者の学習支援や,肢体不自由者の移動や食事の支援をしました。一緒にお話ししたりゲームをしたりすることもあります。施設はかなりの人員不足だそうですが,はじめは何をしたら良いか分からないこともあると思うので,積極的に自分から動いたり聞いたりしていく必要があると感じました。日本で障がい者と普段あまり関わることのできずにいる人にとって,良い社会経験になると思います。ただ,ネパールの言葉が話せない私たちと,英語が話せない生徒と交流するのはとても難しかったです。
・Innovative Japanese Language(日本語学校):1日のみ,8:00~10:00
 1度のみの活動でしたが,2クラスの授業を任されました。生徒にひとりずつ順番に日本語の例文を読んでもらい,間違いがあれば直すというような形で授業を進めていきました。日本語のレベルも難しくないので,即興でも授業ができました。生徒たちは一生懸命授業に励んでおられたので,進めやすかったです。

ホームステイ先からボランティア活動先までの交通手段は:
 徒歩(20~30分)

英会話レッスンに関して 非常に良かった
感想:
 わたしは英語をうまく話せないので,ホストファミリーとの日常会話だけでは自身の英語のレベルに不安を感じることもありました。しかし,このレッスンは初級者にもかなり分かりやすく,どんどん英語に挑戦することができるので,ファミリーをはじめ日常生活の中で英語を使うことに,より積極的になることができました。また,ネパールの歴史,文化,生活など,ネパールについてとても詳しくなれるのも嬉しかったです。

持ち物に関して
日本より用意し、役に立ったものは:
・マスク…外は砂や排気ガスが多いので必須です。
・洗濯物用吊り下げ紐,ハンガー,洗濯用洗剤
・トイレットペーパー

その他、便利だと思うものは:
・日本の調味料(和風だしや醤油など)…ファミリーに日本食をふるまってみたいという人は,常温かつ少量で持ち込み可能な日本の調味料を持っていくと便利です。

半日観光に関して
場所:ブンガマティ
感想:
 「観光客のいないところ」と言われて連れていってもらったところでしたが,静かだけれど人々の生活がしっかりと根付いた,とても魅力的な村でした。私はそこで,マスタードシードオイルの工場で働く人,糸車を操る女性,木彫り職人,自身で倒壊した家や寺を修復する人々を見ることができました。オイルの香ばしい匂いは抜群でしたし,ターメリックをまるごとプレゼントしてくれた女性もいました。さらに,バッファローを含む5匹の動物を殺すお祭りは,演奏とともにとても興味深かったです。自分だけでは決して行くことのできなかったところだったので,半日観光として良かったと思います。

カトマンズに関して
カトマンズの印象やお勧めの観光スポット、お店、レストラン等があればお知らせ下さい:
 ヒンドゥー教と仏教が融合した伝統的な文化が,人々によって今も大切に守られていました。街を歩けば,とても多くの寺院やさまざまなお祭りを目にすることができました。
 ネパールの食事に飽きたとしても,おしゃれなカフェも充実しているのでいろいろめぐってみるのも楽しいと思います。カフェの値段はネパール料理のお店ほど安くはありませんが,それでも日本のカフェやレストランで食べるよりもかなりお得にお腹一杯食べることができます。おすすめは,「Café Swotha」というまるで遺跡の中にあるような静かなカフェです。また,「Yomari」というネパールの伝統スイーツは,「Nandini Food Count」というお店が美味しいとファミリーに教えてもらいました。

反対にお勧めできない場所等があれば、その理由もお知らせ下さい:なし

カトマンズ以外の街を訪れた方は、下記の質問にお答えください
どちらに行かれましたか:
 バクタプル&ナガルコットオプショナルツアー

交通手段、かかった時間、費用は:
 専用の車で片道1時間ほど。ツインルームだと少し安く,移動費・宿泊費込みで130米ドルでした。

感想:
 バクタプルやナガルコットは,自分だけで行くにはアクセスが悪く難易度が高いように思われたので,このようなツアーのおかげで安心して旅を満喫することができました。また,ボランティア活動が休みの土日に合わせてツアーを組んでくださったので,休みの日を有効に活用することができました。チェイワンさんのガイドはとても丁寧で面白かっただけでなく,仲良くなるきっかけにもなりました。運よく朝も晴れてくれたので,一生の宝物となるような山々と朝日の絶景を見ることができました。ネパールに到着して初日だったということもあり,長旅の疲れを癒すのにちょうどよかったです。舗装されていないでこぼこ道を走るときがあるため,不安な方は酔い止め薬を用意しておくと安心だと思います。

ご参加頂いた時期に関して
気候、お天気はどうでしたか:
 朝晩と日中との気温差が約20度あり,寒暖差で体調を崩さないように気を付ける必要がありました。
 お天気は毎日ほぼ快晴で,傘を差した日がありませんでした。

服装は:
 半袖のうえに長袖の上着を1~2枚重ね着し,日中熱くなったらすぐ脱いで調節できるようにしました。
 朝晩はかなり冷え込むので,パジャマは厚着のものを用意した方が良いかと思います。

ネパールの物価に関して
ご参加時のレートは:  1ルピー=約1円
何か購入されたものがあれば参考までお知らせ下さい:
 ホットドッグ(スーパー)1つ 50ルピー(50円)

予防接種に関して
渡航にあたり予防接種を受けましたか: いいえ

今回のご参加を通じて、最も印象に残っていることや今後の参加者へのアドバイスなど自由にお書きください。
 一度は行ってみたかったネパールを,ホームステイとボランティアと観光も兼ねて行くことができ,正しい選択だったと感じています。
 ホームステイを通して,ネパールの文化や生活に親しむだけでなく,家族を超え,親戚とも交流することができたのはとても貴重な経験となりました。
 ボランティア活動を通しては,発展途上国の特別支援教育に対し,自身が偏見を持っていたということに気付くことができました。障がい者に対する差別的な考え方は,ネパールの中でも古い考え方であり,現在では支援機関も増えているそうです。財政面ではまだまだ厳しいこともありますが,そのお手伝いを少しでもできたなら幸いです。ただ,施設のポリシーにしっかりと応えることができていたかどうかは不安です。スタッフの数は少なく,私自身も英語が上手ではありませんので,うまく連携がとれていたかどうか,また,英語が話せない生徒も多いので,生徒のニーズにしっかり応えることができていたかどうかがはいつも不安でした。1週間のみだったので,もう少し長く滞在していれば,施設の方針もより理解できるようになっていたのかもしれません。今後参加する方は,施設の方針を意識しながら積極的に動くことを大切にしたら良いのではないかと思います。一方,ネパール人のボランティアスタッフ(大学生くらいの方)もたくさんいたので,ボランティア同士のつながりも貴重なものとなりました。お昼ご飯を一緒に食べて親睦を深めたことも楽しかった思い出です。もちろん同じ日本人の仲間は貴重です。たとえ活動先が異なったとしても,予定を合わせてカフェに行ったりしたのはとても嬉しかったです。
 現地を観光したり散策したりする時間も,毎日少しずつあったのも,ちょうど良かったです。2週間,3週間と居れば,もっといろいろな発見があったのだろうなと思います。
 本当に濃くてかけがえのない一週間でした。ボランティア内容に興味がある方はもちろん,ネパールが気になる方,異文化を知りたい方,人と関わるのが好きな方には,是非お勧めしたいプログラムです!

**女性の(フルーツとの)結婚式を見ることが出来ました**

お名前(イニシャル、ニックネーム可):A
性別: 女性      ご年齢:  20代